■2021.07.20 日刊スポーツ
【権藤博】中日、後半戦浮上へ「正捕手・木下拓哉」を固定して守り勝て
ただ、これといった補強もなく、ビシエド頼みの打線が継続する以上、劇的な変化は望めません。後半戦で上位浮上を目指すのであれば、「正捕手・木下拓」の存在感をいかに高められるかにあると考えます。
長年の課題だった正捕手問題にようやく終止符を打つべく、昨年、芽を出したのが木下拓です。88試合に出場。経験を積み、投手との信頼関係を築き、盗塁阻止率もリーグトップ。打撃面でも殻を破りました。今季はフル出場に近い形で一流への道を歩み始めるのでは、と楽しみにしていました。でも4月21日のDeNA戦を皮切りにポツポツとスタメンを外れるケースが出始め、代打や守備固めでの出場もなかった試合は8試合を数えました。
本人の体調なのか、投手との相性問題なのか、それとも首脳陣の方針なのか。いずれにせよ、せっかく芽が出た常勝チームに欠かせない正捕手という名の「大黒柱」の育成が滞っていては将来展望という面でもマイナスでしかありません。
私が見る限り、現在のセ・リーグで正捕手と呼べる雰囲気を持っているのは、阪神梅野と中日木下拓だけです。少々の体調不安なら試合に出続けなければいけないし、弱い攻撃面をカバーする面でも、木下拓の打撃力は魅力があります。打率2割7分1厘7本塁打という立派な数字を残していながら、規定打席に到達していないのは、起用する側の問題でしょう。
安定的な強さを発揮し続けるためには、正捕手の存在は欠かせません。首位で折り返した阪神はその条件を満たしているわけです。中日もそのカードを保持していながら、みすみす手放しているようでは、浮上など望むべくもありません。3位を狙うと言っても、上位3チームは2・5ゲーム差で競り合っています。3位浮上は優勝争いと同義語ですから、容易な道ではありませんが、3位を目標に戦うのであれば守り勝つ野球に徹するしか道はありません。そのためには正捕手問題を完全解決し、チームカラーを鮮明にするしかないでしょう。(日刊スポーツ評論家)
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■2021.07.14 個人打撃成績(前半戦終了時点)
中日・木下拓哉(29歳)
78試合 打率.271(236-64) 7本 26打点
出塁率.337 長打率.415 OPS.752 1盗塁
中日・木下拓哉(29歳)
78試合 打率.271(236-64) 7本 26打点
出塁率.337 長打率.415 OPS.752 1盗塁
中日・木下拓哉捕手「今はチームとしても個人としても、この期間を調整だけをしていればいいという立ち位置ではないと思うんです」
中日・木下拓哉捕手「オールスターではどのチームの選手も口を揃えて“ドラゴンズは良いピッチャーが多いね”という話をしてくれた」
フォロワーさんの反応 / ネットの反応
権藤さんさすが良いこと言いますね~
キノタクさん
話題にしてもらえて嬉しい
正捕手として、いつも見ていたい
怪我しやすい場面もあるから8割固定みたいになりそうだけど1年通して規定打席に残るくらいは出てほしいね
固定できる体力も無いのがな
明らかに疲れてると全然駄目になる
中日は何とか3点取ってピッチャーが2点以内に押さえないと勝てないチーム
いうても3割打ったことあるバッターが並んどるんやから、そう悲観することもないと思うで、
むしろそうやって刷り込むからあかんのや
ドラゴンズの貴重な強み、キノタクさん
>これといった補強もなく、ビシエド頼みの打線が継続する以上
問題はここだよな。なぜ名古屋のファンは怒らないんだろ?
木下正捕手云々より下位捕手じゃなくて5番捕手でええんじゃ?
ビシエド、大島の次だれが期待できるってなったら保守陣な気がするけど
権藤さんの意見は解るし、正しいと思うけど、桂や郡司の才能も惜しいんだよな
好守でチームを支える木下拓哉捕手をさらに絶対的正捕手に押し上げることがチームの浮上に繋がると権藤博さんは提言です。