■2023.09.18 中日スポーツ
福田選手、堂上選手、谷元投手、大野奨太選手の引退会見
堂上直倫選手
本日はお忙しい中、朝早くからお越しいただきありがとうございます。
堂上直倫は今シーズンをもちまして引退することを決めました、よろしくお願いします。
17年間お疲れ様でした、今どんな気持ちでしょうか?
17年間、結果としてはすごい後悔はありますけど、今までの練習と試合前の準備は何一つ後悔していません
引退を決断された理由、経緯は?
今シーズン始まる前から今年結果を出さないと自分でも思っていた、最終的に決めたのは8月31日の抹消された時に決めました
その決断に時間はかからなかった?
自分の中ではやるだけのことはやったので、そこで結果も出せず一軍の戦力になれなかったのですぐ決断はできました
ご家族はどのような反応をされましたか?
自分が本当に選んだ道なので、いつも影ながら支えてくれて、引退すると言った時も、また次のステップでしっかり支えてくれるという言葉をもらったので、すごく感謝している
周りの選手、後輩たちからは?
ありがとうございましたと、ほとんどの選手があいさつに来てくれた、そういう面では自分は幸せだなと
立浪監督、首脳陣、その方たちへの報告、反応は?
よくやったという言葉をいただいて、逆にちょっとスッキリしました
17年間を振り返って、印象に残る試合は?
一番自分がまず思うのは2010年の日本シリーズ第5戦、絶対負けられない試合の中で自分が初回にエラーをして、そこから大量失点になり試合を落としてしまった。絶対ミスは許されない場面でしてしまった自分を今でも鮮明に覚えていますし、本当に迷惑をかけたのが一番あるのですが・・・、いいことで言うと、兄貴と一緒にお立ち台に立てたのが最高の思い出
活躍ではなく後悔が残るシーンがまず頭に浮かぶ?
そうです、あれが僕の人生の大きな一つのプレーでした。若い時から一つのミスで流れが大きく変わるし負けると教わってきて、本当にその通りで、でもその時、誰も自分のことを責めなかったのですがすごく申し訳なくて、すごく悔しい思いをした
17年間1000試合以上出てエラーが40しかない。これは勲章では?
当たり前のプレーもミスしています、しっかり準備した中でのミスだったので、まだまだ改善できた余地はあったかなと思います
お兄さんが一緒にいるチームでプレーできたことは?
すごく幸せでした、兄貴も自分のことを同じ選手同士でありながら気にかけてくれて、たくさん一緒に食事にも行きましたし、本当に支えてもらっていたなと思います
お兄さんがチームを離れた後、背番号を受け継いだ
1番が外れる時に63番が欲しいとずっと思っていた。兄貴は僕よりも何倍も練習しているし結果も出していた、僕がそれを受け継いでやりたいなって思いが一番ありました
その背番号で最後までプレーできたことについて
自分にとっては特別な背番号。最後までつけられたのは嬉しいです
冒頭で後悔があると話しました、後悔とは?
ただの結果だと思うのですが、ファンの皆さんもすごく期待してくれていた中で結果が出せなくて、そこだけ本当に申し訳ないと、自分の力がなかったというのが一番なのですが、そこの結果だけは自分では決められない、自分のやれる練習や、試合前の準備は自信を持って言えるぐらいしっかりやれたので、結果は本当に申し訳ない、悔しいですね
準備の部分は胸を張ってやれたと言える、自分の中で支えていたものは?
たくさんの指導者の方々や、恩師から自分の心を動かしてくれるような言葉をたくさんいただいて。佐伯さんであったり、波留さんであったり、奈良原さんであったり、本当に自分をここまで大きくしてくれたと思います
心を動かしてくれた言葉を教えていただけますか?
最初に言った「結果は後悔するけど」という言葉は佐伯さんから受け継いだ言葉で、佐伯さんがドラゴンズに来た時は大ベテランでしたがめちゃくちゃ練習していて、若手よりもはるかに練習していた。あれだけ大活躍した人がどういうことを考えているのか、というのを聞いた時にその言葉をいただいて、僕がそれを言えるぐらい、この場で自分が自信持って言えるようにやろうと思っていました
結果に後悔していると言えたというのは終止符を打つにはちょうど良かったということに?
結果が出なくて、それでもユニホームを長く着させてくれて、全力でずっと走ってきたな、という感じです
チームに残る後輩たちにメッセージを送るとしたら
若い子たちがたくさん試合に出て、ファームでもいきのいい選手がたくさんいる、チャンスだと思うので、本当に一握りのチャンスを掴んでほしいなと思います
来年以降は?
まだその先は考えてないが残り試合もある、今一軍にいるので一つでも勝って、勝ちに貢献できるように準備をして、シーズンが終わるまでは現役の気持ちと一緒で頑張りたいなと思います
お父さんも、お兄さんも袖を通したユニホームで17年間続けられたことについて
自分にとって特別な球団ですし、小さい頃からナゴヤドームもよく見に行きました。夢見てたユニホームだったので、そこで始まってそこで終われるというのは自分にとっては最高の野球人生だった
ファンの皆さんにメッセージ
17年間たくさんの声援をいただき、苦しい時がほとんどだったんですけれど、それでも鼓舞してくれる言葉をたくさんいただき、勇気づけられたところもあるので、最後の最後まで全力で僕も頑張るのでそこを見てもらえたらうれしいです。
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中日・堂上直倫、背番号『63番』への思いを明かす
中日・堂上直倫「スタンドのファンの皆さんの声援は聞こえていました。とてもうれしかったです。(残りの現役生活も)頑張ります」
堂上選手が語ってくれました。