■2024.01.10 webスポルティーバ
「ピッチャーも責任を感じなければいけない」
— 集英社スポルティーバ (@webSportiva) January 10, 2024
球団史上初となる2年連続の最下位に沈んだ中日。かつてのエース・今中慎二氏が指摘する投手陣の課題とは?https://t.co/h2SQja49ia
中日打線が「怖くない」理由を今中慎二が分析。打線の課題と、積極的に補強したベテラン勢への期待とは?https://t.co/GTDWwOBxyt
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■2024.01.10 webスポルティーバ
今中慎二が分析する中日打線が「怖くない」理由 中田翔ら積極補強のプラス効果を解説
――成長著しい岡林勇希選手はどう見ていますか?
今中 確かにヒットは打てていますが、個性はあまりないですね。大島しかり、当て逃げするようなバッターが今の中日には多い。岡林は長打がないわりにフォアボールも多くないですが、龍空などもそうですし、そういうバッターがスタメンに3人もいたら投げるほうはラクですよ。塁に出ても、足を使うわけでもないですし。
――確かに、昨年のチーム盗塁数36はリーグワーストでしたね。
今中 岡林は足が速いはずなのに、あまり走らない(12盗塁)ので全然怖さがない。また、打率(.279)は残せていますが、得点圏打率(.284)はもっと上げてほしいです。もっと「ピッチャーが嫌がるバッター」になっていかないといけませんね。
――ピッチャーが嫌がるバッターとは?
今中 引っ張るバッティングをされるとピッチャーは嫌ですね。特にバンテリンドームでは、逆方向にホームランを打つのが難しい。でも、引っ張ると長打になる可能性が高くなります。それができるようになると、投手が「長打もあるぞ。打たれちゃいけない」と思うようになり、フォアボールも取れるようになっていくんです。
その点、岡林はセンターから逆方向ばかりに打っている。追い込まれたカウントならいいですが、初球からそうですから。逆方向に打つ美学でもあるのかな、というぐらい逆方向へ打っている印象ですね。例えば阪神の近本光司などは引っ張ることも多く、パンチ力がありますよね。阪神では中野拓夢も引っ張る打球が強いですし、やはりそうじゃないとピッチャーにプレッシャーをかけられないんです。
――引っ張れないバッターは怖くない?
今中 反対方向に打つと「うまい」と言われることがありますが、そういう打者は怖くない。左バッターであればショートゴロ、サードゴロに打ち取れますし、たまたま三遊間を抜かれたら「仕方ない」と割り切れます。立浪監督も現役時代はガンガン引っ張っていましたし、ホームランもある程度は打っていましたよね(二桁本塁打をマークしたシーズンは9回)。
赤星憲広(元阪神)も、最初は当て逃げタイプでしたけど、引っ張るようになってからはフォアボールも取れるようになって3割を打てるようになった。いいバッターは、小柄かどうかは関係なく引っ張るんですよ。
――それでも、打線において岡林選手にかかる期待は大きいんじゃないでしょうか。
今中 そうですね。チームの勝利に貢献できる選手になっていってほしいです。速いボールを仕留められるようになるのも課題ですが、相手が嫌がることを考えて打席に入れば、ワンランク上のバッターへと成長できるはずです。
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今中慎二さんが考える、中日ドラゴンズの今季“キーマン”が…
Q.四球数が多い中日ドラゴンズ投手陣には何が足らないですか? → 今中慎二さんの答えが…
岡林選手について語りました。