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■2025.02.28 中日スポーツ
“縁はない”から獲得へ…中日と小笠原の青い糸がつながった10年前のドラフト秘話 視察した雨中戦の相手は由伸#中日ドラゴンズ #ドラゴンズ #dragons#小笠原慎之介#ナショナルズhttps://t.co/8LIc4K50Ks
— 中日スポーツ (@chuspo) February 28, 2025
■2025.02.28 中日スポーツ
“縁はない”から獲得へ…中日と小笠原の青い糸がつながった10年前のドラフト秘話 視察した雨中戦の相手は由伸
私の記憶に刻まれている小笠原は、実は優勝した2015年の夏の甲子園ではありません。その数カ月前の宮崎県。東海大相模高の招待試合の視察でした。ところがあいにくの荒天。せっかくの試合ですから、少々の雨なら決行するところですが、土砂降りでした。さすがに中止かと思ったのですが、何度連絡しても「やります」。「ウソでしょ?」と思いましたが、本当に試合開始。それほどの悪天候でした。
以前にも書きましたが、条件の悪い試合でこそその選手の本当の姿が見られる。その日の小笠原がそうでした。ぬかるむマウンドに細心の注意をはらい、しっかりと下半身を使ったフォームで対応。集中力を保つ投球に、メンタル面のポテンシャルを感じました。
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冒頭の雨中戦、灼熱(しゃくねつ)の甲子園…。環境に対してタフなところも小笠原の長所。時差があり、広いアメリカの気候も過酷でしょうが、彼なら適応できるのではないでしょうか。そしてあの下半身を見てわかるように、軸がしっかりした安定感のあるフォームも特長です。
ドラフト1位で獲得した選手が、大リーグに挑戦する。今の野球界では自然な成り行きでしょうし、過去には私が携わった川上憲伸、福留孝介も海を渡っています。器の大きさ、伸びしろ。全てを出し切っての活躍を期待します。余談ですが、宮崎での招待試合で投げ合った相手は、1学年下の山本由伸(ドジャース)でした。あんな悪天候の中で淡々と投げていた2人が、そろって大リーグを舞台にする。スカウトとしては、10年の月日が一瞬のような不思議な感覚です。
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元中日スカウト・中田宗男さんが「決定者としての私が『地元』を大切な判断材料とするきっかけとなったドラフトです」と語った出来事
元中日スカウト・中田宗男さん「よく聞かれる質問があります。『打者のレベルが落ちるリーグ戦で残した結果は信用できるのか?』。答えとしては…」
中田宗男さんが振り返りました。