■2022.01.08 CBCラジオ
『若狭敬一のスポ音』
…
(※長時間のため説明を要約)
若狭アナ:
他にも落合さんは1時間ぶっ続けピッチングだけではなくて、
ストライクが取れるかどうか、
色々な項目、宿題をキャンプで与えていたと思うんですが、
これは改めてどんなことをやっていたんですか?
落合コーチ:
<ポイント要約>
落合コーチはドラゴンズの投手陣はレベルが高いと思っていた。
若手投手陣など秋季キャンプに参加した19人に与えた課題。
1セット10球を3セット。
課題① 1セット目はアウトコースのストレートのストライク。
課題② 2セット目はインコースに。
課題③ 3セット目はアウトローのピンポイント。ストラックアウトのマスで言ったら9番。ハードルは課題1よりも高い。ここまでできると思って課題を出した。
だけど課題①のアウトコースのストレートをストライク、誰一人10球中7球を越えてこなかった。プロだから7割、6割では高校生。70%がプロ、80%が一流。
課題①はアウトコースのストレート、高さ関係なし、そこは7割くらいは投げてほしい。
この課題を与えた結果も手元にある。韓国から試験をしていた。
16年間、ロッテでもサムスンでもやってきた試験。課題は10個ある。若狭アナも草野球でやったことがあるが課題①のクリアも無理だった。
若狭アナ:
この3つの課題を良い感じでクリアした優秀なピッチャーっていうのはいらっしゃるんですか?
落合コーチ:
誰一人いないです。
19人やらせましたけど。
若狭アナ:
えっ?
じゃあ7点を全部超えていくようなピッチャーは誰一人としていない!?
落合コーチ:
<ポイント要約>
だからメニューを変えた。アウトローのピンポイントなんてとんでもできない、これは無理だ。
最後は「ストライクならいいよ」という項目に変えた。
屈辱だと思ってほしいんです、僕は。
若狭アナ:
<ポイント要約>
これが大嶺投手を獲得したのとリンクしている?
大嶺投手の実力と秋季キャンプに参加した1,2軍を行ったり来たりするピッチャーとの力量を考えると今のドラゴンズの若手投手陣のストライクを取る能力は低いと感じたという結果が出ている?
落合コーチ:
<ポイント要約>
はい。
2017年まで一緒にやっていた大嶺投手はある程度投げられていた。2018年以降は分からないが。
最後は課題を「ストライクならいい。どこでもいいから強いボールを投げてくれ」に変えた。
「ストライクならいいですよ。その代わりに強いボールを投げてください」。それをクリアしたピッチャーは鈴木21球、上田21球、垣越21球。この3人だけ。
若狭アナ:
<ポイント要約>
1時間ピッチングの終盤に回転数MAXとなった投手と、このストライク課題クリア者が2人が重なっている、鈴木と上田。去年までそこまで活躍していない2人。この2人はデータだけ見ると化けそう?
落合コーチ:
<ポイント要約>
これをできるからといって抑えられるかは別。
ただ、投げ方として、投げる能力としては必要なもの。落合コーチの中では投げる能力と抑える能力は別。
投げる能力がなければ抑える確率は低くなるのではないかという考え。
まずはどれくらいの投げる能力があるのかを知りたいから課題を出した。
残留していたピッチングコーチに「どうしてこんなにストライクが取れないの?」と言った。
ピッチングコーチの答えは「いや、落合さん、みんなストライクを取りたくて、置きにいっています。置きにいって腕が振れません」。
落合コーチは「逆だぞ。置きにいったら10球中10球いくぞ」。
「なんでこんなに点数が高いの?」と聞いた時に「いや、落合さん、ストライクを取りにいって置きにいっているんで、みんなストライクを取ります」という言い方じゃないとおかしい。
「置きにいっているのなら取りなさいよ」という。
これがズレていると感じた、正直。「置きにいって腕が振れずにストライクが投げられない」。
『若狭敬一のスポ音』
落合英二ヘッド兼投手コーチがCBCラジオに!帰国後、初メディアです!サイン色紙を3名様にプレゼントします! #スポ音 pic.twitter.com/qsTwRMxydG
— 若狭敬一のスポ音 (@cbcspoon1053) January 8, 2022
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(※長時間のため説明を要約)
若狭アナ:
他にも落合さんは1時間ぶっ続けピッチングだけではなくて、
ストライクが取れるかどうか、
色々な項目、宿題をキャンプで与えていたと思うんですが、
これは改めてどんなことをやっていたんですか?
落合コーチ:
<ポイント要約>
落合コーチはドラゴンズの投手陣はレベルが高いと思っていた。
若手投手陣など秋季キャンプに参加した19人に与えた課題。
1セット10球を3セット。
課題① 1セット目はアウトコースのストレートのストライク。
課題② 2セット目はインコースに。
課題③ 3セット目はアウトローのピンポイント。ストラックアウトのマスで言ったら9番。ハードルは課題1よりも高い。ここまでできると思って課題を出した。
だけど課題①のアウトコースのストレートをストライク、誰一人10球中7球を越えてこなかった。プロだから7割、6割では高校生。70%がプロ、80%が一流。
課題①はアウトコースのストレート、高さ関係なし、そこは7割くらいは投げてほしい。
この課題を与えた結果も手元にある。韓国から試験をしていた。
16年間、ロッテでもサムスンでもやってきた試験。課題は10個ある。若狭アナも草野球でやったことがあるが課題①のクリアも無理だった。
若狭アナ:
この3つの課題を良い感じでクリアした優秀なピッチャーっていうのはいらっしゃるんですか?
落合コーチ:
誰一人いないです。
19人やらせましたけど。
若狭アナ:
えっ?
じゃあ7点を全部超えていくようなピッチャーは誰一人としていない!?
落合コーチ:
<ポイント要約>
だからメニューを変えた。アウトローのピンポイントなんてとんでもできない、これは無理だ。
最後は「ストライクならいいよ」という項目に変えた。
屈辱だと思ってほしいんです、僕は。
若狭アナ:
<ポイント要約>
これが大嶺投手を獲得したのとリンクしている?
大嶺投手の実力と秋季キャンプに参加した1,2軍を行ったり来たりするピッチャーとの力量を考えると今のドラゴンズの若手投手陣のストライクを取る能力は低いと感じたという結果が出ている?
落合コーチ:
<ポイント要約>
はい。
2017年まで一緒にやっていた大嶺投手はある程度投げられていた。2018年以降は分からないが。
最後は課題を「ストライクならいい。どこでもいいから強いボールを投げてくれ」に変えた。
「ストライクならいいですよ。その代わりに強いボールを投げてください」。それをクリアしたピッチャーは鈴木21球、上田21球、垣越21球。この3人だけ。
若狭アナ:
<ポイント要約>
1時間ピッチングの終盤に回転数MAXとなった投手と、このストライク課題クリア者が2人が重なっている、鈴木と上田。去年までそこまで活躍していない2人。この2人はデータだけ見ると化けそう?
落合コーチ:
<ポイント要約>
これをできるからといって抑えられるかは別。
ただ、投げ方として、投げる能力としては必要なもの。落合コーチの中では投げる能力と抑える能力は別。
投げる能力がなければ抑える確率は低くなるのではないかという考え。
まずはどれくらいの投げる能力があるのかを知りたいから課題を出した。
残留していたピッチングコーチに「どうしてこんなにストライクが取れないの?」と言った。
ピッチングコーチの答えは「いや、落合さん、みんなストライクを取りたくて、置きにいっています。置きにいって腕が振れません」。
落合コーチは「逆だぞ。置きにいったら10球中10球いくぞ」。
「なんでこんなに点数が高いの?」と聞いた時に「いや、落合さん、ストライクを取りにいって置きにいっているんで、みんなストライクを取ります」という言い方じゃないとおかしい。
「置きにいっているのなら取りなさいよ」という。
これがズレていると感じた、正直。「置きにいって腕が振れずにストライクが投げられない」。
中日・落合英二コーチが明かした『1時間ピッチング』の真意、そして求めていたものをクリアした“6人の投手” 若狭敬一アナ「この放送はドラゴンズ関係者の皆さん、ぜひ本人に伝えていただいたほうが…」
中日・落合英二コーチ、秋季キャンプに参加した中日2軍投手陣19人と比べて「能力的に全然上のほうなんですよ、(大嶺)祐太のほうが。『これだったら、まだ大嶺のほうが使えるんじゃないかな』という…」
若い投手陣などへの課題は厳しい結果となっていたようです。