■2026.09.12 CBCラジオ
『若狭敬一のスポ音』

…
若狭アナ:
「森さん、それにしても奪三振率が凄かったですよね、2軍で。何か新たな取り組みがあったんですか?」と聞きますと、
森博人:
はい。
今年の春のキャンプでスプリットを習得しました。
「なぜ習得しようと思ったんですか?」
森博人:
復帰は僕の中で、あくまで1軍で投げることが復帰ですし、
上がって1軍のバッターを抑えないと意味がありません。
そこでまず調べたんです。
「ん?調べる?何を?」
森博人:
どんなボールが一番空振りを取れるかです。
結局、全ての1軍のNPBのバッターのデータを見ると、
スライダーという変化球とスプリットという変化球。
スプリット、フォーク系ですね。
この2つが最も空振りを取れるんです。
と。
なんか色々とあるじゃないですか、変化球って、
それこそチェジアップだ、シンカーだ、カットだ、
それこそ真っすぐもそうですよね。
色々な球種があるけれど、
要はバッターが、日本のプロの1軍のバッターが空振りをするっていうのは、
どんなバッターも全部、全部合わせて、
スライダーという変化球と、スプリット、フォーク系という変化球だった。
と。
なんとなくイメージはありましたけど、
それをしっかり調べて、
データで、これを投げていかないと1軍で空振り取れないんだなと思ったということなんですね。
森博人:
僕のは、もうカット系、カーブ系の曲がり球は持っていたので、
落ちる、スプリットを身につけて、
空振りが取れるようになろうと思ったんです。
と。
まず、設計図を描くんですね、しっかりと。
「よし!スプリットだ」と。
これを覚えようと。
ここからが独特なんですよ。
だいたい変化球って、今までよく聞いたプロ野球選手からの身につけ方って、
まず遊びで投げる。
キャッチボールで投げる。
で、相手の反応を見るとかね。
今はYouTubeもありますし、
SNSもありますし、色々と本もありますし、野球塾もありますから、
色々とあの手この手で投げ方、握りを研究していって、
まず投げて、投げて、投げて、投げて、あーでもないこうでもないと言いながら、
修得していくということだったんですが、
「森投手、どうやって修得したんですか?」と聞きますと、
森博人:
物理の勉強からです。
「物理の勉強?」(笑)
森博人:
物理の勉強と言うと大袈裟かもしれませんが、
球団のアナリストの方に協力してもらって、
『スプリットという変化球は、なぜ落ちるのか?』
落ちる原理を学ぶところから始めました。
僕の投げ方はちょっと肘が、少し横気味なので、
この角度、手首のこの入射角でスプリットを投げた場合、
どうすれば落ちるのかというところの勉強からです。
すると僕の投げ方的にスプリットを修得するには、
ボールにサイドスピンをかけるか、
ジャイロ回転をかけるかの2択なんです。
ちょっとこのあたりからね、私もよく分からないと言うか、
わけが分からない、かなりマニアックな話になって申し訳ないんですが(笑)
森博人:
どちらも試してみたんです。
結果、僕の場合はサイドスピンをかけて落としたほうが落ちる確率が高かったんです。
「そのスピンの量っていう、回転数っていうのはどうなんですか?」
森博人:
多めよりも少なめのほうが落ちましたし、
だいたい1300回転弱ぐらいが一番良く落ちました。
と。
理詰ですね、結構ね(笑)
「じゃあ、その回転を少なくするために、1300弱ぐらいにするための握りは?」
森博人:
ちょっと深めです。
深めに握って。
「深めに握って回転数を落とすってことは。あっ、分かりました。森さん、結構じゃあ、人差し指と中指をガバッと開いて、そこでパカッと挟む感じですか?」
森博人:
それだと良く落ちるんですが、
僕の場合、ちょっと抜けるんです。
だから、人差し指と中指を開くのは開きますが、
親指、薬指もボールにかけて、パッと見、
ちょっとわしづかみに近い感じなんです。
「細かく来ますね。縫い目は?縫い目にはかけるの?」
これ、縫い目にかけない人もいるんですよね。
そのほうが良く抜けますし、球の回転数は落ちますから、
縫い目にかけたほうが回転数はアップしますからね。
森博人:
そうすると、僕の場合は、人差し指だけかけます。
中指は白いところです。
赤の縫い目にはかけません。
「リリースの感覚は?」
森博人:
手首の入射角を保ったまま、そこから上に抜けないことだけを意識しています。
「狙いは?」
森博人:
両コーナーはなかなかコントロールつかないので、
真ん中近辺に投げる意識です。
「ホームベース板の上というイメージですか?」
森博人:
それもやってみたんですが、
僕のスプリットはワンバウンドしたら、
空振り率が下がるんです。
と。
ここもデータ取ってるんですよね。
細かい、同じスプリットだけど、ワンバンすると振らない。
ワンバンしない、地面スレスレでミットに届く、
回転率1300弱の抜けないために人差し指だけ縫い目にかけていて、
入射角を保って抜けないというスプリット。
ここまでちゃんと言語化できるんですよ、森投手というのは。
森博人:
それが一番良いです。
「そうですか。(1軍で、9月1日の時点ではそんなにまだ登板数なかったんですが、1軍では)1軍で投げて手ごたえのあったスプリットはありましたか?」
森博人:
はい。
中野さんからスプリットで三振を取ったんですが、
あの最後の球はとても理想的でした。
8月27日木曜日、バンテリンドーム ナゴヤ、
中日・阪神22回戦、3-4、阪神、坂本の2ランホームランで逆転に成功。
阪神1点リードとなった8回の表2アウト、
打席には中野、マウンドには3番手森、追い込んで、そのスプリットを投げました。
ちょっと落ちたんですね。ワンバウンドしなかったんですね。
このボール手ごたえありだったということです。
物理を学ぶところから始め、データを取って、
トライアンドエラーを繰り返して1軍で生き抜くために身につけたスプリット。
ぜひ今後も注目してください。
森博人投手、応援しています。
『若狭敬一のスポ音』

8対4で勝利!福永選手が球団初の2試合連続先頭打者ホームラン!サノー選手、石川昂選手にも一発が飛び出しました!石川昂選手が通う野球塾についてはYouTubeネクストテレビでご覧ください。連日、好投の森投手。今週火曜日に今年習得した変化球について話してくれました。詳しくはまた「スポ音」で!
— 若狭敬一のスポ音 (@cbcspoon1053) September 5, 2026
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若狭アナ:
「森さん、それにしても奪三振率が凄かったですよね、2軍で。何か新たな取り組みがあったんですか?」と聞きますと、
森博人:
はい。
今年の春のキャンプでスプリットを習得しました。
「なぜ習得しようと思ったんですか?」
森博人:
復帰は僕の中で、あくまで1軍で投げることが復帰ですし、
上がって1軍のバッターを抑えないと意味がありません。
そこでまず調べたんです。
「ん?調べる?何を?」
森博人:
どんなボールが一番空振りを取れるかです。
結局、全ての1軍のNPBのバッターのデータを見ると、
スライダーという変化球とスプリットという変化球。
スプリット、フォーク系ですね。
この2つが最も空振りを取れるんです。
と。
なんか色々とあるじゃないですか、変化球って、
それこそチェジアップだ、シンカーだ、カットだ、
それこそ真っすぐもそうですよね。
色々な球種があるけれど、
要はバッターが、日本のプロの1軍のバッターが空振りをするっていうのは、
どんなバッターも全部、全部合わせて、
スライダーという変化球と、スプリット、フォーク系という変化球だった。
と。
なんとなくイメージはありましたけど、
それをしっかり調べて、
データで、これを投げていかないと1軍で空振り取れないんだなと思ったということなんですね。
森博人:
僕のは、もうカット系、カーブ系の曲がり球は持っていたので、
落ちる、スプリットを身につけて、
空振りが取れるようになろうと思ったんです。
と。
まず、設計図を描くんですね、しっかりと。
「よし!スプリットだ」と。
これを覚えようと。
ここからが独特なんですよ。
だいたい変化球って、今までよく聞いたプロ野球選手からの身につけ方って、
まず遊びで投げる。
キャッチボールで投げる。
で、相手の反応を見るとかね。
今はYouTubeもありますし、
SNSもありますし、色々と本もありますし、野球塾もありますから、
色々とあの手この手で投げ方、握りを研究していって、
まず投げて、投げて、投げて、投げて、あーでもないこうでもないと言いながら、
修得していくということだったんですが、
「森投手、どうやって修得したんですか?」と聞きますと、
森博人:
物理の勉強からです。
「物理の勉強?」(笑)
森博人:
物理の勉強と言うと大袈裟かもしれませんが、
球団のアナリストの方に協力してもらって、
『スプリットという変化球は、なぜ落ちるのか?』
落ちる原理を学ぶところから始めました。
僕の投げ方はちょっと肘が、少し横気味なので、
この角度、手首のこの入射角でスプリットを投げた場合、
どうすれば落ちるのかというところの勉強からです。
すると僕の投げ方的にスプリットを修得するには、
ボールにサイドスピンをかけるか、
ジャイロ回転をかけるかの2択なんです。
ちょっとこのあたりからね、私もよく分からないと言うか、
わけが分からない、かなりマニアックな話になって申し訳ないんですが(笑)
森博人:
どちらも試してみたんです。
結果、僕の場合はサイドスピンをかけて落としたほうが落ちる確率が高かったんです。
「そのスピンの量っていう、回転数っていうのはどうなんですか?」
森博人:
多めよりも少なめのほうが落ちましたし、
だいたい1300回転弱ぐらいが一番良く落ちました。
と。
理詰ですね、結構ね(笑)
「じゃあ、その回転を少なくするために、1300弱ぐらいにするための握りは?」
森博人:
ちょっと深めです。
深めに握って。
「深めに握って回転数を落とすってことは。あっ、分かりました。森さん、結構じゃあ、人差し指と中指をガバッと開いて、そこでパカッと挟む感じですか?」
森博人:
それだと良く落ちるんですが、
僕の場合、ちょっと抜けるんです。
だから、人差し指と中指を開くのは開きますが、
親指、薬指もボールにかけて、パッと見、
ちょっとわしづかみに近い感じなんです。
「細かく来ますね。縫い目は?縫い目にはかけるの?」
これ、縫い目にかけない人もいるんですよね。
そのほうが良く抜けますし、球の回転数は落ちますから、
縫い目にかけたほうが回転数はアップしますからね。
森博人:
そうすると、僕の場合は、人差し指だけかけます。
中指は白いところです。
赤の縫い目にはかけません。
「リリースの感覚は?」
森博人:
手首の入射角を保ったまま、そこから上に抜けないことだけを意識しています。
「狙いは?」
森博人:
両コーナーはなかなかコントロールつかないので、
真ん中近辺に投げる意識です。
「ホームベース板の上というイメージですか?」
森博人:
それもやってみたんですが、
僕のスプリットはワンバウンドしたら、
空振り率が下がるんです。
と。
ここもデータ取ってるんですよね。
細かい、同じスプリットだけど、ワンバンすると振らない。
ワンバンしない、地面スレスレでミットに届く、
回転率1300弱の抜けないために人差し指だけ縫い目にかけていて、
入射角を保って抜けないというスプリット。
ここまでちゃんと言語化できるんですよ、森投手というのは。
森博人:
それが一番良いです。
「そうですか。(1軍で、9月1日の時点ではそんなにまだ登板数なかったんですが、1軍では)1軍で投げて手ごたえのあったスプリットはありましたか?」
森博人:
はい。
中野さんからスプリットで三振を取ったんですが、
あの最後の球はとても理想的でした。
8月27日木曜日、バンテリンドーム ナゴヤ、
中日・阪神22回戦、3-4、阪神、坂本の2ランホームランで逆転に成功。
阪神1点リードとなった8回の表2アウト、
打席には中野、マウンドには3番手森、追い込んで、そのスプリットを投げました。
ちょっと落ちたんですね。ワンバウンドしなかったんですね。
このボール手ごたえありだったということです。
物理を学ぶところから始め、データを取って、
トライアンドエラーを繰り返して1軍で生き抜くために身につけたスプリット。
ぜひ今後も注目してください。
森博人投手、応援しています。
中日・森博人、1軍で登板する日々について語る「1軍は…」
中日・井上一樹監督、10回裏のマウンドに森博人を送ったことについては…
森博人投手が語りました。





コメント欄で「ようやっとる」が押された主な意見
こうやって理論立てて考えられるのは自分・周りの今後の糧になりそうだよね
選手としても十数年後コーチや指導者になる道があったとしても
これからの時代は運動能力はもちろんだけど頭脳の部分もより大事になってくるだろうね。