祝・通算2000安打!! ヒットメーカー・大島洋平を落合博満監督がドラフト指名した意外な理由(横尾弘一)#Yahooニュース #大島洋平2000安打https://t.co/BYr9bRmdyp
— 横尾弘一 (@baseball450) August 26, 2023
■2023.08.28 横尾弘一 野球ジャーナリスト- Yahoo!ニュース
祝・通算2000安打!! ヒットメーカー・大島洋平を落合博満監督がドラフト指名した意外な理由
たとえ大成できなくても先輩の尻に火を点けてくれれば
落合は、高い守備力の大島に注目したが、ドラフト指名を決意したのは次の3つの理由だった。ひとつは、大島が野本と同じ駒大出身だったことだ。
「うちには新井良太(現・広島コーチ)もいるけど、彼も駒沢で野本の1年上でしょう。大島が入れば、新井や野本はうかうかしてはいられなくなる。表現はよくないが、たとえ大島が大成できなくても、新井や野本の尻に火を点けてくれればいいんだ」
確かに、プロに限らず野球界では、将来は戦力面で柱になれると見込んだ選手を獲得する際、あえて同じポジションの同期も獲り、ライバル関係を作って大成させようと目論むケースがある。同じように有力選手の後輩を獲り、下から突き上げさせる方法もよく見られる。
2つ目は、大島がこの年の都市対抗予選で守備の際に右手首を骨折していたことだ。
「大島ほどの選手でも、ケガをしているとなれば、指名を回避する球団もあるはず。高い順位で争わなくても、獲得できる可能性があるから」
そして、3つ目は前年の日本選手権で首位打者賞を獲得していたことだ。大島は一回戦からマルチ安打で打線を牽引したが、日本生命は準決勝でトヨタ自動車に敗れた。大島は16打数9安打の打率.563で大会を終え、この時点では17打数11安打の打率.647をマークしていたトヨタ自動車の荒波 翔(元・横浜DeNA)が首位打者賞の最有力候補だった。
ところが、荒波は決勝で5打数無安打に終わり、打率は.500に急降下。大島が大逆転で首位打者賞となる。落合は、こうした球運にも強い関心を持つ。
「大島は、社会人の歴史にも名を残したわけか。そういう巡り合わせに恵まれるタイプは、プロでも名前を残す可能性がある。新井や野本の尻に火を点けてくれればと言ったけど、そういう存在が一番の結果を残すことは、プロ野球の歴史でも珍しいことじゃないからね」
そうして、現在の実績から考えれば信じられないドラフト5位で中日へ入団した大島は、打線の牽引役を担ったまま37歳で2000安打のラインをクリアした。これを単なる通過点にして、どこまでヒットを積み上げられるか、また最年長の首位打者を目指して走り続けてもらいたい。
記事全文を読む
当時の中日・米村明スカウト、落合博満監督へ「(前年ドラフト1位入団で大島の駒大の先輩である)野本より打ちますよ」
中日・大島洋平、ルーキーイヤーの4月12日に2軍行きを告げられ“不思議な指示” 当時の落合博満監督は何の説明もしてくれなかったが…?
様々な理由があったようですねぇ。