中日・岡林勇希「自分の悩みを言ったんです」　今年3月、大島洋平と試合前練習で打撃の組が一緒になった時に…

■2025.06.11 中日スポーツ

竜4連勝導いた中日・岡林勇希の同点打　直球の対応力がよみがえった大島洋平のひと言「意識したらそこからヒットが出るようになった」


　2022年にレギュラーを取って以来、岡林の最大の強みは直球への対応力だった。データスタジアムによると、レギュラーを獲得した22年の球種別打率で直球は3割1分7厘、翌年が3割2分だった。最多安打のタイトルも獲得した。それでも人は進化を求める。出塁率を上げたいし、変化球も打ちたい。そう、すべてを追い求めた。

　「四球を取るために長くボールを見るとか、テイクバックを引かずに最初からトップをつくるとかしてたら、真っすぐを打てなくなっていた」。気が付けば直球に差し込まれるようになり、変化球には透かされた。実際、昨季、対直球は2割3分1厘まで落ちた。

　今年3月のことだった。大島とオープン戦の試合前練習で打撃の組が一緒になった。「自分の悩みを言ったんです」。大島から見た岡林は、右足をついてトップができる前にバットを振り出しているように映っていた。コンマ何秒の「間」。それがないから体の開きが早くなる。「足をついてから止まれって言われて。それからずっとそれを意識した。そこからヒットが出るようになった」。体の状態に合わせて足の上げ下げ、スタンスの幅などを試行錯誤しているが、一丁目一番地は「足をついてから振る」だ。何かを思い出したかのように今季、対直球は3割4分まで跳ね上がった。「真っすぐが打てないと変化球は打てないので。良い傾向ですね」

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