■2023.07.24 CBCラジオ竜党チャンネル – YouTube
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【若狭敬一のスポ音コラム#8】二軍で打てて一軍で打てない問題
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井端弘和さん
「2軍で打てて1軍で打てない問題の解決法は2軍を“1軍仕様”にすること」
「1軍はどこまでいっても1軍。1軍を2軍のような感覚で過ごすことは無理」
「ピッチャーの質は周りが言うほど感じません。一番の違いは観客がいる雰囲気」
「1軍と2軍は選手の気迫が違う」
「のどかな雰囲気の由宇でもナゴヤドーム、1軍仕様で試合に臨んでいた」
「2年目、ランナーがいないのにセカンドゴロを打ったり、ランナーがいないのに犠牲フライを打ったり、1軍で一発で仕留めるために2軍では1打席1回しか振らないルールを自分に課していた」
「2ストライクにわざと追い込まれる、どうやって粘っていけるか取り組む」
若狭アナ:
結局、2軍で一番やってはいけないことは何かというと「数字を残そうとすること」。
2軍で一番やってはいけないことは「2軍で数字を残そうということ」。
2軍でやらなければいけないことは「数字をある程度、無視をして1軍仕様で戦うこと」。
見事に3年目、1軍で140試合出ていますから物凄く説得力があったんですよね。
これで私もお腹いっぱい、「うわぁ~、良い話」を聞いたなと思ったですが、
ちょっとまた気になっちゃって、
今の中日ドラゴンズにそういう考えでプレーをしている2軍の選手がいるのか?
これは私は全選手に聞いているわけではありません。
ところがいました。
ブライト健太選手。
彼は1年目の去年、1軍出場は0でした。
で、今年、開幕1軍を掴みましたが、
既にに1軍,2軍を行ったり来たりしておりまして、今は2軍です。
彼に聞いたんです、「去年は何を意識していたか?2軍で何を意識していたか?」、
ブライト健太:
2軍で数字を残すことを意識していました。
と言ったんですね。
これ要するに一番やっちゃいけないことを彼は去年やっていたんです。
ただ、これは1軍を経験しないと分からないから、
彼は2軍でとにかく結果を出すことが1軍への近道だと思って、
去年、とにかく数字を意識して、
去年1年間、2軍でやっていたんです。
ただ、これは井端さんの経験からすると「最もやってはいけないこと」だったんですね。
今年、彼は開幕1軍になりました。
そして14試合の出場の機会を与えられましたが、
13打席、オール代打、10の1で5月1日に登録抹消されています。
これ、可哀想っちゃ可哀想ですよ。
でも、なかなかスタメンで、じゃあブライトを起用するかというと、ちょっとそこまでの勇気は首脳陣にも無かった。
そして彼は2軍に落ちました。
この2軍のほぼ1ヶ月で何をやったかというと、2つです。
ブライト健太:
僕は1軍で13打席経験をさせてもらって、
感じたことが2つあります。
1つは、僕みたいな選手に与えられる打席というのは少ないので、
2軍でも第1打席に集中すること。
と。
彼は2軍ではやっぱりスタメンで起用されますので、
4打席、あるいは5打席経験することがあるんですが、
いやいや、そんな4打席、5打席で数字にこだわるんじゃない。
4打席、5打席目でヒットを打ちました。
今日は5打数2安打でした。
今日1日の打率は4割でした。
違う!
第1打席に打つか打たないか、ここに集中して取り組みました。
もう1つ、
ブライト健太:
1軍のピッチャーのストレートの速さにやはり差し込まれることがあったので、
2軍でも、そのピッチャーの一番速い球を打つ。
変化球で3球ストライクが来て、見逃し三振でも構わない。
結果は求めない。
とにかく2軍のピッチャーの、そのピッチャーの一番速い球を打つという意識でやりました。
と。
これ結局、井端さんの言っていた「2軍を1軍仕様にする」ということをブライト選手は誰に教わることもなく自分が感じてやっていたんですね。
で、だいたい彼は5月の1ヶ月間、2軍でどういう成績だったかというと、
13試合で.358、ホームラン3本。
第1打席に限っても13打数4安打、.308と有言実行、頑張っているんです。
そして5月27日にまた1軍に帰ってきました。
そしてあの福岡で暴れましたね。
交流戦でブライト選手は活躍しましたね。
10試合で.333と1軍でも良い成績を残していたんですが、また6月26日に登録抹消。
なんでブライトは2軍なんだ、
「今、2軍で何をやっているか?」と彼に聞くと、
ブライト健太:
2ストライクからの対応。
今までは追い込まれるとノーチャンスだと思っていたので、あわてて打ちにいったんですが、
今、2軍でやっていることは2ストライクに追い込まれてもあわてない。
むしろここから、どう粘るか。
ここからどうヒット、あるいはフォアボールを選ぶか。
そういうことに今、注力しています。
それがやがて今度、1軍にいった時に役立つことだと思っています。
と。
しっかり今、2軍を1軍仕様にしているんですよね。
今、彼は2軍で、再び2軍に落ちて9試合、
これね、数字は30打数6安打ですから、打率は2割、
大したことはないんですが、
特質すべきはフォアボール、この9試合で9つ選んでいるんですよ。
これまでのブライト選手のフォアボールのペースから考えると、
格段にフォアボールは増えているんですよ。
カウントがどうだったかは、私は調べきれていないので、
全部、3-2から選んでいるフォアボールか分かりませんが、
いわゆる打席での選球眼、ボールの見極めというのは、
この今、2軍のゲームを1軍仕様にしているブライト選手はしっかりとできているということなんですね。
井端選手が感じた、2軍で打てて1軍で打てない問題解決法を、
誰に教わることなくブライト健太選手は今やっています。
今後、彼が1軍で第1打席にかける集中力、あるいは1打席代打かもしれません。
その1打席にかける集中力も見てみたいですし、ストレートへの対応も見てみたいですし、
2ストライクからのアプローチがどう変わっているかも見てみたいと思います。
ぜひみなさんも、今後おそらく彼は1軍に上がってくると思いますし、
進化したブライト健太選手に注目してください。
YouTube「#CBCラジオ 竜党チャンネル」では #ドラゴンズ についての話題を配信中‼️
— 若狭敬一のスポ音 (@cbcspoon1053) July 24, 2023
さきほど公開したのは #若狭敬一 の #スポ音 で7月15日(土)に放送した「二軍で打てて一軍で打てない問題」について⬇️https://t.co/qq97o4MFMg pic.twitter.com/QqqCQmZVRr
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【若狭敬一のスポ音コラム#8】二軍で打てて一軍で打てない問題
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井端弘和さん
「2軍で打てて1軍で打てない問題の解決法は2軍を“1軍仕様”にすること」
「1軍はどこまでいっても1軍。1軍を2軍のような感覚で過ごすことは無理」
「ピッチャーの質は周りが言うほど感じません。一番の違いは観客がいる雰囲気」
「1軍と2軍は選手の気迫が違う」
「のどかな雰囲気の由宇でもナゴヤドーム、1軍仕様で試合に臨んでいた」
「2年目、ランナーがいないのにセカンドゴロを打ったり、ランナーがいないのに犠牲フライを打ったり、1軍で一発で仕留めるために2軍では1打席1回しか振らないルールを自分に課していた」
「2ストライクにわざと追い込まれる、どうやって粘っていけるか取り組む」
若狭アナ:
結局、2軍で一番やってはいけないことは何かというと「数字を残そうとすること」。
2軍で一番やってはいけないことは「2軍で数字を残そうということ」。
2軍でやらなければいけないことは「数字をある程度、無視をして1軍仕様で戦うこと」。
見事に3年目、1軍で140試合出ていますから物凄く説得力があったんですよね。
これで私もお腹いっぱい、「うわぁ~、良い話」を聞いたなと思ったですが、
ちょっとまた気になっちゃって、
今の中日ドラゴンズにそういう考えでプレーをしている2軍の選手がいるのか?
これは私は全選手に聞いているわけではありません。
ところがいました。
ブライト健太選手。
彼は1年目の去年、1軍出場は0でした。
で、今年、開幕1軍を掴みましたが、
既にに1軍,2軍を行ったり来たりしておりまして、今は2軍です。
彼に聞いたんです、「去年は何を意識していたか?2軍で何を意識していたか?」、
ブライト健太:
2軍で数字を残すことを意識していました。
と言ったんですね。
これ要するに一番やっちゃいけないことを彼は去年やっていたんです。
ただ、これは1軍を経験しないと分からないから、
彼は2軍でとにかく結果を出すことが1軍への近道だと思って、
去年、とにかく数字を意識して、
去年1年間、2軍でやっていたんです。
ただ、これは井端さんの経験からすると「最もやってはいけないこと」だったんですね。
今年、彼は開幕1軍になりました。
そして14試合の出場の機会を与えられましたが、
13打席、オール代打、10の1で5月1日に登録抹消されています。
これ、可哀想っちゃ可哀想ですよ。
でも、なかなかスタメンで、じゃあブライトを起用するかというと、ちょっとそこまでの勇気は首脳陣にも無かった。
そして彼は2軍に落ちました。
この2軍のほぼ1ヶ月で何をやったかというと、2つです。
ブライト健太:
僕は1軍で13打席経験をさせてもらって、
感じたことが2つあります。
1つは、僕みたいな選手に与えられる打席というのは少ないので、
2軍でも第1打席に集中すること。
と。
彼は2軍ではやっぱりスタメンで起用されますので、
4打席、あるいは5打席経験することがあるんですが、
いやいや、そんな4打席、5打席で数字にこだわるんじゃない。
4打席、5打席目でヒットを打ちました。
今日は5打数2安打でした。
今日1日の打率は4割でした。
違う!
第1打席に打つか打たないか、ここに集中して取り組みました。
もう1つ、
ブライト健太:
1軍のピッチャーのストレートの速さにやはり差し込まれることがあったので、
2軍でも、そのピッチャーの一番速い球を打つ。
変化球で3球ストライクが来て、見逃し三振でも構わない。
結果は求めない。
とにかく2軍のピッチャーの、そのピッチャーの一番速い球を打つという意識でやりました。
と。
これ結局、井端さんの言っていた「2軍を1軍仕様にする」ということをブライト選手は誰に教わることもなく自分が感じてやっていたんですね。
で、だいたい彼は5月の1ヶ月間、2軍でどういう成績だったかというと、
13試合で.358、ホームラン3本。
第1打席に限っても13打数4安打、.308と有言実行、頑張っているんです。
そして5月27日にまた1軍に帰ってきました。
そしてあの福岡で暴れましたね。
交流戦でブライト選手は活躍しましたね。
10試合で.333と1軍でも良い成績を残していたんですが、また6月26日に登録抹消。
なんでブライトは2軍なんだ、
「今、2軍で何をやっているか?」と彼に聞くと、
ブライト健太:
2ストライクからの対応。
今までは追い込まれるとノーチャンスだと思っていたので、あわてて打ちにいったんですが、
今、2軍でやっていることは2ストライクに追い込まれてもあわてない。
むしろここから、どう粘るか。
ここからどうヒット、あるいはフォアボールを選ぶか。
そういうことに今、注力しています。
それがやがて今度、1軍にいった時に役立つことだと思っています。
と。
しっかり今、2軍を1軍仕様にしているんですよね。
今、彼は2軍で、再び2軍に落ちて9試合、
これね、数字は30打数6安打ですから、打率は2割、
大したことはないんですが、
特質すべきはフォアボール、この9試合で9つ選んでいるんですよ。
これまでのブライト選手のフォアボールのペースから考えると、
格段にフォアボールは増えているんですよ。
カウントがどうだったかは、私は調べきれていないので、
全部、3-2から選んでいるフォアボールか分かりませんが、
いわゆる打席での選球眼、ボールの見極めというのは、
この今、2軍のゲームを1軍仕様にしているブライト選手はしっかりとできているということなんですね。
井端選手が感じた、2軍で打てて1軍で打てない問題解決法を、
誰に教わることなくブライト健太選手は今やっています。
今後、彼が1軍で第1打席にかける集中力、あるいは1打席代打かもしれません。
その1打席にかける集中力も見てみたいですし、ストレートへの対応も見てみたいですし、
2ストライクからのアプローチがどう変わっているかも見てみたいと思います。
ぜひみなさんも、今後おそらく彼は1軍に上がってくると思いますし、
進化したブライト健太選手に注目してください。
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『左手関節三角骨骨挫傷、左手関節滑膜炎』の中日・ブライト健太、ファームでベンチ入りし続ける
ブライト選手、テーマを持って試合に臨んでいました。