前中日監督・与田剛さんが「中日からしたら、どれだけ楽だったか」と語った場面

■2024.05.07 中日スポーツ

【与田剛の目】巨人のベンチにも選手にも感じなかった勝利への執念「中日からしたら、どれだけ楽だったか」


　中日前監督で本紙評論家の与田剛さんは、2点を追う8回の攻撃に注目。「勝負をかけたはずなのに、中途半端に終わった」と振り返った。

　巨人は先頭の小林に代打・長野を送ると、期待に応えて中日の4番手・松山から右翼線二塁打。一発同点の局面を迎えたが、さらに代打で送り込まれた大城は、初球の外角高め直球に手を出して左飛。その後、途中から出場していた増田大が三ゴロに倒れると、1番の丸は空振り三振。結局、二塁走者を三塁に進めることすらできなかった。

　「9回は3連投になるとはいえ絶対的守護神のマルティネス。最低でも1点は欲しかった」と話す与田さんは、まず大城に苦言を呈した。「あそこは最低限、走者を三塁に進めたいところ。初球からいくのはいいが、当てたような打撃。引っ張れるボールを右方向に打たないと」

　ベンチに対して疑問を感じたというのが、1死二塁から打率1割台の増田大をそのまま打席に立たせたこと。「左の梶谷はけがで使えなかったようだが、休養日の坂本はいた。中日からしたら、どれだけ楽だったか。その増田大もセーフティーバントで揺さぶるなどの工夫もない。もし、あそこでつないでいれば上位打線。ベンチにも選手にも勝利への執念を感じなかったし、もったいない攻撃だったと思う」と振り返った。

　巨人は2連敗で勝率5割に戻り、中日は2連勝で勝率5割復帰。「きょうの巨人は元気がなかった。中日としては今回の3連戦で3連勝できるチャンスはあると思う」と古巣・中日の浮上に期待した。

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与田剛さんが言及です。

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