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中日・根尾昂投手、初先発が5月末までずれ込んだ理由は…

根尾昂

■2023.05.31 Number Web


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中日・根尾昂の「今季初先発」はなぜ5月末までずれ込んだのか…修正された「育成計画」と天才の現在地
中日・根尾昂投手、初先発が5月末までずれ込んだ理由は…

プロ5年目、根尾の現在地
収穫は多かったです。5回まで投げたというのもそうですし、球数を投げないとわからない部分も正直あったので……

 根尾はそう振り返った。

 片岡篤史二軍監督も「今日に関しては球数、イニングを投げられたことが収穫」という評価だった。いずれも「収穫」という言葉を口にしたところに、根尾の現在地が表れているのかもしれない。

 筆者が1月に書いたように、根尾が投手に転向して初めて迎えたこの春の沖縄キャンプを、二軍組で過ごしたのは決してネガティブなことではなく、先発に本格挑戦するにあたって一から経験を積むための計画だった。

「作り変えた」投球フォーム
 高卒5年目。昨シーズンはリリーフでの一軍実績(登板25試合、防御率3.41)があるとはいえ、先発としての経験値は同学年の大卒ルーキーと比べても全く足りていない。「中6日」の登板間隔の過ごし方、練習メニューから実戦でのペース配分、打者との駆け引きや球種を増やすなど、学ぶことは多い。だからまずは二軍で先発するはずだったのだが、キャンプ以降にフォームのバランスを崩したことで、その計画は大幅に修正されていた。

 初先発が5月末までずれ込んだ理由は、根尾の二軍での成績を見ればわかる。今回の先発を含めて13試合、17回3分の1を投げ、被安打10、奪三振13、与四球12で防御率は2.60となっている。防御率や被打率.172が示すように、決して打たれているわけではない。誰しも目に留まるのは与四球の多さだろう。必然的にWHIPは1.27、K/BBは1.08と芳しくない。

 球威、球速はあるのだが、リリースポイントが一定せず、いわゆる球が暴れていた状態だった。練習でフォームを微調整しては、ライブBPなどで感覚を確かめ、実戦で短いイニングを試す、ということの繰り返し。投球フォームは繊細だ。一度崩れかけたものをすぐに戻せるわけではない。試行錯誤した結果、今のフォームは戻したのではなく作り変えたといった方が適切かもしれない。

 つまり、初先発したということはそれだけ状態が回復し、フォームが安定したという証しなのだ。だから片岡二軍監督、根尾ともに「球数、イニングが収穫」だと発言したのだろう。打たれた、抑えたという結果よりも、しっかりとある程度の球数とイニングを投げきれるかの方がはるかに重要だった。そして、その基準はクリアした。

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新たなフォームへ、試行錯誤の日々だったようです。

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