
■2025.08.30 毎日新聞
■2025.08.30 毎日新聞
あえて教えない 吉見一起さんの指導法は「あの監督」から 都市対抗
「根性論での指導は通用しない」という吉見さんは、選手たちと接する上で「あえて教えない」姿勢を大切にする。きっかけは中日時代の監督の一言だった。
レベルの高い選手が集まるトヨタとはいえ、吉見さんが「あえて教えない」のはなぜか。それは中日の選手時代、当時の落合博満監督の言葉に納得するものを感じたからだ。
「答えを教えて打てるようになるよりも、自分で答えを見つけて打てるようになった方が長く活躍できる」
落合監督が別の選手にそう話すのが耳に入った。吉見さん自身もコーチから「こうしなさい」と指示されることに反発を覚えた時があった。だからこそ、監督の考えに共感したという。野球で大事なのは「野球脳」と語る吉見さん。「常に頭を使っていなければ活躍はできない。自分で考えて答えを出した方が長く結果が残り、選手としての成長につながる」
あえて教えない一方で、自ら答えを見つけてもらうため、選手一人一人との対話を大切にする。打たれた投手には、なぜうまくいかなかったのか、次にどうすれば良いかなどを会話の中で考えさせる。「正直答えを言いたくなることもあるが、ぐっとこらえて我慢する」。指導が実り、プロへ進んだ選手もいる。「皆に気持ちよくプレーしてもらえるようなピース(部材)でいたい」と語る。
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吉見一起さんが語ります。