山﨑武司さん「オレが現役のころと比べてみても、飛ばしでは細川に負ける。それははっきり認めるわ」 → 中日・細川成也「山﨑さんがそんなことを言ってくれたなんて、うれしいです。でもヘッドの抜けは、2軍の時の方が…」

■2025.06.22 中日スポーツ

ナゴヤ球場で“伝説の場外弾級”…ロマンが詰まった中日・細川の飛距離 復活に向け数字として分かる「もっと」


　ナゴヤ球場左翼後方の防球ネットの向こうに消える場外弾。道路を越え、マンションに当てたという。2軍の練習であれ、僕は聞いたことがない。古参のスタッフに尋ねたところ「山崎武司さんが打ったのでは」。すぐに確かめてみた。

　「いや、オレはない。知っているのは清原さんくらいだなあ」

　長らくナゴヤ球場を本拠地として戦った山崎さんですらない。隣にいた山本昌さんも巻き込んで記憶をたどったが、一致したのが清原和博。1988年の西武との日本シリーズ第1戦で、伝説の場外弾が出た。当時はそのマンションはまだ建っておらず、紙面では「146メートル」と推定した上で「道路を飛び越え、電線へ当たって新幹線ガード」まで飛んだと書かれていた。日本シリーズと2軍の練習を同等にしてはいけないが、山崎さんはこうも言った。

　「オレが現役のころと比べてみても、飛ばしでは細川に負ける。それははっきり認めるわ」
通算403発。両リーグ本塁打王が脱帽した。もちろんスラッガーの優劣は本数で決まるのだが、飛距離には見る人を酔わせるロマンが詰まっている。

　「山崎さんがそんなことを言ってくれたなんて、うれしいです。でもヘッドの抜けは、2軍の時の方が良かった。もっといけるよう、頑張ります」

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