中日ドラフト1位・金丸夢斗の実家に大切に飾られている山本由伸のサイン色紙「夢斗君へ 待ってるぞー！！」

■2025.08.07 中日スポーツ

金丸夢斗をときめかせた一枚の色紙、書かれた文言が”粋”だった 接骨院での偶然の出会い、内心では「えぇ、まじで⁉」【番記者メモ】


　「夢斗君へ 待ってるぞー！！」。神戸市内の金丸の実家には、大切に飾られているサイン色紙がある。書いたのは米大リーグ・ドジャースの山本由伸。関大3年時の2023年。オリックスのエースだった右腕に会ったことがある。

　春季リーグ戦中に右膝を痛め、トレーニング方法を模索していたころ。「由伸さんの練習法を取り入れてみたいなと考えていて…」。関大野球部に山本と同郷の後輩がいたこともきっかけとなり、右腕が通っている接骨院を訪れた。そんな時にバッタリ。内心は「えぇ、まじで⁉」。言葉を交わしたのはあいさつ程度だったが、きさくで明るい人柄に感動した。

　接骨院で学んだこともきっかけに、金丸の練習方法は一変。ストローをくわえるなど腹圧を鍛えることから見直した。4年の秋季リーグ戦を終えてからのノースロー期間でも、同様の練習が軸となってプロ入りへの準備を進めてきた。

　出会った後日、後輩を通じて色紙をプレゼントされた。3年連続沢村賞を獲得したスターは同年オフに海を渡ってしまったが、気を利かせて書いてくれたに違いない「待ってるぞ」のメッセージに心がときめいた。「夢を与えるのがプロ野球選手。抑えるだけじゃなくて、味方にも良い影響を与えられる投手になりたいです」。実直であり続ける。これからの野球人生で変わることのない思いだ。 

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