中日・山井大介投手が投じたプロ野球人生最後の一球は『禁断の一手』だった

■2021.10.16 CBCラジオ

『若狭敬一のスポ音』

12時20分からは「スポ音」をお聞きください。ドラフトあり、立浪監督要請あり、山井&藤井引退試合ありと色々あった1週間。今日は15時までの生放送です。「山内彩加のハッピーエンターテインメント」のゲストは松原健之さん。私がインタビューしています。お楽しみに！　#スポ音 pic.twitter.com/otQeaF46cn

— 若狭敬一のスポ音 (@cbcspoon1053) October 16, 2021

…

若狭アナ：
ご覧になっていただいていない方はぜひチェックしていただきたいのは、

昨日アップされた山井投手のInstagramなんですね。

ファンへの感謝を綴ったものと、

もう1つ「マウンドとは　～最後の5球に込めた思い～」という文章がありまして、

Instagramではあるんですけども、本人かなりコラム調で書いたと話しておりました。

最後のマウンドは楽しもうと思って、

マウンドというのは色々あったけども最後の最後のマウンドは楽しもうと思って上がった。

ところが最後のマウンド上のプレートに足を乗せる。

このあたりは山井投手のインスタグラムの文章です。

しかし、その瞬間に緊張感が急に地面から足を伝って頭まで震えるような感覚が走った。

楽しもうなんてありえない。

あのマウンドはやっぱり楽しむ場所ではなく勝負する場所。

「江夏の21球」という名コラムがありますが山井の5球を本人が解説しているんですよね。

1球目と2球目はストレートとスライダー、そこまでは木下拓哉選手と打ち合わせをしていた。

3球目以降はどうなるのか、

途中2球ほど力んで、本人は「くそボール」となったと振り返っているんですが、

最後に投げたスライダーは最近、投げていなかった捻る形でのスライダー。

これは非常にケガのリスクがあって「禁断の一手」なんですね。

でも「最後どうなってもいいや」ということで思いっきり腕を捻ってスライダーを投げて見事に空振り三振という。

最後、楽しもうと思ったけれども、いやいやあそこはやっぱり勝負する場所だったというコラムです。

もっともっと山井投手の話を聞きたいなと思ってオファーしました。

そして快諾していただきました。

10月30日、このスポ音に山井大介投手が生出演です。

ぜひ楽しみに待っておいてください。

■2021.10.15 山井大介(@y.daisuke29)さん | Instagram

「マウンドとは　～最後の5球に込めた思い～」

今まで楽しもうと思った事なんか一度もないマウンド。
色んな思いを振り返りながら、最後のマウンドは楽しもうと思って向かった。

ヤクルトスワローズの先頭打者は塩見選手。首位争いをしている中、絶好調の切り込み隊長！
もちろん真剣勝負になるに決まってる。
地面を噛み締めるように一歩一歩、進んだ。

最後のマウンド。プレートに足を乗せる。

その瞬間に緊張が急に地面から足をつたって頭まで震えるような感覚が走った！
楽しもうなんてあり得ない！
やはりこのマウンドで楽しもうなんて思った自分が甘かった…

1球目　ストレート
2球目　スライダー
そこまでは捕手の木下と決めていた！

まずは1球目
少し甘い考えかもしれないが、初球は見逃してくれると信じて、ストレートを真ん中めがけて投げた！
塩見選手は初球から超積極的な打者、普段なら確実に振ってくるようなコース！
自分の思ったように、やはり見逃してくれた。

2球目
決めていたスライダー！
このスライダーでスイングをしてきた！！
結果はファール！やはり真剣勝負とさらに確信に変わる！

3球目以降は木下が何を要求してくるのか…
3、4球目ともストレート！
おそらく木下のイメージとしては見逃し三振、もしくはファールが取れたら最後はスライダーの流れかと…

しかし、そのストレートに力み倒して2球ともくそボール！
次の球に繋がらない何の意味もないストレートになってしまった。
カウント2-2
5球目はストレートの要求、さすがに2球連続ひっかけているボールを投げて、3球連続のストレートを投げるには、どうもイメージが悪すぎる！
もう少し力を抜いて構えてるところに投げようとするとシュート回転し、ど真ん中に投げて長打を打たれる可能性も大いにある。
それなら2球目に反応してくれたスライダーを選択しバットを振ってもらう！
そう決めて首を振りスライダーを要求した。

ここ最近、あまり使っていなかった捻って投げるスライダー！
肘に負担がかかりやすく、怪我にもなりやすい。でも、もうこの先どうなっても良い！投げろ！と決めて投げた。

塩見選手はワンバンするスライダーを振ってくれて三振！！

何が楽しんでマウンドに上がろう！とか思ったのか…
やはりあの場所、あのマウンドは勝負の世界、真剣勝負をする場所！楽しむ場所ではない。

最後にあんな緊張したマウンドに立てて全ての人に感謝です。

三振が取れた後は急に力が抜けたと同時に、勝負の世界が終わりました。

そんな世界で20年もプレー出来たことに、本当に感謝しかありません。

ありがとうございました！

#中日ドラゴンズ
#山井大介
#2021年10月13日
#引退
#ラスト登板
#感謝

ヤクルトスワローズさん またスワローズファンの皆さんも本当にありがとうございました！

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／#山井大介 現役最後は
鋭いスライダーで三振を奪う
＼

中日一筋20年、球界最年長投手が
慣れ親しんだマウンドに別れを告げた😭👏

⚾#プロ野球(2021/10/13)
🆚中日×ヤクルト
📲Live on #DAZN#中日ドラゴンズ #dragons #NPB pic.twitter.com/b8mv1qwtWu

— DAZN Japan (@DAZN_JPN) October 13, 2021