■2020.05.18 Full-Count
現代野球で更新は可能か? 84年の球史で“1人”しか達成していない偉大な投手記録
未曾有の事態となっている2020年だが、これまで長い歴史を紡いできたプロ野球84年では数々の偉大の記録が生まれてきている。この中にはもはや現代野球では到達不可能とも言える超人的な記録もある。そこで、84年のプロ野球の歴史で、ただ1人しか、その節目に到達できていない数々の偉大なる通算記録をクローズアップしてみたい。今回は投手編だ。
・400勝(金田正一:400勝)
・5500投球回(金田正一:5526回2/3)
・1500与四球(金田正一:1808与四球)
・4000奪三振(金田正一:4490奪三振)
・1000試合登板(岩瀬仁紀:1002試合)
・400セーブ(岩瀬仁紀:407セーブ)
数々の偉大な記録の多くは、1950年代などの選手たちが樹立したものになる。投手分業制が進んだ現代では更新不可能といえるものが多いが、その中で燦然と輝くのが岩瀬氏の打ち立てた2つの記録だ。通算1000試合登板は84年の歴史でただ1人しか達成していない。
1998年のドラフト2位で入団すると1年目から勝利の方程式を担った。1999年から2013年まで15年連続で50試合以上に登板。5度の最多セーブに輝くなど、2004年からは守護神として長らくチームを支えてきた。1002試合登板は2位の米田哲也氏の949試合に53試合差。また407セーブは2位の高津臣吾氏(現ヤクルト監督)に121もの差をつけている。
・300ホールド(宮西尚生:337ホールド)
現役投手で歴代最多記録を持つ日本ハムの宮西。ホールドは1996年にパ・リーグで初めて採用されたまだ新しい記録だ。2008年に日本ハム入りした宮西は1年目から50試合に登板。入団からリリーフ一筋で12年連続50試合以上に登板している。岩瀬と違いセットアッパーを担い続けており、ホールド数を積み重ねてきた。現在684試合に登板しており、1000試合登板まで残り316試合。このペースであと6年投げ続ければ、2人目の1000試合登板、そして“岩瀬超え”が見えてくる。
・150与死球(東尾修:165与死球)
…
84年の長いプロ野球の歴史でも、ただ1人しか達成していないこれらの記録。金田氏の持つ記録の数々は更新は不可能だろうが、その他の記録には更新の可能性もあるだろう。20年以上の長い現役生活でほぼ怪我なくコンスタントに投げ続け、その上で結果を出し続けることが必要ではあるが、こうした記録を打ち立てる選手の登場を期待したい。
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84年の球史で“1人”しか達成していない偉大な打者記録 現代野球で更新は可能か?
レジェンド・立浪和義さん「岩瀬仁紀投手は中継ぎの7回・8回だともっと早くに潰れていたと思うんですよね」
フォロワーさんの反応 / ネットの反応
岩瀬は本当に凄かった
407セーブに1002試合登板
スライダーが代名詞だけれど、シュートも素晴らしい
金やんや岩瀬は言わずもがなとして地味に宮西の記録もとんでもない領域に入ってきた
これだけ投げ続けて壊れない頑丈な体は中々出てこないと思う
中日の岩瀬投手が入団した1999年から2010年代まで
彼のおかげで、ドラゴンズファンは夢のような時代を過ごすことができました
登板数記録は岩瀬氏と米田氏の記録は別物だと思う
岩瀬氏はほぼリリーフだけど、毎日投げる可能性がある勝利の方程式の一角
米田氏の場合は626試合の先発登板数は日本記録。それでいてガソリンタンクの異名を持つほど完投能力が高い
どちらもアンタッチャブルレコードといえるが比べることはできない
岩瀬が登板試合のセリーグ記録を更新した時、金田さんがこう言っていたな
「ワシらの時代とは違うから一概には比べられないが、それでも立派な記録だ」と
84年間のプロ野球の歴史の中で、31年間選手として中日に在籍した山本昌もなかなかすごいと思う
王さんのホームラン記録より金やんの記録の更新は無理だろう
金田の記録は、もはや神の域だよね
現代の野球では、絶対不可能と言っても良い程の記録
でもやっぱり、記録として残っている以上、そこに目指す選手が出て来て欲しい
20勝を20年…、50試合を20年…。本当に偉大すぎる記録の数々です。