■2021.01.17 日刊スポーツ
中日大野雄大「地べたからやって」小笠原にゲキ
中日大野雄大投手(32)が17日、合同自主トレ中の沖縄で小笠原慎之介投手(23)に過去との決別をアドバイスした。
大野雄 ゼロから、地べたからやって欲しい。今までの成績も全部忘れて。自分も同じような経験をした。
昨季、2年連続最優秀防御率に加え、最多奪三振に沢村賞まで獲得。投手の頂点に上り詰めた。しかし、3年前の18年は6試合に先発し0勝3敗。どん底から這い上がった経験から小笠原に言葉をかけた。
新型コロナ禍で、大野雄は1度は小笠原の沖縄帯同を断った。
小笠原 ここでいっしょにやらないと僕の野球人生が終わる。何回断られようがお願いするつもりだった。それなりの覚悟です。
甲子園V左腕の鳴り物入りで15年ドラフト1位で入団。18年には球団史上最年少で開幕投手を務めた。しかしプロの壁に苦しみシーズン最多は5勝止まり。昨季は1勝で5年目のシーズンを終えた。自ら正念場を自認し、エースに救いの手を求めた。
この日、ブルペンで投げる小笠原の球に大野雄は目を細めた。2日前の15日に右打者の外角へシュートして抜ける球の修正を指示。小笠原が投じた約40球はホームベースの上を外れなかった。
大野雄 本当にすごい。たいしたもの。(抜け球の修正は)言ってもできない。このままやっていけば成果は出る。
規定投球回のクリアを目標として設定させた「弟子」の素質の高さを再確認した。
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■2023.12.17 日刊スポーツ
【中日】小笠原慎之介が1月に3週間の米国自主トレ 大野塾は「“卒業”みたいな感じ」と自立
21年1月、左腕エースに「このままでは野球人生が終わる」と頼み込んで沖縄での自主トレに初めて同行。同年から3年連続規定投球回に到達するなど、飛躍を後押ししてくれた「道場」だった。「僕を成長させてくれた。支えてくれ、面倒も見てくれた」。今も感謝は尽きない。
22年からは自主トレのメニュー作成も任され、2年が過ぎた。「僕も中堅層に入ってきた。いつまで経っても引っ張られているような存在でいてはいけない。そろそろ自立して、自分でやりたいことをやれる(ようにしたい)」。大野雄同様に、柳らも独り立ちして自主トレをけん引する姿に触発された。
今季はチーム最多の160回1/3を投げ、先発の軸としてフル回転。初めて挑戦した今年1月の米国自主トレは約1週間だった期間を来年は3倍に伸ばした。「重い物を持つ練習はやってきた。筋力を最大限使えるようになるトレーニングをしたい」。メジャーリーガーも利用する施設で、投球練習も並行して行う。大野雄を継ぐ立場を自覚。巣立ちの1歩目を海の向こうのぼっちトレでスタートさせる。
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中日・小笠原慎之介投手「おそらく今年が最後なんで。悔いのない毎日を過ごそうと、そういう気持ちで新しい年を迎えました」 自分自身への“野球人生余命1年宣告”で臨むシーズン、今季の目標は…
中日・小笠原慎之介投手、やり投げ自主トレの様子を公開する【動画】
感謝の思いを語りました。