
■2025.11.13 スポーツナビ
2月1日から紅白戦、6勤1休…
— スポーツナビ 野球編集部 (@sn_baseball_jp) November 13, 2025
落合ドラゴンズ初年度の春季キャンプ
「なんだこれ?」
その場が凍り付いたコーチミーティング
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■2025.11.13 スポーツナビ
2月1日から紅白戦、6勤1休…落合ドラゴンズ初年度の春季キャンプ 「なんだこれ?」その場が凍り付いたコーチミーティング
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その場が凍り付いたコーチミーティング
キャンプインの前日、選手全員を集めて全体ミーティングが行われた。
この場で落合さんが全員に「このチームでは殴ったりいろんなことがあったけども、そういうのは一切禁止だ。ただ門限を決めるといった管理野球もしない。休みの前日は外泊もOK。その代わりマネージャーにはどこに泊まっているとか、家族が来ているとかちゃんと連絡だけはつくようにしといてくれ」、そんな話をした。要は「お前達を大人として扱うから、その代わり最低限のことだけはやってくれ」ということだ。選手達はみんな「えぇ⁉ いいんだ?」と驚いていた。
この全体ミーティングが行われる前、まずコーチだけでミーティングを行い、そのあとに落合さんもそこに参加する予定になっていた。翌日からの練習をどういう流れでやるのか、先にコーチ陣で確認しておいてくれよというのが落合さんの意図だった。だが、ちょっとした事件が起きた。
落合さんがミーティング会場に入ると、ホワイトボードには『中日ドラゴンズゴルフコンペ』とあり、組み合わせやスタート時間などが書かれてある。それを見て落合さんの表情が変わった。
「なんだこれ? キャンプメニューがゴルフかい」
その場が凍り付いた。
「誰がやるって決めたんだ? 俺は一組目? 俺は行かんよ。これ欠席な」
それまでの中日ではキャンプイン前日にコーチ陣でゴルフコンペを行うのが慣例だったという。私はそんなことは聞いていないからキャンプ地にゴルフセットを持ち込んでいない。そもそもそんな余裕はないと思っていた。初めて中日でコーチをやる連中は前日にゴルフコンペをやるなんてそもそも知らない。高代は星野監督時代にコーチをやったことがあるのでコンペのことは知っていたみたいだけど、でもこのときはゴルフセットを持ってきていなかった。もちろん落合さんも。ゴルフをやる気だったのはOBのコーチ陣だけだった。
今にして思えばだが、こういうところでもOBコーチ陣と落合さんが呼んだコーチ陣との間に、そもそもの考えた方の違いというか温度感の違いみたいなものがあったのかもしれない。
落合さんはそういったところを見越していたからこそ、投手だったら私、打撃なら石嶺のように、要所のコーチにはOBと自分が呼んだコーチの二人を置いていたのかもしれない。球団から「OBを使ってくれ」と頼まれれば「いいですよ」と落合さんも言ったけれど、「でも駄目なときは代えますからね」ということも言っていたそうだ。実際シーズン途中に、ベンチ担当だった孝政とブルペン担当だった私が入れ替わり、その後は二軍の近藤真市と孝政が入れ替わったこともあった。そのことはまた後で話そう。
いずれにせよ、『監督・落合博満』がどういう人かということを、不思議なもので中日時代に一緒にプレーしていたはずのOBコーチ陣があまり分かっていなくて、パ・リーグで別々のユニフォームを着ていた私や高代や石嶺のほうがよく分かっていた。
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森繁和さん、中日・落合博満監督就任時について「『10パーセント底上げで優勝できる』は、中日というチームから暴力を排除することで落合さんは実現できると考えていたのではないかと思っている」
中日・落合博満監督就任時に“例外的に獲得した2人の選手”
春季キャンプでの出来事です。



