■2021.06.16 CBCラジオ
『ドラ魂キング』
…
『落合博満さん スペシャルインタビュー』
若狭アナ:
監督時代、エースに求めていたものは何でしょう?
落合:
負けないことで、
完投してくれること。
若狭アナ:
なぜこの2つを求めていたんでしょう?
落合:
みんな「1イニングだから抑えてくれるだろう」という考えでマウンドに上げるだろうけども、
大誤算というのは結構あるでしょ。
若狭アナ:
ありますね。
落合:
だから投げてみなければその時の状態というのは、
いくら良くても相手がその上をいったら負けちゃうことなんでね。
だから審判がたった1球ストライクをボールと言っただけでも状況が変わるということもあるだろうし、
だから良ければそのまま投げ切ってくれるというのが1番理想は理想だよね、エースに求められるというのは。
若狭アナ:
投手の起用に関しては当時、森繁和さんと落合博満さんの中ではどうなっていたんですかね?
落合:
森繁和に一任してたよ。
若狭アナ:
例えば「先発ピッチャー、完投させてくれ」とか、
「ここでこのピッチャーいかせてくれ」というリクエストは落合さんは?
落合:
ない。
若狭アナ:
なかったですか? 本当に0ですか?
落合:
うん。
若狭アナ:
これは何でなんですか?
落合:
ピッチャーのことは分かんないもん。
そのためのコーチだから。
若狭アナ:
ついつい監督だとそこも口出したくなるような気がするんですが、
そこのスッキリした割り振り、割り切りはどこからくるんですか?
落合:
ピッチャーの経験がないから。
若狭アナ:
経験のないことに関してあまりああだこうだと言わない主義であると?
落合:
どっちかと言うとね。
若狭アナ:
監督としてそういった意味で、
言わば俯瞰で色々なピッチャーが投げるところを、色々なエースが投げるところを見ていたと思うんですが、
8年間でエースだなというピッチャーは?
落合:
川上と吉見だよ。
若狭アナ:
この2人。
川上投手というのは監督から見てどんなピッチャーでしたか?
落合:
頼りになるピッチャーだったよ。
だからそれは吉見も一緒だよな。
負け数が少なかったでしょ。
若狭アナ:
少なかったですね。
落合:
必ず貯金を10はしていたでしょ、続けて年数投げていたでしょ。
エースに求められるというのは俺の中では5年2ケタ、
それも10個くらいの貯金を作ってくれる、それが絶対条件だったけどね。
若狭アナ:
吉見さんは未だにそれを言いますね。
落合:
(笑)
若狭アナ:
「落合さんに5年連続2ケタ勝ったら認めてやるというので本当に遮二無二投げた」と。
これやっぱりチームにとってエースの存在というのは大きいんですか?
落合:
大きいですよ。
だからエースを立てて負けちゃいけないんで。
だからエース同士の投げ合いというのは2勝分にも3勝分にも匹敵するっていう。
だから去年の日本シリーズの初戦がそうでしょ、菅野と千賀。
結局投げ負けたわけでしょ、菅野が。
徹底的にエースが負けて、「じゃあこのエースが負けたら俺らも負けちゃうのかな」という。
若狭アナ:
ほぉ~!
そういう心理が働くわけですね。
『ドラ魂キング』
#CBCラジオ 6月16日(水)夕方4時からの #ドラ魂キング は、宮部アナと三浦優奈さんが担当!
— ドラゴンズまとめ@CBC公式 (@DragonsCBC) June 16, 2021
今日も神主打法 #落合博満 さんのSPインタビューをOA!番組内で発表されるキーワードで、現金1万円&さくらんぼ🍒佐藤錦が当たるチャンスも🎉最新のドラゴンズ情報も!#dragons #ドラゴンズ pic.twitter.com/kM9A8yUswC
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『落合博満さん スペシャルインタビュー』
若狭アナ:
監督時代、エースに求めていたものは何でしょう?
落合:
負けないことで、
完投してくれること。
若狭アナ:
なぜこの2つを求めていたんでしょう?
落合:
みんな「1イニングだから抑えてくれるだろう」という考えでマウンドに上げるだろうけども、
大誤算というのは結構あるでしょ。
若狭アナ:
ありますね。
落合:
だから投げてみなければその時の状態というのは、
いくら良くても相手がその上をいったら負けちゃうことなんでね。
だから審判がたった1球ストライクをボールと言っただけでも状況が変わるということもあるだろうし、
だから良ければそのまま投げ切ってくれるというのが1番理想は理想だよね、エースに求められるというのは。
若狭アナ:
投手の起用に関しては当時、森繁和さんと落合博満さんの中ではどうなっていたんですかね?
落合:
森繁和に一任してたよ。
若狭アナ:
例えば「先発ピッチャー、完投させてくれ」とか、
「ここでこのピッチャーいかせてくれ」というリクエストは落合さんは?
落合:
ない。
若狭アナ:
なかったですか? 本当に0ですか?
落合:
うん。
若狭アナ:
これは何でなんですか?
落合:
ピッチャーのことは分かんないもん。
そのためのコーチだから。
若狭アナ:
ついつい監督だとそこも口出したくなるような気がするんですが、
そこのスッキリした割り振り、割り切りはどこからくるんですか?
落合:
ピッチャーの経験がないから。
若狭アナ:
経験のないことに関してあまりああだこうだと言わない主義であると?
落合:
どっちかと言うとね。
若狭アナ:
監督としてそういった意味で、
言わば俯瞰で色々なピッチャーが投げるところを、色々なエースが投げるところを見ていたと思うんですが、
8年間でエースだなというピッチャーは?
落合:
川上と吉見だよ。
若狭アナ:
この2人。
川上投手というのは監督から見てどんなピッチャーでしたか?
落合:
頼りになるピッチャーだったよ。
だからそれは吉見も一緒だよな。
負け数が少なかったでしょ。
若狭アナ:
少なかったですね。
落合:
必ず貯金を10はしていたでしょ、続けて年数投げていたでしょ。
エースに求められるというのは俺の中では5年2ケタ、
それも10個くらいの貯金を作ってくれる、それが絶対条件だったけどね。
若狭アナ:
吉見さんは未だにそれを言いますね。
落合:
(笑)
若狭アナ:
「落合さんに5年連続2ケタ勝ったら認めてやるというので本当に遮二無二投げた」と。
これやっぱりチームにとってエースの存在というのは大きいんですか?
落合:
大きいですよ。
だからエースを立てて負けちゃいけないんで。
だからエース同士の投げ合いというのは2勝分にも3勝分にも匹敵するっていう。
だから去年の日本シリーズの初戦がそうでしょ、菅野と千賀。
結局投げ負けたわけでしょ、菅野が。
徹底的にエースが負けて、「じゃあこのエースが負けたら俺らも負けちゃうのかな」という。
若狭アナ:
ほぉ~!
そういう心理が働くわけですね。
落合博満さん「日本シリーズは情が出ちゃったのかな(笑)」
落合博満さん「若手とベテラン、同じ力だったらベテランを使う」
落合博満さんも認めた“エース”は川上憲伸さんと吉見一起さんでした。