■2024.12.18 RadiChubu-ラジチューブ-
中日・福永裕基選手、夏から好調だった理由はアレを変えたから!?
変えたものとは
2年目の今シーズンの福永選手は400打席以上立ち、111安打、打率が3割6厘。
1年目からジャンプアップした素晴らしい数字を残しました。
シーズンの中盤あたりから「打撃でいい手応えを感じるようになった」と話していたんだとか。
より良い感覚が生まれたきっかけのひとつが、7月30日のヤクルト戦。
この日の試合前に変えたアレは、「バット」です。
86cmのバットから87.5cmのバットへと、それまで使っていたバットよりも 1.5cm長いバットにしました。
福永選手によると、87.5cmを使う選手はあまりいないそうです。
三浦「バット長くなれば扱いにくくなりますからね」
光山「1cmバットの長さが変わると次元が違うって言われますから」
そんな世界でなぜ福永選手はバットの長さを変えたのでしょうか?
バットの長さを変えた理由
福永選手の中で、7月の下旬あたりは調子があまり良くないと感じていた時でした。
長いバットはもともと練習用バットとして持っていたもので、たまに試合前練習などで使っていたようですが、不調をきっかけに思い切って練習用のバットを試合で使ってみたんだとか。
そして7月30日、長いバットを使ってみたところ、プロ入り初の4安打といった結果に。
この日を境に長いバットを使うようになっていったそうです。
長いバットに変えたことによって起こった変化を光山が福永選手に取材したところ「長いバットを使う分、手を使おうという意識から体全体を使う意識に変わっていったように思います」と振り返りました。
バットを変えた後の打率と長打率がすごい!
光山が調べてみると、長いバットを使う前までの打率は2割8分ですが、バットを変えた後の打率を見ると3割3分3厘と伸びています。
さらに数字の変化はこれだけではありません。
光山「何よりも長打率。いわゆる長打力を示す指標の長打率がかなり上がっていましたね」
87.5cmのバットを使う前は3割8分7厘だったのが、使い始めてからは4割6分9厘。
今年ホームラン王に輝いた、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手が4割7分2厘、ドラゴンズの長距離砲・細川成也選手も長打率が今年4割7分8厘。
福永選手の記録はこのあたりの数字に匹敵するような数字です。
バットを変えてどんな効果があった?
光山が「身体が全体使える意識になるとどんな効果があったんですか?」と福永選手に質問。
そのひとつの例で挙げていたのが、「引っ張った時の打球の質かもしれません」ということでした。
福永選手が引っ張った時は最後にバットを手で返してしまう癖があり、ゴロの打球が多かったそうです。
体全体をより使う意識がバットを長くしたことによって生まれたことで、引っ張る時には手を使わずに体をくるっと使って回す感覚になったんだとか。
バットで手を返すことがなくなり、バットの面で捉えて打球が上がるようになった実感があったそうです。
実際に福永選手は今シーズンホームランを6本打っていますが、6本中3本はバットを変えた7月以降に打っています。
福永選手は「バットを長くしたことで得た良い感覚をもとに、沖縄での秋のキャンプも過ごし、とにかく打って数をこなして体に染み込ませました」とのこと。
光山「それをもって来シーズンどのような活躍が見られるのかなという、そういった楽しみになっています」
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バットの変更もあったようです。