■2026.05.02 CBCラジオ
『若狭敬一のスポ音』

…
若狭アナ:
なぜこんなに今シーズンは中継ぎが打たれるのか?
通算510試合登板の元中日ドラゴンズのリリーバー、祖父江大輔さんに聞きました。
「何でですか?」、
答えは明確でした。
祖父江:
メンタルにブレがあるとやられます。
と。
「メンタルのブレとは、一体何なのか?」、
祖父江さんは、
祖父江:
「今日はどこで投げるんだろう?」という不安と、
「1回やられたら、もう終わりかも」という怖さですねぇ。
と。
極めて大事なところなので、もう一度言葉をちょっと言い換えて言うと、
メンタルのブレ、
具体的に「立ち位置の不安定さ」、
そして過度なプレッシャー。
「立ち位置の不安定さ」と「過度なプレッシャー」。
祖父江:
たかが3アウトと思われるんですけれども、
メンタルがブレると、物凄く難しいんですよ。
今日はまず、立ち位置について、かなり細かくお伝えします。
中日のリリーフ陣には、ブルペンで準備する順番を示す言葉があります。
この順番は、「準備する順番=立ち位置、役割」ですね。
ちょっと言葉が強烈かもしれませんが、
「格付け」を意味します。
リリーフもピラミッド構造なんですね。
格上、格下があるんです。
それが1番手、2番手、3番手、4番手という言葉です。
5番手はいません。
1番手から4番手です。
格付けは高い順に、
4番手、3番手、2番手、1番手です。
準備する順番は早いほうから、
1番手、2番手、3番手、4番手です。
リリーフというのはだいたいブルペンに8人入ります。
この8人を4つに分けて、立ち位置、役割を明確にしていて、
格付けもしているんです。
祖父江さんが教えてくれました。
祖父江:
1番手は1番初めに準備するピッチャーで立ち位置は敗戦処理です。
格付けは1番下です。
1回からブルペンに入ります。
先発が大量失点した時や、打球を受けて投げられなくなった時に、
できるだけ長く投げるピッチャーで、
だいたい1番手は2人です。
終盤、ボロ負けになった場合も投げるので、
最初から最後までブルペンにいます。
格付けは1番下ですが、かなりキツいポジションです。
と、説明してくれました。
「祖父江さん、2番手は?」
祖父江:
2番手はだいたい試合の3回くらいから準備します。
基本的には負けている展開で投げるピッチャーで、
これもだいたい2人です。
格付けは、1番手の1つ上。
要するに、大差ではない1点差、2点差、3点差ぐらいで負けていて、
途中、先発ピッチャーに代打が出て、
まぁ、そのあと投げるピッチャーというイメージです。
と。
「3番手は何ですか?」
祖父江:
3番手がいわゆる勝ちパターンのピッチャーで、
5回前後でブルペンに入ります。
3人いるんです。
1人が7回、1人が8回。
で、この7回、8回は試合によって変わったり、
その時のシーズンによって変わったりしますが、
だいたい3人いて、
1人が7回頭から、
1人が8回頭から、
もう1人はイニング途中から行くピッチャーです。
よくありますよね。
7回Aさん、8回Bさんで決まっているんだけれども、
7回Aさんがちょっとモタモタする、
左が3人ぐらい続く、
じゃあ、Cさんが途中から来るみたいな。
このAさん、Bさん、Cさんがいわゆる勝ちパターンで、
3番手のピッチャーなんですね。
格付けは上から2番目です。
4番手。
これがいわゆる抑えです。
格付けは1番上です。
1人しかいません。
だいたい抑えは、7回くらいにブルペンに来ます。
「祖父江さん、この何番手というのは、いつ、どのように決まるんですか?」
祖父江:
これは試合前の練習の時にピッチングコーチから、
「今日、何番手ね」「〇〇、今日、何番手ね」「××、今日、何番手ね」というふうに告げられます。
と。
で、祖父江さん、ここからがね、非常に生々しい話なんですけども、
祖父江:
難しいのは2番手と3番手を行ったり来たりすることなんです。
ずっと2番手、ずっと3番手ならいいんですが、
ここがコロコロ変わると僕はキツかったです。
4番手と1番手もしんどいんですが、
要するにリリーフで、まぁ先発もそうですけど、プロ野球選手で、
楽なポジションって、ないんですよね。
4番手と1番手もしんどいんですが、
準備しやすいし、
投げるかどうかが分かりやすい。
と。
まぁ、そりゃそうですよね。
1番手も最初からブルペンに入って、
ブルペンで作る球数自体は多いんでしょうけども、
まぁ、投げる投げないは分かりますよね。
まぁ、ボロ負けで行くとか、先発が大クラッシュしたら行くってことですから。
祖父江:
ただ、2番手と3番手は、
状況次第で投げるかどうかも分かりにくいし、
難しい。
ただ、ずっと2番手、
ずっと3番手なら、その準備の仕方も慣れてくるし、
先が読めるようになります。
だから、ここを行ったり来たりすると、
勝ちパターンから負けパターン、
で、また勝ちパターンの人が、ズルズルズルっと2番手に下がってきて、
2番手からまた今度、勝ちパターン、
でも、また2番手。
この2と3を行ったり来たりすると、
心の準備も体の準備も慣れないままなんです。
「じゃあ、すみません、何をもって格下げされているんですか?」
ここ、極めて重要なところです。
祖父江さんは、こう言いました。
祖父江:
そこが1番の問題で、
今年はひょっとしたら、1回の失敗で格下げしているんじゃないですか。
そこが大きな問題だと思います。
3番手のピッチャーが、1回やられたら2番手に下がる。
例えば、
甲子園で森下にホームランを打たれて負け投手になった根尾。
おそらくあの1回で、根尾は勝ちパターンを外れているはずです。
これをやると、
他のリリーフも「1回やられたら格下げになる」と、
相当プレッシャーを感じて、
実際のマウンドに上がることになります。
僕の経験上、ファンのかたは甘いと思うかもしれませんが、
2回の失敗までは許してほしい。
3回やられたら格下げ。
もちろん、ボールが全然ダメだったり、
体の不調があったら別ですが、
まぁ1回で格下げでもありですが、
それくらいじゃないと、中継ぎはずっとシーズン通して固定されません。
2番手と3番手を行ったり来たりすること自体がキツいのに、
それを1回の失敗で格下げされたら、正直、持たないです。
だから今年は、2番手、3番手のリリーフのメンタルがブレて、
要はこの2番手、3番手が投げる、
7回や8回にやられているんだと思います。
ちょっと細かいお話で、恐縮でしたが、
非常に繊細な仕事なんですね。
中継ぎ陣が打たれまくる理由を祖父江大輔さんに聞いてみると、
リリーフの格付けを意味する言葉があり、
2番手と3番手が行ったり来たりすることの難しさを知り、
1回の失敗で格下げされることの厳しさを知り、
また、リリーフを育てるためには我慢も必要なんだと知りました。
『若狭敬一のスポ音』

明日の「スポ音」コラムは「中継ぎが打たれまくる理由を祖父江大輔さんに聞いてみた」と題して語ります。ドラゴンズ中継ぎ陣に存在する立ち位置や格付けを表す言葉とは?格付けが下がる基準とは?改めて中継ぎという仕事の難しさを感じました。
— 若狭敬一のスポ音 (@cbcspoon1053) May 1, 2026
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若狭アナ:
なぜこんなに今シーズンは中継ぎが打たれるのか?
通算510試合登板の元中日ドラゴンズのリリーバー、祖父江大輔さんに聞きました。
「何でですか?」、
答えは明確でした。
祖父江:
メンタルにブレがあるとやられます。
と。
「メンタルのブレとは、一体何なのか?」、
祖父江さんは、
祖父江:
「今日はどこで投げるんだろう?」という不安と、
「1回やられたら、もう終わりかも」という怖さですねぇ。
と。
極めて大事なところなので、もう一度言葉をちょっと言い換えて言うと、
メンタルのブレ、
具体的に「立ち位置の不安定さ」、
そして過度なプレッシャー。
「立ち位置の不安定さ」と「過度なプレッシャー」。
祖父江:
たかが3アウトと思われるんですけれども、
メンタルがブレると、物凄く難しいんですよ。
今日はまず、立ち位置について、かなり細かくお伝えします。
中日のリリーフ陣には、ブルペンで準備する順番を示す言葉があります。
この順番は、「準備する順番=立ち位置、役割」ですね。
ちょっと言葉が強烈かもしれませんが、
「格付け」を意味します。
リリーフもピラミッド構造なんですね。
格上、格下があるんです。
それが1番手、2番手、3番手、4番手という言葉です。
5番手はいません。
1番手から4番手です。
格付けは高い順に、
4番手、3番手、2番手、1番手です。
準備する順番は早いほうから、
1番手、2番手、3番手、4番手です。
リリーフというのはだいたいブルペンに8人入ります。
この8人を4つに分けて、立ち位置、役割を明確にしていて、
格付けもしているんです。
祖父江さんが教えてくれました。
祖父江:
1番手は1番初めに準備するピッチャーで立ち位置は敗戦処理です。
格付けは1番下です。
1回からブルペンに入ります。
先発が大量失点した時や、打球を受けて投げられなくなった時に、
できるだけ長く投げるピッチャーで、
だいたい1番手は2人です。
終盤、ボロ負けになった場合も投げるので、
最初から最後までブルペンにいます。
格付けは1番下ですが、かなりキツいポジションです。
と、説明してくれました。
「祖父江さん、2番手は?」
祖父江:
2番手はだいたい試合の3回くらいから準備します。
基本的には負けている展開で投げるピッチャーで、
これもだいたい2人です。
格付けは、1番手の1つ上。
要するに、大差ではない1点差、2点差、3点差ぐらいで負けていて、
途中、先発ピッチャーに代打が出て、
まぁ、そのあと投げるピッチャーというイメージです。
と。
「3番手は何ですか?」
祖父江:
3番手がいわゆる勝ちパターンのピッチャーで、
5回前後でブルペンに入ります。
3人いるんです。
1人が7回、1人が8回。
で、この7回、8回は試合によって変わったり、
その時のシーズンによって変わったりしますが、
だいたい3人いて、
1人が7回頭から、
1人が8回頭から、
もう1人はイニング途中から行くピッチャーです。
よくありますよね。
7回Aさん、8回Bさんで決まっているんだけれども、
7回Aさんがちょっとモタモタする、
左が3人ぐらい続く、
じゃあ、Cさんが途中から来るみたいな。
このAさん、Bさん、Cさんがいわゆる勝ちパターンで、
3番手のピッチャーなんですね。
格付けは上から2番目です。
4番手。
これがいわゆる抑えです。
格付けは1番上です。
1人しかいません。
だいたい抑えは、7回くらいにブルペンに来ます。
「祖父江さん、この何番手というのは、いつ、どのように決まるんですか?」
祖父江:
これは試合前の練習の時にピッチングコーチから、
「今日、何番手ね」「〇〇、今日、何番手ね」「××、今日、何番手ね」というふうに告げられます。
と。
で、祖父江さん、ここからがね、非常に生々しい話なんですけども、
祖父江:
難しいのは2番手と3番手を行ったり来たりすることなんです。
ずっと2番手、ずっと3番手ならいいんですが、
ここがコロコロ変わると僕はキツかったです。
4番手と1番手もしんどいんですが、
要するにリリーフで、まぁ先発もそうですけど、プロ野球選手で、
楽なポジションって、ないんですよね。
4番手と1番手もしんどいんですが、
準備しやすいし、
投げるかどうかが分かりやすい。
と。
まぁ、そりゃそうですよね。
1番手も最初からブルペンに入って、
ブルペンで作る球数自体は多いんでしょうけども、
まぁ、投げる投げないは分かりますよね。
まぁ、ボロ負けで行くとか、先発が大クラッシュしたら行くってことですから。
祖父江:
ただ、2番手と3番手は、
状況次第で投げるかどうかも分かりにくいし、
難しい。
ただ、ずっと2番手、
ずっと3番手なら、その準備の仕方も慣れてくるし、
先が読めるようになります。
だから、ここを行ったり来たりすると、
勝ちパターンから負けパターン、
で、また勝ちパターンの人が、ズルズルズルっと2番手に下がってきて、
2番手からまた今度、勝ちパターン、
でも、また2番手。
この2と3を行ったり来たりすると、
心の準備も体の準備も慣れないままなんです。
「じゃあ、すみません、何をもって格下げされているんですか?」
ここ、極めて重要なところです。
祖父江さんは、こう言いました。
祖父江:
そこが1番の問題で、
今年はひょっとしたら、1回の失敗で格下げしているんじゃないですか。
そこが大きな問題だと思います。
3番手のピッチャーが、1回やられたら2番手に下がる。
例えば、
甲子園で森下にホームランを打たれて負け投手になった根尾。
おそらくあの1回で、根尾は勝ちパターンを外れているはずです。
これをやると、
他のリリーフも「1回やられたら格下げになる」と、
相当プレッシャーを感じて、
実際のマウンドに上がることになります。
僕の経験上、ファンのかたは甘いと思うかもしれませんが、
2回の失敗までは許してほしい。
3回やられたら格下げ。
もちろん、ボールが全然ダメだったり、
体の不調があったら別ですが、
まぁ1回で格下げでもありですが、
それくらいじゃないと、中継ぎはずっとシーズン通して固定されません。
2番手と3番手を行ったり来たりすること自体がキツいのに、
それを1回の失敗で格下げされたら、正直、持たないです。
だから今年は、2番手、3番手のリリーフのメンタルがブレて、
要はこの2番手、3番手が投げる、
7回や8回にやられているんだと思います。
ちょっと細かいお話で、恐縮でしたが、
非常に繊細な仕事なんですね。
中継ぎ陣が打たれまくる理由を祖父江大輔さんに聞いてみると、
リリーフの格付けを意味する言葉があり、
2番手と3番手が行ったり来たりすることの難しさを知り、
1回の失敗で格下げされることの厳しさを知り、
また、リリーフを育てるためには我慢も必要なんだと知りました。
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祖父江大輔さんが説明です。。













コメント欄で「ようやっとる」が押された主な意見
役割がばらばらで思い付きで決めてるような感じ
腑に落ちたわ!
成功したら格上げのメンタルでいってほしいよ…
フロントの中継ぎ補強不足もあるけど、それもコーチが行けますとか言ったパターンも有り得るし、、、
もちろん仕組みは監督も分かってるとして、祖父江が言うような投手たちのメンタルの機微の次元で。
そこを投手コーチが上手く補っていく、ってはずなんだろうけど……
実力的に足りない人がリードで出てくるから当然固定もできんわ
抑えたらたまたまで打たれたら必然みたいな、右投手はたまに150キロ超える程度で左投手は145キロ程度の球威で基本的に外一辺倒。
井上を擁護したくないけど、他チームだったら2軍レベルだから固定出来ないよ。
何か明確な方針があるわけでも無しに行き当たりばったりでチーム運用してるから苦しい
その中で首脳陣が色々手探りで試そうとしてる中で、ちゃんと文句なしの登板をする投手がほぼいないんだから
7回および火消しメヒア8回杉浦抑え松山
僅差リードorビハインド齋藤藤嶋牧野吉田
ビハインド根尾仲地でしょ
去年の根尾とかね
逆にある程度の実績がある選手はある程度打たれ続けても使い続ける節がある
やもんで今回みたいに実績のある選手達が軒並み不調、怪我をしていても代わりに出てこれる選手がおらんし慌てて配置換えするから安定感も出てこない
選手層が薄いのもあるけどね