■2021.12.15 CBCラジオ
『開局70周年特別番組「#CBCの喋り方 松坂大輔スペシャル」』
…
若狭アナ:
井端弘和さんからいただきました。
井端:
あの時のストレートは人生何番目のストレートか気になります。
というのは2004年の日本シリーズ第2戦、第3打席の156km/hのストレートです。
あとにも先にも野球人生で、ストレートを張って、コースまで的を絞って、
そのまま予想通りに来たストレートを空振りしたのはあの1球だけでした。
ぜひ聞いてみたいです。
おそらく83番目くらいでしょうが(笑)
といただきました。
松坂:
(笑)
若狭アナ:
これ日本シリーズ、2004年の第2戦は覚えていらっしゃいますか?
松坂:
覚えています。
若狭アナ:
試合は11-6で中日が勝ちました。
松坂:
そうです。
僕は逆転負け食らっています。
立浪さんに逆転3ランかなんかを打たれて。
若狭アナ:
立浪さんに、
厳密にはあれ同点3ランだった。
松坂:
あれ同点3ランか。
若狭アナ:
そこから結局、
あれが衝撃だったんですよね、結構。
この試合、松坂さんは8失点もしているんですね。
松坂:
はい。
若狭アナ:
これ覚えていると?
松坂:
覚えています。
若狭アナ:
この場面なんですが、3-2で中日1点リードの4回裏、
2アウト2塁、打席にはそこまで2打数2安打の井端、
ここで中日に点が入ると一気に中日ペースになる場面の、
井端さん、カウントまで覚えていました。
2-2からの5球目、「変化球が来たらごめんなさい」と思っていた。
したがってアウトローの真っすぐ一点張り、その通りに来た、振った、空振りした。
あとにも先にもアマチュア時代を含めて野球人生で初めてと。
この球、松坂さん、覚えていますか?
松坂:
覚えています。
僕は自分の個人的な気持ちとして変化球の選択肢もあったんですけど、
変化球を投げたら拾われると思っていたんですよね。
そういうタイプのバッターでしたし、
それを僕自身は1番嫌がったと言うんですかね。
その結果、もちろんそれ以外のコースは、
アウトコースのストレートしか選択肢はないので、
でも僕としては「打たれたらしょうがない」って思っていましたね。
若狭アナ:
うわっ、どっちも腹をくくっていたんですね!
「変化球だったらごめんなさい」の井端、
「真っすぐで打たれたらごめんなさい」の松坂。
この両者で実は戦っていたんだ。
松坂:
(笑)
そうですね。
そうだったんだ、そうだったんだ。
それは僕も初めて井端さんから聞きましたけど。
若狭アナ:
ということは、これ井端の読みは合っていたということですね。
松坂:
そうですね。
若狭アナ:
変化球を投げたら拾われそうっていう松坂さんの頭があったから、
井端は変化球を逆に消しているという事は、
井端がちょっと有利な状況のわけですよね。
松坂:
はい。
若狭アナ:
でも上回りました。
松坂:
でも、その対戦の前も打たれているので、
苦手のバッターの1人だったんですね、僕としては。
やっぱり変化球を拾われるイメージのほうが強かったんですかね。
そっちを僕は嫌がった。
体勢を崩されながらたぶん打たれたほうはショックが大きい。
それを嫌がった結果、外のストレートになったんだと思いますね。
若狭アナ:
ちなみに人生で何番目くらい…?
松坂:
(笑)
結構、良い球だったと思うんですよね。
僕の中では上位だと思うんですよね。
ただ、やっぱり試合に負けているんで、
それがまずあるんですよね、そこまで上に来ないというのは。
そのボールを投げて試合に勝っていたりしたら、
もっと強く印象に残っているボールになっているんですけど、
そこを抑えたあとにやっぱり立浪さんにホームラン(笑)
その試合に関して立浪さんにライトに打たれたホームラン、
あれがもう、なんかそんなことはないと思うんですけど、
打たれて打球を見送っている自分を凄く思い出すんですよね。
若狭アナ:
へぇ~!
松坂:
あのスタンドに吸い込まれていく感じは忘れないですね。
若狭アナ:
良いバッターでしたか、立浪和義さん?
松坂:
そうですね。
やっぱり雰囲気はなんとも言えない、
他のバッターには持っていない、本当になんか職人さんのような、
イチローさんに近いモノがあったかもしれないですね、僕にとっては。
若狭アナ:
そうですか。
…
2004年日本シリーズ第2戦 中日対西武7回裏1/2 立浪対松坂ほか
『開局70周年特別番組「#CBCの喋り方 松坂大輔スペシャル」』
いよいよ今夜7時からCBCラジオ開局70周年特別番組「#CBCの喋り方 松坂大輔スペシャル」を放送します。番組の後半には松坂さんと縁のある方と電話を繋ぎます。ぜひ、お聞きください! #CBCの喋り方 pic.twitter.com/cC7HAYzhp7
— 若狭敬一のスポ音 (@cbcspoon1053) December 15, 2021
…
若狭アナ:
井端弘和さんからいただきました。
井端:
あの時のストレートは人生何番目のストレートか気になります。
というのは2004年の日本シリーズ第2戦、第3打席の156km/hのストレートです。
あとにも先にも野球人生で、ストレートを張って、コースまで的を絞って、
そのまま予想通りに来たストレートを空振りしたのはあの1球だけでした。
ぜひ聞いてみたいです。
おそらく83番目くらいでしょうが(笑)
といただきました。
松坂:
(笑)
若狭アナ:
これ日本シリーズ、2004年の第2戦は覚えていらっしゃいますか?
松坂:
覚えています。
若狭アナ:
試合は11-6で中日が勝ちました。
松坂:
そうです。
僕は逆転負け食らっています。
立浪さんに逆転3ランかなんかを打たれて。
若狭アナ:
立浪さんに、
厳密にはあれ同点3ランだった。
松坂:
あれ同点3ランか。
若狭アナ:
そこから結局、
あれが衝撃だったんですよね、結構。
この試合、松坂さんは8失点もしているんですね。
松坂:
はい。
若狭アナ:
これ覚えていると?
松坂:
覚えています。
若狭アナ:
この場面なんですが、3-2で中日1点リードの4回裏、
2アウト2塁、打席にはそこまで2打数2安打の井端、
ここで中日に点が入ると一気に中日ペースになる場面の、
井端さん、カウントまで覚えていました。
2-2からの5球目、「変化球が来たらごめんなさい」と思っていた。
したがってアウトローの真っすぐ一点張り、その通りに来た、振った、空振りした。
あとにも先にもアマチュア時代を含めて野球人生で初めてと。
この球、松坂さん、覚えていますか?
松坂:
覚えています。
僕は自分の個人的な気持ちとして変化球の選択肢もあったんですけど、
変化球を投げたら拾われると思っていたんですよね。
そういうタイプのバッターでしたし、
それを僕自身は1番嫌がったと言うんですかね。
その結果、もちろんそれ以外のコースは、
アウトコースのストレートしか選択肢はないので、
でも僕としては「打たれたらしょうがない」って思っていましたね。
若狭アナ:
うわっ、どっちも腹をくくっていたんですね!
「変化球だったらごめんなさい」の井端、
「真っすぐで打たれたらごめんなさい」の松坂。
この両者で実は戦っていたんだ。
松坂:
(笑)
そうですね。
そうだったんだ、そうだったんだ。
それは僕も初めて井端さんから聞きましたけど。
若狭アナ:
ということは、これ井端の読みは合っていたということですね。
松坂:
そうですね。
若狭アナ:
変化球を投げたら拾われそうっていう松坂さんの頭があったから、
井端は変化球を逆に消しているという事は、
井端がちょっと有利な状況のわけですよね。
松坂:
はい。
若狭アナ:
でも上回りました。
松坂:
でも、その対戦の前も打たれているので、
苦手のバッターの1人だったんですね、僕としては。
やっぱり変化球を拾われるイメージのほうが強かったんですかね。
そっちを僕は嫌がった。
体勢を崩されながらたぶん打たれたほうはショックが大きい。
それを嫌がった結果、外のストレートになったんだと思いますね。
若狭アナ:
ちなみに人生で何番目くらい…?
松坂:
(笑)
結構、良い球だったと思うんですよね。
僕の中では上位だと思うんですよね。
ただ、やっぱり試合に負けているんで、
それがまずあるんですよね、そこまで上に来ないというのは。
そのボールを投げて試合に勝っていたりしたら、
もっと強く印象に残っているボールになっているんですけど、
そこを抑えたあとにやっぱり立浪さんにホームラン(笑)
その試合に関して立浪さんにライトに打たれたホームラン、
あれがもう、なんかそんなことはないと思うんですけど、
打たれて打球を見送っている自分を凄く思い出すんですよね。
若狭アナ:
へぇ~!
松坂:
あのスタンドに吸い込まれていく感じは忘れないですね。
若狭アナ:
良いバッターでしたか、立浪和義さん?
松坂:
そうですね。
やっぱり雰囲気はなんとも言えない、
他のバッターには持っていない、本当になんか職人さんのような、
イチローさんに近いモノがあったかもしれないですね、僕にとっては。
若狭アナ:
そうですか。
…
2004年日本シリーズ第2戦 中日対西武7回裏1/2 立浪対松坂ほか
当時の阪神・新庄剛志選手「立浪さんみたいなプレーがしたいので、内野手に転向させてください!」
中日・柳裕也投手「あれだけの成績を残されているにも関わらず、なぜあんなに優しく、話しやすく、ベテランの選手っぽい雰囲気をまるで出さないんですか?そんな松坂さんのようにはどうやったらなれますか?」
強烈すぎるイメージが残っている一発のようです。