中日・涌井秀章投手「（スタイルを）変えたくはなかったけど、あの投球内容だったので」　シーズン中、千葉県内のデータ分析会社に初めて足を運んだ日が…

■2023.12.08 中日スポーツ

自己最悪13敗の中日・涌井「データ分析」初導入後は2勝2敗 来季への希望となる“新たなピッチデザイン”


　 変革を決意したのは、キャリア最短タイの1イニング0／3でKOされた7月28日の巨人戦（東京ドーム）。翌日に2軍再調整を命じられると、涌井は千葉県内のデータ分析会社に初めて足を運んだ。

　「（スタイルを）変えたくはなかったけど、あの投球内容だったので」

　立浪監督の「フォークを投げてみろ」のアドバイスと並行して取り入れたのが、精密なデータを元にしたピッチデザインだった。「ひとつひとつの球種は悪くありません」と診断され、チェンジアップを遅く、スライダーを少し大きくなど微調整。各球種の球速帯を重ねたり、ずらしたりして新たなデザインは完成した。

　「シンカーと投げ分けられるフォークを入れてから、良くはなりました」。変化球とは偽装である。再調整とピッチデザインを終えた8月以降は、5試合で2勝2敗、防御率2・08。来季への希望と説得力を感じさせる言葉と数値である。

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シーズン終盤は好成績を残しました。

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