■2023.06.27 ベースボールチャンネル
今自分ができることに集中する。中日・小笠原慎之介の表情から伝わる「エース」の自覚【工藤公康の眼】
ナックルカーブは目線を惑わす役割を持つ
セ・リーグで、戸郷翔征投手(巨人)とともに、精神的な充実度を感じるのが小笠原慎之介投手(中日)です。巨人との開幕戦で8回まで145球の粘投を見せたときから、今年にかける強い想いを感じました。
自分のボールに対する自信がついたのか、あるいは、「今年はおれがやらなきゃいけない」という気持ちが影響しているのか、マウンドの表情からも闘争心がみなぎっています。
ボールとしては、ナックルカーブやチェンジアップが目立ちますが、一番の持ち味はストレートにあります。コントロールが安定していて、キレもいい。
勝っているピッチャーには共通していることですが、持ち球の中でもっとも速いストレートが優れているからこそ、それよりも球速差がある変化球がより生きてくる。バッターとしては、速いストレートに差し込まれたくない心理が働くため、変化球だけに狙いを絞るのはなかなか難しいところがあるのです。
特徴的なナックルカーブは、バッターの目線を惑わすことに役立っています。小笠原投手と対した場合、意識としてはストレートとチェンジアップへの比重が高くなるバッターがおそらく多いでしょう。低めに目線が向いていることになります。この目線から、高めから落ちてくるナックルカーブを投げられると、目線が上がることになり、瞬時に反応するのは難しくなるのです。
2ストライクから甘めのナックルカーブを見逃した場合、ファンからすると「何で振らないんだよ」と言いたくなるかもしれませんが、そう簡単に手が出るものではありません。
すべての球に反応して、的確にミートすることはほぼ不可能。狙い球があり、狙うコースがあり、それによって、目付けが変わってくる。アウトコースに目付けをしているときに、インコースにストレートがズバッときたら、飛び跳ねるぐらいびっくりするものです。こうした見逃し方から、「まったく違うコースを待っていたんだな」ということが見えてきます。
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■2023.03.31 セ・リーグ開幕戦「巨人vs.中日」
【イニングスコア】
中|1 0 1 0 0 0 0 0 4 =6
巨|0 0 0 1 0 0 0 2 0 =3
中日・小笠原慎之介
7回2/3 145球 被安打5 与四死球4 失点3 自責3 奪三振6
【投球結果】
【ハイライト】開幕戦中日9回逆転勝利!高橋周勝ち越しタイムリー大島猛打賞!小笠原8回途中145球熱投【巨人×中日】【開幕戦】
【イニングスコア】
中|1 0 1 0 0 0 0 0 4 =6
巨|0 0 0 1 0 0 0 2 0 =3
3月31日(金) セ・リーグ開幕戦「巨人vs.中日」【試合結果、打席結果】 中日、6-3で勝利!!! セ・リーグ開幕戦で劇的すぎる勝利!!!
中日・小笠原慎之介
7回2/3 145球 被安打5 与四死球4 失点3 自責3 奪三振6
【投球結果】
小笠原(木下拓)=7.2回3失点 | ||
---|---|---|
1 | 空三振|四 球|左 飛|左 飛 | |
2 | 二ゴロ|三 直|空三振 | |
3 | 中 安|捕犠野|遊併殺|四 球|四 球|右 飛 | |
4 | 左本①|見三振|空三振|中 飛 | |
5 | 空三振|遊失策|投併殺 | |
6 | 二ゴロ|右 飛|四 球|右 飛 | |
7 | 中 飛|中 飛|三ゴロ | |
8 | 見三振|左 安|遊 飛|中 安|右3②| | |
投手(捕手)=結果 |
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工藤公康さんが語ります。