星野仙一の強運と剛腕、GMとしての能力
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87年ドラフトでの立浪和義1位指名の理由とは?
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強固だった現場とスカウトの信頼関係
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今中と大豊をW獲りした星野仙一の剛腕
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91年、ほぼ決まっていたイチローの中日3位指名
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その後に影を落とした土壇場での指名回避
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95年、球団の「外」から福留1位を決めた星野仙一
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7球団の競合に敗れるも、「外れ外れ1位」で獲得できた稀代の名手
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1位で川上憲伸、5位で井端弘和をすんなりと指名
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星野中日の1997年「会心ドラフト」の秘話
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落合監督時代のドラフト 就任1年目「高校生は1人もいらない」発言の真意
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05年、夏の甲子園で大阪桐蔭・平田1位を決めた落合監督 右肘故障の吉見を「説得」して自由枠で獲得
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プロでの明暗分かれた堂上と坂本
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直倫が「守備の人」になった理由とは
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08年、1位指名を巡って落合監督と意見が対立
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スカウト会議前日に記者が残した謎の言葉
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15年、落合GMも同情した現場戦力
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黄金時代に抱いていた「5年後、10年後が心配」が現実に・・・
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■2023.12.06 スポーツナビ
1位で川上憲伸、5位で井端弘和をすんなりと指名 星野中日の1997年「会心ドラフト」の秘話
雨中のプレーに抜群のセンスを感じた井端
2位で永井を狙っていたことは書いた通りだが、青山学院大の高須洋介を2位で推す声もあった。だが近鉄が逆指名の2位で狙っているという情報も掴んでいたので、高須を獲るならばこちらも逆指名枠を使わなければ獲れない状況だった。私は永井のほうを評価していたし、高須に逆指名枠を使うのはちょっと評価が高すぎるように思ったので反対した。
「だったら高須より面白い選手がいるんだけど」
そう言って、亜細亜大の井端弘和の名前を挙げたのはスカウトの水谷さんだった。
私は井端を見るために水谷さんと神宮球場に向かった。その日はあいにくの雨だったが、雨中のプレーには選手のセンスが表れやすく絶好の機会でもあった。
井端はセカンドだったが、6 -4 -3のゲッツーでセカンドベースに入るタイミング、そして一塁への慌てない送球など、一見普通に見えるプレーの端々に抜群のセンスを感じさせた。二遊間の深い位置からの一塁送球にも肩の強さがうかがえたし、ショートが危なっかしいプレーをすれば、それを平気な顔をしてぱっとカバーをする。
バッティングは追い込まれてからのアウトコースギリギリのボールもきっちりカットした。「あのボールに最後の最後にぱっとバットを出せるんか⁉ 」と驚いた。バットコントロールも抜群で、速そうに見えなかった足もストップウオッチで計ってみるとかなり速かった。
プレーに派手さはないが堅実で玄人好みのする、野球センスの高い選手。そしてなによりも、中日にぴったりの選手だと思った。
一緒に見ていた水谷さんに「3位でも獲れますか?」と聞くと、「下位でも獲れる」という。
「これはもう決定でしょ!星野監督に言いに行きましょう」
その足で星野さんに報告に行った。
「高須は近鉄が逆指名でいくみたいです。でも高須よりも良いのがいてます。亜細亜大の井端です。ピッチャーからすると一番嫌なタイプです。何位でも獲れます!」
「お前等がそこまで言うなら、井端でいこう」
こうして井端の指名が決まった。
余談になるが、井端は入団後、2年間は一軍でほとんど使ってもらえなかった。井端が3年目のあるとき、当時の一軍ヘッドコーチの島野育夫さんに井端を使ってくれと頼みに行ったことがある。
「ファームにおる井端、目をつぶって一軍で使ってください。あいつはファームに置いていても目立ちません。一軍に置いたら初めて良さがわかると思います」
島野さんも「目をつぶって使うように監督にもいうとくわ」と言ってくれ、実際に星野さんも「スカウトがそこまで言うなら一度目をつぶって使ってやれ」と井端を一軍の試合に使ってくれた。
初めは代走、守備固めなどからチャンスを掴んだ井端は、時には外野も守るなどして一軍でも必要とされる選手になっていった。その後の活躍は皆さんご存知の通りだ。
井端は高いレベルで使われてこそ生きる選手だった。二軍で残している数字だけではその能力を測れない選手もいるのだ。
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侍ジャパン・井端弘和監督、1日の食事回数は実は…
侍ジャパン・井端弘和監督「僕は岡林はあんなもんじゃないと思っているんです。僕はつなぎ(の2番)という言葉が、実は…」
“井端選手”について明かしました。