■2020.12.13 スポスタ魂
『黄金期支えたエース引退の舞台裏 岩瀬仁紀×吉見一起』
─吉見一起、針の穴を通すようなコントロールから「精密機械」と呼ばれたドラゴンズのエース。怪我に苦しみながらも不屈の魂で何度も復活。しかし今年、ファンに惜しまれつつユニフォームを脱いだ。対談相手は岩瀬仁紀。チームの黄金期を築いたエースとクローザーが引退後、初めて本音を語り合う。決断の裏に合った人知れぬ葛藤。お互いに引退した今だからこそ語れる真実があった。
…
─吉見の野球人生を変えた岩瀬の一言。
岩瀬:
俺が試合終わってから注意したの覚えてる?
吉見:
覚えています、はい。
あれは本当にはっきり覚えています。
─2009年10月23日クライマックスシリーズ巨人戦、第2ステージの3戦目。先発した吉見のある行動が岩瀬の目に止まった。6回、2者連続ホームランを許し、同点に。すると吉見はショックを隠すことなく手を膝につき、うなだれた。この姿を見た岩瀬は試合後、吉見に声をかけたという。
岩瀬:
吉見だから逆に言ったと思うんだけど、
やっぱりチームの柱になる選手が相手に弱みを見せたらいけないっていうふうに、
自分がそういうふうに育ってきたから、
だからそういうふうになっちゃいけないなと思って、
そういう言葉をかけたんだけど。
吉見:
「吉見は顔に出しちゃいけない」ていうふうに言われたことを覚えています。
岩瀬:
気合で抑えるピッチャーなのか、
自分の自然体で抑えていくピッチャー、
結局、「静」と「動」で2つに分かれると思ったから、
吉見の場合はどちらかというと黙々と淡々と抑えていくタイプのピッチャーだと思ったし、
そういった姿っていうのは見せちゃいけないというふうに思ったんで、そういうふうに言ったのかなと。
あれ以降はそういう姿を全く見せなかったから、
聞いてくれていたんかなと思って。
吉見:
これは本当にもう野球をやっていく上で必ず、
出ていたこともあるかも知れないですけど、
膝に手をつくというか、そういうことはやめようと決めた日です。
─打たれても抑えてももポーカーフェイス。岩瀬の一言が吉見を真のエースへ成長させた。
『黄金期支えたエース引退の舞台裏 岩瀬仁紀×吉見一起』
─吉見一起、針の穴を通すようなコントロールから「精密機械」と呼ばれたドラゴンズのエース。怪我に苦しみながらも不屈の魂で何度も復活。しかし今年、ファンに惜しまれつつユニフォームを脱いだ。対談相手は岩瀬仁紀。チームの黄金期を築いたエースとクローザーが引退後、初めて本音を語り合う。決断の裏に合った人知れぬ葛藤。お互いに引退した今だからこそ語れる真実があった。
…
─吉見の野球人生を変えた岩瀬の一言。
岩瀬:
俺が試合終わってから注意したの覚えてる?
吉見:
覚えています、はい。
あれは本当にはっきり覚えています。
─2009年10月23日クライマックスシリーズ巨人戦、第2ステージの3戦目。先発した吉見のある行動が岩瀬の目に止まった。6回、2者連続ホームランを許し、同点に。すると吉見はショックを隠すことなく手を膝につき、うなだれた。この姿を見た岩瀬は試合後、吉見に声をかけたという。
岩瀬:
吉見だから逆に言ったと思うんだけど、
やっぱりチームの柱になる選手が相手に弱みを見せたらいけないっていうふうに、
自分がそういうふうに育ってきたから、
だからそういうふうになっちゃいけないなと思って、
そういう言葉をかけたんだけど。
吉見:
「吉見は顔に出しちゃいけない」ていうふうに言われたことを覚えています。
岩瀬:
気合で抑えるピッチャーなのか、
自分の自然体で抑えていくピッチャー、
結局、「静」と「動」で2つに分かれると思ったから、
吉見の場合はどちらかというと黙々と淡々と抑えていくタイプのピッチャーだと思ったし、
そういった姿っていうのは見せちゃいけないというふうに思ったんで、そういうふうに言ったのかなと。
あれ以降はそういう姿を全く見せなかったから、
聞いてくれていたんかなと思って。
吉見:
これは本当にもう野球をやっていく上で必ず、
出ていたこともあるかも知れないですけど、
膝に手をつくというか、そういうことはやめようと決めた日です。
─打たれても抑えてももポーカーフェイス。岩瀬の一言が吉見を真のエースへ成長させた。
吉見一起さん「抑えは絶対したくないです」
川上憲伸さん「メガネをかけた“ウォーリーを探せ”みたいなお兄ちゃんがいた。ファンのお兄ちゃんだなと思っていたら岩瀬さんだった」
レジェンド・岩瀬仁紀さんの言葉が吉見投手をエースとして成長させていったようです。