■2024.02.22 RONSPO
【独占】「“打倒阪神”なんておこがましい」中日の立浪監督が語った岡田阪神との“違い”と29ゲーム差敗戦の中に見つけた最下位脱出のヒント
優勝した阪神には29ゲーム差をつけられた。阪神との対戦成績は、9勝15敗1分。実は8勝16敗1分の横浜DeNAが最も相性の悪いチームだったのだが、竜は虎に歯が立たなかった。オフに中田翔を筆頭に大胆な補強を行い、沖縄キャンプで、「ちょっと楽しみなシーズンになる」と手応えを感じている立浪監督にズバリ「今年の標的はやはり阪神になるのか?」と問いかけた。
「それはおこがましいですよ。20ゲーム以上も開けられた相手に対して」
立浪監督はあえて「打倒阪神」とは言わなかった。
「ただ甲子園での最初の3連戦は、正直、3連勝ができました。2戦目、3戦目と全部ひっくり返されました。ああいうところが昨年のチームの弱さです」
立浪監督が悔やむのは5月2日からの甲子園での阪神3連戦だ。初戦を3-1で勝利したが、第2戦は7-6で迎えた9回に守護神のマルティネスが打たれて、まさかの逆転サヨナラ負け。第3戦も2-1で迎えた8回に先発の柳がつかまり逆転を許した。このイニングは四球とエラーが絡んでいた。
「去年のチームは力がなかったので、ここで3連勝していたとしても、遅かれ早かれ優勝争いからは脱落したんでしょう。ただ、あの序盤戦で阪神に3連勝できていれば最終的にあそこまでチームがこけることはなかったのかもしれません」
――阪神との差はどこにありましたか?
「近本、中野の1、2番コンビの出塁率の高さに加え、阪神打線はフォアボールを多く取りましたよね。対してウチのチームのフォアボールは少ない。フォアボールは、非常に重要な武器になりますが、じゃあ、狙って取れるかと言えば、ウチはまだ技術が追いついていません。ウチの打者は追い込まれてから1球、2球、粘ることができない。意識の差もあるかもしれないが、やっぱり技術の差なんです。追い込まれてからも、ぎりぎりまでボールを見て、難しいボールをファウルにしながら、チャンスボールを待つことができない」
優勝した阪神の攻撃面での象徴はリーグトップの494個を奪った四球数にあった。四球で打線をつなぎ得点力に変えた。対する中日の四球数はリーグワーストの306個。ここを改善することが、チームの課題である得点力アップにつながるのではないか、との意見もあるが、四球を取ることにも技術の裏付けが必要だという。
「タイミングが取れていないとボールの見極めができません。チャンスで、あと1本(ヒットが)出れば、ウチも点が入ったという場面も多くありましたが、それが出ませんでした。なぜチャンスで打てないかというと技術がないからなんです。単純に速いストレートで攻められると打てない。これも技術なんです。ストレートを狙って仕留めにいくと変化球ですかされる。たまたま打てないんじゃない。タイムリーを打てないだけでなく、ランナーを進めることもできない。これも技術なんです」
記事全文を読む
中日・立浪和義監督、1軍合流した田中幹也について言及する
中日・立浪和義監督「C.ロドリゲス選手はグラブさばきもうまいし、肩も強い。スローイングは強くて安定しています。足も速く、大型の動けるショートです。打撃はまだまだですが、のみこみが早く、順応性があります。起用していけば…」
甲子園での3連戦について言及です。