中日・井上一樹2軍監督が石川昂弥について「あ～、この子が伸びないというのは、こういったところもあるのかな」と感じたこと → そこから意識改革に取り組む

■2024.03.23 ドラHOTプラス

『井上一樹 ファーム改革へ』

─球団史上初、2年連続最下位に沈んだ立浪竜。3年目の逆襲へ指揮官が頼ったのは、かつてのチームメイトの井上一樹。戦力の底上げへ、新2軍監督の改革へ迫った。

井上2軍監督：
「負けた、切り替えて明日からや！」というふうな形を作るためには、

普段からのチームの雰囲気というふうなものは、

凄く大事じゃないかなというふうに僕は思っていましたから。

─秋季キャンプからチームに参加すると持ち前の明るさで選手を盛り上げた。そして迎えた沖縄キャンプ。2軍キャンプ地、読谷は活気が溢れていた。井上監督が、まず選手たちに伝えたこと、それは…。

井上2軍監督：
「アマチュアの頃、どうだったんだということをもう1回思い出せ」というふうなことを僕は言うんですけども、


「自分が目立ちたい」「エースになりたい」「ヒットを打ちたい」「勝ちたい」という、

本当に元気だけでやってきたでしょという。

まぁ明るさばかりではダメなんですけども、

「おとなしい自分の殻を脱ぎされ」という。

─その思いを特に教えてきた選手がいる。プロ5年目を迎えた石川昂弥だ。主砲候補と期待されながらもレギュラーの地位を確立できずにいる未完の大器。

井上2軍監督：
「あ～、この子が伸びないというのは、こういったところもあるのかな」と、ちょっと思ったんですね。


─それは就任前に見たエラーをした時の石川の姿。照れを隠すように笑っていた。


井上2軍監督：
だから昂弥には捕れないボールだったとしても、

もうパフォーマンスでいい。

だから「ビッグパフォーマンスをやることをまずしろ」と言ったんです。

そうすると、

「捕れもしないのになに飛んでんだ」って笑っている人はいると思う。

「でもそれが、お前にないところだよ」っていう。

─沖縄キャンプで徹底した意識改革。

井上2軍監督：
会う度にそういうような話をしていたので、

まぁ声も出すようになりましたし、

三塁線だったり、三遊間だったりも飛び込むこともできるようになってきましたしね、


あの1ヶ月で色々な意味で変われたという部分はあると思うので、

今年の石川昂弥はやれると僕はもう信じていますので。