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■2022.12.06 読売新聞オンライン
フォークボール伝来100年、杉下茂さん「今の投手のは本物じゃない」
ボールが急に落ち、思わず打者が出したバットが空を切る――。プロ野球でもおなじみの光景だ。ところが、「フォークボールの神様」と称される元中日の大投手、杉下茂(97)はこう言い切る。「今の投手のフォークは『本物のフォーク』じゃない。 蝶ちょう みたいに不規則に揺れ、回転せずにストンと落ちるのが本物なんだよ」
フォークは1922年、日米野球で来日した米チームの投手が日本選手団の天知俊一に投げ方を教えたことで日本に伝わったとされる。人さし指と中指で球を挟む握り方が、食器のフォークの形に似ているというのがその名の由来だ。
それから四半世紀が過ぎた48年。明治大野球部の顧問を務めていた天知が、1メートル82の長身でひときわ大きな手を持つ部員の杉下を見いだした。「回転しないで落ちるボールがある。お前なら放れるんじゃないか?」
杉下が天知から教わったのは「人さし指と中指で球を挟む」ということだけ。それでも使い古しの球をフェンスに向かって来る日も来る日も投げ続け、回転を抑えた投げ方を会得。「行き先はボールに聞いてくれ」と杉下本人が語るほど予測不能な落ちる球が完成した。
翌49年に杉下は中日に入団した。当時は他にフォークを使う投手もおらず、杉下も「ここぞという時に投じる球」と多投を避けたため、周囲からは「変わったカーブだ」と見られていた。
だが、54年に天知が中日の監督となり、決め球として積極的にフォークを使うよう指示されたことで状況は一変する。捕手の手前でバウンドするほど落差のある球に、並みいる強打者たちが空振りを強いられた。史上初の2000本安打を達成した巨人の川上哲治をして「打てるわけがない」と言わしめた。
この54年、杉下はキャリア最多の32勝を挙げ、奪三振王(273)のタイトルも獲得。中日の日本一に貢献し、MVPにも輝いた。後に長嶋茂雄が「魔球」と評したボールの 秘訣に注目が集まるが、杉下は「企業秘密だ」と隠し通し、現役時はチームメートにも投げ方を明かすことはなかった。
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中日・根尾昂が達成した“プロ初本塁打が満塁ホームラン”、前回達成した中日の日本人選手はあのお方…
杉下茂さん「佐々木朗希君のフォークボールはこれからですよ。もっともっとよくなるでしょうね…ストレートをどんどん投げることです。あくまでも基本はストレート」
ドラゴンズのレジェンドが熱く語ってくれています。