■2024.06.22 CBCラジオ
『若狭敬一のスポ音』
…
『中日・鈴木義広スコアラー取材』
若狭アナ:
鈴木さんに聞きました。
「交流戦に入って何が悪くなったんですかね?」、
「どの当たりから歯車が狂い始めたんですかね?」。
鈴木さんは、こう話しました。
鈴木義広スコアラー:
悪い前兆は5月にありました。
と。
交流戦というのは5月下旬から6月の話なんですが、
鈴木義広スコアラー:
5月からちょっと歯車が狂い始めていた。
悪い前兆は5月にありました。
不思議な現象が起きていました。
3月,4月に比べてフォアボールが増え、
盗塁が増え、
ツーベースも増えているのに得点が減ったんです。
とても珍しいことです。
理由は2つ。
得点圏打率が著しく下がった。
もう1つ、
得点圏打率は下がるが、点に繋がる地味な打点が減ったことです。
と。
去年から阪神タイガースが優勝できたのは、
フォアボールを選んだからだ。
フォアボールがやはり打線の中では、
とても大事で、得点に結びついていく。
だからフォアボールを選べば得点も増えると散々言われました。
そしてこの番組でもみなさんの沢山の批判がありました。
(盗塁、長打、四球、いずれも5月はアップしていたもの得点に関する数字は減少していたと言及)
…
若狭アナ:
なんでこんな事が起きたのか。
鈴木義広スコアラー:
交流戦、
細川へのマークがキツくなりました。
と。
これは配球チャートがどうだったかまでは、さすがに教えてくれませんでしたが、
オブラートに包みながら教えてくれたのが、
鈴木義広スコアラー:
甘い球がほとんど細川には来ない。
長打を打てるようなボールはほとんどありませんでした。
そして細川さえ抑えればOK、
そして、どうにも細川に打たれそうだという時には、
細川はフォアボールでOK。
つまり、ボールゾーンの球が多かった。
際どいところを攻めて、攻めて打ち取れればラッキー。
ダメなら細川を歩かせればいいわという配球が増えた。
その証拠に細川選手は交流戦はフォアボールが11個。
これはチームでダントツです。
と。
細川選手は交流戦なんだかんだと言っては2割9分は打っているんですね。
よく打っているんですよ。
フォアボールは11、出塁率は.405。
得点圏打率はチーム全体では1割4分だったんですが、それでも2割5分と頑張っているんですよ。
でも、あの細川選手はホームランは0です。
そりゃあ、そうですよ、だってまともに勝負来ていないんですから、
打点もわずかに2ですよ。
だってまともに勝負してくれないんですから。
要は他球団、パ・リーグの6球団は、中日はもう細川。
細川は、もう最悪、歩かせてもOKっていう配球だったんですよ。
そうなってくると、やっぱり中田翔選手の成績が僕は気になった。
中日が良い時、4月というのは6連勝もありました。
こういう時って、彼が4番に座っていて、
細川選手は確かに良いバッターですけども、そのマークというのは分散されていた。
中田も打って、細川も打つという試合もあった。
中田は打てなくても細川が打つという試合もあった。
その逆も、またあった。
これは、もっと言うと、細川、中田以外もまんべんなく打っていたんですね。
高橋周平選手もいた、石川昂弥選手が打つ時もあった。
カリステ選手も打つ時があった。
私の記憶が確かならばですよ、4月の良かった時というのは、
ドラゴンズは3番から6番くらいまで結構、分厚かったんです。
ここで誰かが何とかしてくれていた。
みんながみんな打つということはそんなにない。
ただ、全員が全員ダメということもない。
3番から6番にしっかりとチャンスでランナーをかえしてくれるような選手を配置していたんです。
それがなかなかできなくなってきたというのが現状。
中田選手、これは個人攻撃してしまうと大変恐縮なんですが、3,4月、注目されましたよ。
打てない日もありましたよ。
なんだかんだ中田選手というのは.283打って12打点を稼いでいました。
ところが5月になって.191 4打点、6月は.118 2打点、交流戦も.136。
もちろん彼はケガがありました。
5月中旬、左足首に自打球。
そこからの右太もも裏の肉離れで1軍登録抹消。
帰ってきたら今度は左膝に自打球が直撃。
そして数試合、出なかったこともあった。
たぶん彼の体は悲鳴を上げていたと思います。
それに伴い成績が落ちてきた。
交流戦、細川選手が11のフォアボールと言いました。
中田選手は0です。
これは1つ敬遠のフォアボールがありますので、
この故意四球を除いて、
真剣に勝負に挑みながら「あっ、やばいな、歩かせちゃえ」というのはないんです。
もう真っ向勝負されているんです。
三振は10個もあります。
これが今のドラゴンズの、色々ありますよ、原因は、
象徴の1つであると言っても過言ではないということで、
私はキーマンはやはり中田翔選手。
中田翔選手がもう1回4番にドカっと座れるような打順を組み、
細川選手は3番でもいいです、5番でもいいです。
できれば5番がいいかもしれませんね。
そこでたまったランナーをかえしてくれると。
5番の細川選手の下も大事です。
このあたりにカリステ選手などを配置するのもどうかなと。
3番は高橋周平選手だったり、福永選手であったり、彼も良い仕事をしていますから。
なんせこの3~6にある程度、チャンスメイカーではなく、
ポイントゲッターを置かないと、なかなかこの先、ドラゴンズは点が取れないんじゃないかなと思っておりますね。
『若狭敬一のスポ音』
1対0で勝利!「スポ音」で2週連続インタビューをお送りした高橋宏斗投手は「今までは6回100球だったが、今年は違う」という言葉通り、7回83球無失点の好投でした。まだまだシーズンは長いですが、防御率のタイトルも狙えます。明日は「交流戦で見えた課題と今後のキーマン」というテーマで語ります!
— 若狭敬一のスポ音 (@cbcspoon1053) June 21, 2024
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『中日・鈴木義広スコアラー取材』
若狭アナ:
鈴木さんに聞きました。
「交流戦に入って何が悪くなったんですかね?」、
「どの当たりから歯車が狂い始めたんですかね?」。
鈴木さんは、こう話しました。
鈴木義広スコアラー:
悪い前兆は5月にありました。
と。
交流戦というのは5月下旬から6月の話なんですが、
鈴木義広スコアラー:
5月からちょっと歯車が狂い始めていた。
悪い前兆は5月にありました。
不思議な現象が起きていました。
3月,4月に比べてフォアボールが増え、
盗塁が増え、
ツーベースも増えているのに得点が減ったんです。
とても珍しいことです。
理由は2つ。
得点圏打率が著しく下がった。
もう1つ、
得点圏打率は下がるが、点に繋がる地味な打点が減ったことです。
と。
去年から阪神タイガースが優勝できたのは、
フォアボールを選んだからだ。
フォアボールがやはり打線の中では、
とても大事で、得点に結びついていく。
だからフォアボールを選べば得点も増えると散々言われました。
そしてこの番組でもみなさんの沢山の批判がありました。
(盗塁、長打、四球、いずれも5月はアップしていたもの得点に関する数字は減少していたと言及)
…
若狭アナ:
なんでこんな事が起きたのか。
鈴木義広スコアラー:
交流戦、
細川へのマークがキツくなりました。
と。
これは配球チャートがどうだったかまでは、さすがに教えてくれませんでしたが、
オブラートに包みながら教えてくれたのが、
鈴木義広スコアラー:
甘い球がほとんど細川には来ない。
長打を打てるようなボールはほとんどありませんでした。
そして細川さえ抑えればOK、
そして、どうにも細川に打たれそうだという時には、
細川はフォアボールでOK。
つまり、ボールゾーンの球が多かった。
際どいところを攻めて、攻めて打ち取れればラッキー。
ダメなら細川を歩かせればいいわという配球が増えた。
その証拠に細川選手は交流戦はフォアボールが11個。
これはチームでダントツです。
と。
細川選手は交流戦なんだかんだと言っては2割9分は打っているんですね。
よく打っているんですよ。
フォアボールは11、出塁率は.405。
得点圏打率はチーム全体では1割4分だったんですが、それでも2割5分と頑張っているんですよ。
でも、あの細川選手はホームランは0です。
そりゃあ、そうですよ、だってまともに勝負来ていないんですから、
打点もわずかに2ですよ。
だってまともに勝負してくれないんですから。
要は他球団、パ・リーグの6球団は、中日はもう細川。
細川は、もう最悪、歩かせてもOKっていう配球だったんですよ。
そうなってくると、やっぱり中田翔選手の成績が僕は気になった。
中日が良い時、4月というのは6連勝もありました。
こういう時って、彼が4番に座っていて、
細川選手は確かに良いバッターですけども、そのマークというのは分散されていた。
中田も打って、細川も打つという試合もあった。
中田は打てなくても細川が打つという試合もあった。
その逆も、またあった。
これは、もっと言うと、細川、中田以外もまんべんなく打っていたんですね。
高橋周平選手もいた、石川昂弥選手が打つ時もあった。
カリステ選手も打つ時があった。
私の記憶が確かならばですよ、4月の良かった時というのは、
ドラゴンズは3番から6番くらいまで結構、分厚かったんです。
ここで誰かが何とかしてくれていた。
みんながみんな打つということはそんなにない。
ただ、全員が全員ダメということもない。
3番から6番にしっかりとチャンスでランナーをかえしてくれるような選手を配置していたんです。
それがなかなかできなくなってきたというのが現状。
中田選手、これは個人攻撃してしまうと大変恐縮なんですが、3,4月、注目されましたよ。
打てない日もありましたよ。
なんだかんだ中田選手というのは.283打って12打点を稼いでいました。
ところが5月になって.191 4打点、6月は.118 2打点、交流戦も.136。
もちろん彼はケガがありました。
5月中旬、左足首に自打球。
そこからの右太もも裏の肉離れで1軍登録抹消。
帰ってきたら今度は左膝に自打球が直撃。
そして数試合、出なかったこともあった。
たぶん彼の体は悲鳴を上げていたと思います。
それに伴い成績が落ちてきた。
交流戦、細川選手が11のフォアボールと言いました。
中田選手は0です。
これは1つ敬遠のフォアボールがありますので、
この故意四球を除いて、
真剣に勝負に挑みながら「あっ、やばいな、歩かせちゃえ」というのはないんです。
もう真っ向勝負されているんです。
三振は10個もあります。
これが今のドラゴンズの、色々ありますよ、原因は、
象徴の1つであると言っても過言ではないということで、
私はキーマンはやはり中田翔選手。
中田翔選手がもう1回4番にドカっと座れるような打順を組み、
細川選手は3番でもいいです、5番でもいいです。
できれば5番がいいかもしれませんね。
そこでたまったランナーをかえしてくれると。
5番の細川選手の下も大事です。
このあたりにカリステ選手などを配置するのもどうかなと。
3番は高橋周平選手だったり、福永選手であったり、彼も良い仕事をしていますから。
なんせこの3~6にある程度、チャンスメイカーではなく、
ポイントゲッターを置かないと、なかなかこの先、ドラゴンズは点が取れないんじゃないかなと思っておりますね。
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細川選手を徹底警戒です。