中日・高橋宏斗投手、今季9つ目の黒星の理由を冷静に見つめる

■2023.09.03 中日スポーツ

高橋宏斗「また先発の差が出た試合」広島・森下とのここ一番での集中力の違い受け止める【中日】


　ひと言で表せば、もったいない。決して本調子ではない中で踏ん張った中日の高橋宏斗投手（21）。しかし、「また先発の差が出た試合」。一球の精度に、ここ一番での集中力。勝敗に直結した広島・森下との違いを素直に受け止めた。

　マツダスタジアムのマウンドに適応できず、最大の武器としている直球は半数が140キロ台。宝刀のスプリットの精度もいまひとつだった。「体のバランスとマウンドの感触、打者の反応にギャップがあった」。真っすぐの球威とスプリットで相手を圧倒するスタイルではなく、丁寧にゾーンを突く投球で試合はつくった。

　今季ワーストタイの8安打を許しながら6イニング3失点（自責点1）。しかし、3度目のマッチアップだった森下は細川のソロ本塁打のみの1失点に抑えて完投。「要所の制球。僕は打たれた球も甘かったけど、森下さんは要所でいいところに投げきる。（森下も）調子がいいわけではなかったと思うが、そこの差だと思う」。手元に残った今季9つ目の黒星（5勝）の理由を冷静に見つめた。

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