■2020.05.16 Full-Count
12球団で“過小評価”されている野手は誰? セイバーメトリクスの指標で分析
セイバーメトリクスの中には様々な「WAR」や「wRC+」「tRA」といった指標がある。「WAR」は選手個々の勝利貢献値を表し、同じ出場機会を代替可能水準(控えレベル)の選手が出場した場合に比べて、どれだけチームの勝利数を増やしたかを示すもの。「wRC+」は打撃傑出度とされ、リーグ平均の打者を100とし、打席あたりの得点創出の多さを表す。そして「tRA」は投手の指標で、守備から独立した部分での防御率を表す。必ずしもこれらが“絶対”というわけではないが、野球をより多角的に見る、選手を客観的に評価する材料として面白いものだ。
まず、野手でも特に打撃に特化してみよう。打撃傑出度を示す「wRC+」で12球団トップ(100打席以上)なのは広島・鈴木誠也外野手。「wRC+」は全選手でも群を抜く「179」で他の平均的な打者に比べて1.79倍、得点を生む選手であることを示す。2位はソフトバンクの柳田悠岐外野手とオリックスの吉田正尚外野手(168)。さらに、ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手(167)、西武の森友哉捕手(162)と続き、やはりトップ10には球界を代表する、錚々たる顔ぶれが並ぶ。
wRC+では中日のアルモンテや福田、WARでは西武の外崎が好指標を残す
11位には中日のダヤン・ビシエド内野手(wRC+148)が入るのだが、ここからちょっと意外な名前が出てくる。12位は同じく中日のソイロ・アルモンテ外野手、そして14位も中日の福田永将内野手となる。2人は規定打席には届いておらず打席数は少ないが、「wRC+」は145を叩き出している。これはウラディミール・バレンティン外野手やネフタリ・ソト内野手を上回っている。
守備の指標も加え総合的な勝利貢献度を表す指標である「WAR」でも見てみよう。こちらも12球団のトップは鈴木だ。WARは8.6をマークしており、代替可能水準の選手に比べて鈴木が8.6勝増やしたとされる、2位が森(7.8)で、3位に坂本(7.2)、4位に山田哲人(6.8)と続いていく。
この4人に続く5位にランクインしてくるのが西武の外崎修汰内野手。WARは6.3をマークしており、勝利貢献度においては球界でもトップクラスだ。さらに楽天の浅村栄斗内野手、レッズへ移籍した秋山翔吾外野手に続く8位にはロッテの荻野貴司外野手が顔を覗かせる。荻野のWARは5.6で、オリックスの吉田よりもWARでは0.1上回っている。10位以下でも、例えば、11位の楽天・茂木栄五郎内野手(4.9)や19位の阿部寿樹内野手(3.7)、23位の京田陽太内野手(3.6)といった面々も、もっと評価されていい選手ではないだろうか。
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2014~2019年累積WARランキング 勝利への貢献度が高い選手は?
フォロワーさんの反応 / ネットの反応
中日の選手は過小評価されがち…
京田と阿部がGG賞とるには、もっと打たねば…
京田はゴールデングラブがなかなか取れなかった時の鳥谷のようだ
阿部はたしか守備の指標が菊池よりも良いんだよね。それがWARにも表れてる
菊池や山田のような派手さはないけど本当に良い選手
中日はアピールに問題点があるのかな
茂木や阿部なんて見てれば普通にいい選手
データを出しているのだから、まず過小評価の定義が必要
例えば「この指標がこの値でこの年俸は低い」とか
福田はなぁ・・・
絶好調の時は球界屈指で頼りになる打者だと思う
アルモンテも福田もレギュラーで使いたいのは中日ファンにとっては周知の事実
こういうときにDHがあったらと思うよね
アルモンテは冗談抜きで首位打者狙える選手
あの髭は伊達じゃない
ナゴヤドームでプレーしているため野手成績が伸びづらいというのが難しいところですが、今の中日ドラゴンズは優れた野手が多く存在しています。上位に進出するのが一番評価アップに繋がりますかね…