中日・落合英二コーチ、開幕投手に小笠原慎之介投手を推薦した理由を明かす

■2023.03.08 中日ドラゴンズ公式チャンネル – YouTube

“開幕投手指名の真実”

（※0:54～）

落合コーチ：
監督には2月のキャンプが始まったくらいには自分の考えをね、

自分の中では小笠原でいきたいと思っていますけども、

あとは監督がどう判断されるかだと思ったので、

そのことは監督には伝えたんですけど。

それで決定になったというわけではなく、

そこから監督も小笠原を見たりとか、

他のピッチャーの状態を見たりとかしながらの中で、

昨日のピッチング、侍とのピッチングを見て、

「よし！」というところが決まったんじゃないかなと思うんです。

─ヘッドとしてはどうして小笠原に？

落合コーチ：
僕はまだ就任して去年が1年目だったので、

1年目で小笠原をずっと見てきた時に、

5月ぐらいまでは、ちょっとまだまだチームを背負って立つというよりは、

まぁ投げているボールは素晴らしいんですけど、

マウンドでの立ち振舞いが、まだまだ子供だなと、

ちょっとイライラしたり、

野手が声をかけに行っても無視をしたりとか、

自分と戦っている慎之介しかいなかったので、

そこを何とか改善しなければ、

この子がチームを背負っていけるピッチャーにはなれないなと思って、

口酸っぱく事あるごとに、そういう態度が出る度に諭すように伝えていったところ、

後半ですかね、本当にガラッと変わって、

そういう態度を見せずに本当にチームの声も聞くようになりましたし、

周りが見えてくるようになった感じがしたので、

「これなら」というふうに思っていたところに2ケタ勝ったというところと、

規定投球回数を苦しい日程の中で達成したということで、

「これなら来年、慎之介に任せられるかな」というのがあったんですけど、

決め手は、そこ、

去年の慎之介の成長が僕の中での決め手になっていました。

通信簿で言うなら5教科の点数は物凄い高いんですけど、

先生が書く欄があるじゃないですか。

日頃の態度、生活態度を、あそこが凄く良くなかった感じなんですよ。

それが3学期終わる頃にはぐんぐん成長をして、

例えば「協力ができる」という項目があるじゃないですか、

あそこがどんどんどんどん「○」がついていって、

本当に人として任せられるというか、そういうふうに受け取ったので、

そこは慎之介はよく頑張って、

本当に嫌だと思いますよ、小言だったし、

「うるさいな」とは思ったと思いますけど、

本当にそこを、本当に心に入れてくれてやってくれたんで、

慎之介の成長だと思います。