川上憲伸さん「バッテリー間で意思の疎通ができていたのか」

■2025.08.05 中日スポーツ

【川上憲伸の目】中日・石伊が構えた『高めの真っすぐ』逆転被弾の橋本に意図が伝わっていたか


　「バッテリー間で意思の疎通ができていたのか」と首をひねった。

　橋本は先頭の中野を右前打で出すと、森下を四球で歩かせて無死一、二塁。ここで佐藤輝を迎えた。初球は146キロのストレートでファウル。2球目は高めのストレートでカウント1―1となった。そして3球目。捕手の石伊が再び高めに構えたところで、橋本は一度プレートを外した。仕切り直しの一球、石伊の構えは外角低めに変わり、橋本も投げ込んだが、セ・リーグの本塁打王争いを独走する阪神の主砲に完璧に捉えられた。

　川上さんは「3球目に石伊が最初に要求した高めの球にどういう意図があったのか」と疑問視。「空振りを取りたいのか、フライを打たせたいのか、それともその次の変化球で勝負したいのか。ピッチャーは高めのサインが出たら、そのうちのどれなのかを考える。ピッチャーとしてはカウントを悪くしたくない。橋本がプレートを外したのを見てサインを変えたのだろうが、アウトローのサインも正解だったのか」と指摘。結果としてストレートを3球続けたことに「橋本はスライダーピッチャー。ストレート勝負は怖い。2球続けた時点で、佐藤輝がスライダーを狙ってくると思ったのかもしれないが、裏をかく場面ではない」と振り返った。

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川上憲伸さんが語りました。

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