質問「Q.負け試合の時のうまい負け方は何ですか？ぜひ落合さんのお考えを聞きたいです」 → 落合博満さんが回答する

■2024.02.29 スポニチアネックス

落合博満氏　負け試合のうまい負け方は「明日のゲームを勝つためにどうしなきゃいけないのか」


　今回の質問は「以前から気になっていたことですが、なかなか聞ける人がいませんでした。負け試合の時のうまい負け方は何ですか？ぜひ落合さんのお考えを聞きたいです」だった。

　この質問に落合氏は「ゲームをやる時に最初から負け試合を想定してやる試合っていうのは年に何試合もありません。負け試合を想定してやる時っていうのは、どうやっても先発ピッチャーがいなくて、相手の先発ピッチャーとの兼ね合いでこの試合はどうしても勝てそうもないな、ピッチャーの枚数を使いたくないなっていうような時に自然と起きてくる現象でね。やっている最中にいい試合をしとけば何とか勝たなきゃいけないっていうような手を尽くしますけども。最初から4、5点負けてる試合っていうのは、追っかけるにしても戦力的にきついなと。使えるピッチャーの枚数も決まっている。じゃあ、明日のゲームを勝つためにどうしなきゃいけないのか、ピッチャーを温存しなきゃいけない時に先発ピッチャーにご苦労だけども完投、もしくは7回、8回くらいまで投げてもらって、できるだけ枚数を使わないでゲームを終わらせるっていうようなことだけなんだろうと思います」と解説した。

　その上で「最初から負けゲームっていうようなことは考えません」と改めて試合前から負けを想定していることはないと否定。「ゲームの途中でこのゲームはどうやっても勝てないなっていう時にいかにして次の日のために戦力を温存するかっていうような戦いの時だけ、この試合は負けてもしょうがないんだな。だったら次の日のことを考えて、できるだけ温存しなきゃいけないピッチャーを温存する。こういう時だけの試合なんだろうと思うしね。あとの試合は勝つことを大前提にしてやっていくっていうのが普通なんであって、最初から負け試合っていうような試合は想定していません。ゲームの流れによってそれの流れは考えていかなきゃいけないっていうようなことなんで。うまい負け方っていうのはそういう意味合いのことなんだろうとは思います」と説明した。

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