■2023.12.23 DELTAGRAPHS(@Deltagraphs)さん / Twitter
スライダーの威力は抜群だが、ストレートのコントロールに大きな問題…投手・根尾昂の「課題と今後の可能性」<SLUGGER> https://t.co/ZbN53zq30G
— DELTAGRAPHS (@Deltagraphs) December 22, 2023
■2023.12.23 THE DIGEST
スライダーの威力は抜群だが、ストレートのコントロールに大きな問題…投手・根尾昂の「課題と今後の可能性」<SLUGGER>
ただ、より細かいデータにまで踏み込むと根尾のポテンシャルが高い様子も見えてくる。相手打者がスウィングしたうち空振りした割合を表すWhiff%という指標を見てみると、リーグ平均の21.9%に対して根尾は24.1%と優れた数値を残している。特にスライダーは44.4%と、スウィングさせさえすれば半分近い割合で空振りを奪っていた。やはりボールの威力自体は間違いないようだ。
スウィングさえさせれば空振りは高確率で奪える。にもかかわらず投球内容がいまひとつなのはなぜだろうか。それはそもそもスウィングさせることができていないからだ。根尾の投球に対する打者のスウィング率は42.1%。これは昨季ファームで50イニング以上を投げた投手85人のうち4番目に低い数字だ。
相手打者がなかなかスウィングしないのは、そもそもストライクゾーンに投げられていないことに起因する。投球のストライクゾーン率を見ると根尾の値は37.0%。これは85投手のうち2番目に低い数字である。こうなると当然、見逃しストライク率も低く、こちらも85投手のうち2番目に低い13.7%にとどまった。
根尾は空振りこそ奪えるもののストライクゾーンにボールを集めることができず、自らカウントを悪くしてしまっている。先ほど根尾の与四球の多さについて言及したが、これはカウントをとる能力の低さに起因するものだ。カウント球こそ根尾の最大の課題なのである。
特に大きな問題となっているのが根尾の投球の7割弱を占めるストレートだ。根尾のストレートは投じられたうち40.5%もの割合でボールとコールされている。リーグ平均が35.0%であるため、5%以上もボールになる割合が高い。これではカウント球として機能しない。根尾が投手としてレベルアップするには、このストレートを適切に制球できるようになるか、別のカウント球を用意する必要があるだろう。
ただ、カウント球にこれほど問題があるにもかかわらず、二軍の平均レベルには三振が奪えているのはさすがだ。それだけボールの力があるということだろう。今後カウント球に改善が見られれば、一軍での戦力化も視野に入ってくるのではないだろうか。
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イチローさん「(かっせー!パワプロは)根尾か」
中日・根尾昂の1軍昇格時に大島洋平から一言
ボール自体の力はあるため、あとはカウント球と言及です。