■2024.10.02 RadiChubu-ラジチューブ-
若狭敬一アナウンサーが持論を展開。猛練習で中日ドラゴンズは強くなるのか?
ノックを受ける選手が重要?
当時、取材でノックを目の前で見ていたという若狭は、「猛練習をすれば必ずチームは強くなる」と考えていたそうです。
若狭「しかしつい最近、今の発言半分は当たっているけど、半分は当たっていないような気がしてきたんですよね。その猛練習をどんな選手が受けるか?こっちが大事なんじゃないかと思うようになりました」
「落合ノック」を受けたのが井端さん、荒木さん、森野さんだったからこそ、あのノックは伝説となったのではないか?と思う出来事が最近あったそうです。
9月8日、侍ジャパン監督の井端さんの講演会のインタビュアーを若狭が務めました。そこで井端さんから出た「落合ノック」の話で、ノックを受ける選手の大切さを悟ったとか。
中日と日本代表
2003年11月、井端さんは日本代表として、翌年のアテネオリンピック出場を賭けたアジア予選を戦っていました。
日本は札幌ドームで中国、台湾、韓国と対戦し3戦全勝でオリンピック出場を決めました。井端さんは台湾戦と韓国戦でスタメンです。
2003年、28歳の井端さんはプロ入り6年目で。中日では不動のショートでした。セカンドには荒木さんがいました。
前政権の山田久志監督時代の2002、2003年にアライバコンビは形成されていました。
2003年を含めて3年連続で規定打席に到達した井端さん。
打率は2001年が2割6分2厘、2002年が2割9分、2003年が2割6分7厘。ショートとしては十分な成績で日本代表に選出されました。
若狭「侍ジャパンのスタメン。2番ショートと思うじゃないですか?違うんですよ。なんと2試合とも7番指名打者だったんです」
アジア予選での収穫
晴れて日本代表というトップチームに入りましたが、井端さんが強く感じたことは「ショートで出られない悔しさ」だったそうです。
当時の日本代表のショートは後にメジャーへ行った埼玉西武ライオンズの松井稼頭央さん。
セカンドには、セ・リーグで一番ショートの上手い東京ヤクルトスワローズの宮本慎也さんをわざわざセカンドに回していました。
とにかく松井さんと宮本さんを守備で抜かないことには、侍ジャパンのユニフォームを着てショートで出ることは一生ないと思ったんだとか。
「この思いをしたことが、アジア予選での一番の収穫です。名古屋では認められていましたが上には上がいる、こんなんじゃダメだと思いました」と井端さんがコメント。
2003年オフはとことん守備を鍛えようと、アジア予選終了後は名古屋に帰らず、すぐに沖縄のキャンプに合流したそうです。
そこに待ち受けていたのが、あの「落合ノック」でした。
自分自身に誓う
「守備を鍛えるんだと自分自身に誓っていたので、あの落合ノックは自分から受けに行ったようなもの。自分が上手くなるための練習ですからやめようとかしんどいとかは思いませんでした」と語る井端さん。
続けて「落合監督にとって僕はいい餌食でしたね。でも不思議なことに、あの落合ノックは守備だけじゃなくバッティングも良くなるんですよ」と笑ったそうです。
2011年、落合監督自身がCBCテレビの優勝特番で「落合ノック」について語ったところによると、最初はアライバのふたりに可能性を特に感じることはなかったそうです。単にコーチ推薦でノックをしてみたとか。
「やってみたら食いついてきた。他のやつらは嫌々やる。嫌々やるやつに何も俺がノックをやる必要ないだろう。でも、上手くなりたい奴にはいくらでも手を貸してやる」というのが当時の落合さんの弁。
あの時「落合ノック」を受けた井端さんは侍ジャパンクラスの選手でした。
若狭「3年連続で規定打席に到達し、日本代表に選ばれ、さらに上を目指して自ら猛練習を望んでやる選手が、今のドラゴンズに果たしているだろうか?」
…
「落合ノック」でレベルアップした井端さん、荒木さん、森野さん。3人とも一定以上の成績を残し、かつ自分から求めていきました。
現在の中日は、猛練習で強くなるのでしょうか?
若狭「今は黄金期到来の夜明け前ぐらいです。だから今の選手たちが来年、再来年ともう一伸びした上で、猛練習を課すことが効果的なのではないかと思っています」
先過ぎてファンは我慢できない?若狭は割と長い目で見ているようです。
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落合博満さんが明かした、中日監督時代に「虫ケラノック」でも音を上げなかった“選手”
落合博満さん、中日監督就任時に「おい、俺の話聞く時、帽子取らなくていいからな」 → 荒木雅博さん、中京大中京の臨時コーチ就任時に「練習中、俺の指示を聞く時は帽子取るなよ」
落合監督時代の猛練習です。