■2023.10.14 CBCラジオ
『若狭敬一のスポ音』
…
お便り「Q.走塁ミスが今シーズンは多かったですが、原因と対処法は何かありますか?」
荒木:
結構、コアな感じ(笑)
今年、走塁ミスが多かったんですけど、
「これをやったらいけない」とか、ああいうのは思いすぎている部分がありますよね。
だから「こうやってアウトになっちゃいけないな」とかというのを外してあげないといけないところで、
「いや、今のは行けるよ」と言っちゃうと次は絶対アウトのタイミングで回ってきちゃったりすると。
ここの心理的なものなんですよね。
だからどこまでを許容してあげるのか。
「いいよ、いいよ。今くらい行ってアウトになったらしょうがないよ」というところを、
まぁでも認めてくれていましたから、
「何で来ないんだ?」という話はしていて、
でも現場に、やっぱりあそこにいる選手じゃないと分からないですよね。
行けるのか、行けないのか。
だから僕が1個やったのは、
絶対に一塁から三塁に行ける打球を昂弥はい行かなかったんですよね。
若狭アナ:
石川昂弥選手が行かなかったシーンがある?
荒木:
そう。
スコアラールームに行って、
ライト前に打った打球で、
バットが当たってから、
バットに当たってライトまで飛んで、三塁まで送球しているところのシーンを何個か集めてくれと、他球団のやつでもいいから。
それで測って、
この当たりだったら、このくらいというのを全部見せて。
若狭アナ:
データで何秒かかりますよと?
荒木:
実はこれだけかかっているんだよっていうのを、
もうストップウォッチだけでは行けないんでしょうけど、
取っ掛かりはそこかなと思って、
それから昂弥には一塁から三塁まで毎日練習で、
ストップウォッチを持って走る練習をさせて、
「この今、遅いと思ったけど、君6.いくつで来ているんだよね」「普通の時ってアレは7.いくつかかっていたよね」という話をして。
若狭アナ:
そうか。
それで数字で示してくれて、
ちょっと気持ちにゆとりができて?
「俺の足、俺の普通の走塁で、あっ、これ大丈夫なんだ」っていうのを練習の段階で思わせることが大事だと?
荒木:
思わせることが大事です。
なので、それをちょっとやっていっているところだったので。
若狭アナ:
あっ、これも「道半ば」?(笑)
荒木:
(笑)
いや、これはでも今まで気が付かなかった自分も悪い(笑)
僕、ストップウォッチを持っているコーチってあまり好きじゃなかったんですよ。
若狭アナ:
おっ、と言いますと?
荒木:
なんか凄い「これだけで僕ら操られているんじゃないの」って現役の時はね。
だから今まで持っていなかったんですよ。
やるとしても下のほうでこそっと測ったりして(笑)
でも「あっ、これは見せないといけないところ」だと。
「これはもう1回ちょっとやろ」と思って、それから。
『若狭敬一のスポ音』
12時20分からは「スポ音」をお聞きください。14時台後半から荒木雅博前コーチがゲスト出演。「山田久志の栄光に近道なし」は星野仙一監督の口説き方について。「スポイチ」は朝日インテックラブリッジ名古屋の三田一紗代選手のインタビューを放送。お楽しみに! #スポ音 pic.twitter.com/A1Ijc9DsKB
— 若狭敬一のスポ音 (@cbcspoon1053) October 14, 2023
今日のゲストは荒木雅博さんでした。もっともっと話していたかったです。聞き逃した方はradikoタイムフリーでどうぞ!来週のゲストは名古屋大学から初のプロ野球選手となった松田亘哲さんです。お楽しみに! #スポ音 pic.twitter.com/C8O2oyu8uK
— 若狭敬一のスポ音 (@cbcspoon1053) October 14, 2023
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お便り「Q.走塁ミスが今シーズンは多かったですが、原因と対処法は何かありますか?」
荒木:
結構、コアな感じ(笑)
今年、走塁ミスが多かったんですけど、
「これをやったらいけない」とか、ああいうのは思いすぎている部分がありますよね。
だから「こうやってアウトになっちゃいけないな」とかというのを外してあげないといけないところで、
「いや、今のは行けるよ」と言っちゃうと次は絶対アウトのタイミングで回ってきちゃったりすると。
ここの心理的なものなんですよね。
だからどこまでを許容してあげるのか。
「いいよ、いいよ。今くらい行ってアウトになったらしょうがないよ」というところを、
まぁでも認めてくれていましたから、
「何で来ないんだ?」という話はしていて、
でも現場に、やっぱりあそこにいる選手じゃないと分からないですよね。
行けるのか、行けないのか。
だから僕が1個やったのは、
絶対に一塁から三塁に行ける打球を昂弥はい行かなかったんですよね。
若狭アナ:
石川昂弥選手が行かなかったシーンがある?
荒木:
そう。
スコアラールームに行って、
ライト前に打った打球で、
バットが当たってから、
バットに当たってライトまで飛んで、三塁まで送球しているところのシーンを何個か集めてくれと、他球団のやつでもいいから。
それで測って、
この当たりだったら、このくらいというのを全部見せて。
若狭アナ:
データで何秒かかりますよと?
荒木:
実はこれだけかかっているんだよっていうのを、
もうストップウォッチだけでは行けないんでしょうけど、
取っ掛かりはそこかなと思って、
それから昂弥には一塁から三塁まで毎日練習で、
ストップウォッチを持って走る練習をさせて、
「この今、遅いと思ったけど、君6.いくつで来ているんだよね」「普通の時ってアレは7.いくつかかっていたよね」という話をして。
若狭アナ:
そうか。
それで数字で示してくれて、
ちょっと気持ちにゆとりができて?
「俺の足、俺の普通の走塁で、あっ、これ大丈夫なんだ」っていうのを練習の段階で思わせることが大事だと?
荒木:
思わせることが大事です。
なので、それをちょっとやっていっているところだったので。
若狭アナ:
あっ、これも「道半ば」?(笑)
荒木:
(笑)
いや、これはでも今まで気が付かなかった自分も悪い(笑)
僕、ストップウォッチを持っているコーチってあまり好きじゃなかったんですよ。
若狭アナ:
おっ、と言いますと?
荒木:
なんか凄い「これだけで僕ら操られているんじゃないの」って現役の時はね。
だから今まで持っていなかったんですよ。
やるとしても下のほうでこそっと測ったりして(笑)
でも「あっ、これは見せないといけないところ」だと。
「これはもう1回ちょっとやろ」と思って、それから。
元中日コーチ・荒木雅博さんが「ああ、そうしていい。あとはもうお前に任せた」と言えるほど走塁が上手い中日選手が…?
元中日コーチ・荒木雅博さん語る、走塁の“打球判断”が上手い選手「打球判断をさせたら…」
「思わせることが大事」と語ります。