■2020.04.20 Full-Count
GG賞は守備の上手い人が選ばれているか? 守備データと投票結果を検証【2019年セ編】
4年連続でロペスが選ばれた一塁手で、守備指標が優れていたのはヤクルトの村上宗隆。ロペスの1237イニングに対し、村上は1024イニングと少ないが、UZRは4.2。0.3のロペスを3.9ポイント上回る。UZRのセ2位は中日のビシエドでロペスは3位。対照的に、投票では村上にはわずか6票しか入っておらず、4位だった。村上は三塁で10失策しており、その印象も大きかったか。
二塁手では広島の菊池が7年連続で受賞。信じられないようなファインプレーを見せてくれるだけに、納得の結果だ。ただ、守備の指標で見ると、最も優秀だったのは中日の阿部寿樹になる。UZRは12球団の正二塁手でトップの10.8。5.1だった菊池を5ポイント以上上回る。
中日の高橋が初受賞した三塁手。UZRでトップだったのは阪神の大山悠輔だった。ただ、UZR6.0だった高橋との差は1.5の7.5で大きな差があったわけではない。大山は三塁手でワーストの20失策を犯しており、この失策数の多さが結果に現れたか。
そして、遊撃手。巨人の坂本勇人が2年ぶり3度目の受賞を果たしているが、守備指標でいえば、中日の京田陽太がセ・リーグの中で頭1つ、2つ抜けている。UZR22.4、守備範囲を示す「RngR」の14.3はいずれもリーグトップ。一方の坂本はUZR-3.0、RngRは-3.3。指標上は平均の「0」を下回り、DeNAの大和や広島の田中よりも低くなっている。
巨人の丸、広島の鈴木、中日の大島が選ばれた外野手はどうか。丸と大島は中堅手、鈴木は右翼手で、それぞれのポジションで比較検証してみる。丸のUZR8.7はリーグ2位と高い数字にあり、選出は納得の数字。この丸をも上回っていたのがDeNAの神里だ。出場イニングは少ないが、UZR10.9は12球団トップと秀でている。ただ、投票では外野手全体で8位の11票だった。
対象的に大島はUZR-11.4。ただ、大島は2018年にはUZR11.9、RngR10.3と高い数字を残しており、様々な要因によりブレが生じた可能性も否定はできない。2018年の守備の印象がプラスに働いたか。右翼手ではUZRこそ中日の平田が1位だが、鈴木との差はわずか。そして巨人のベテラン亀井もUZR8.3と2人に匹敵する数字だった。
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中日、京田のゴールデングラブ賞落選に激怒 中日関係者「京田を坂本が守備で上回るなんておかしいでしょ」 京田「来年は取ります!打てばいいんでしょ」
NPBの記者投票で選ばれる各賞では実際の成績よりイメージや所属球団を優先した投票がよく行われているのは明らか
投票で決める以上、打撃が良ければ当然選手自体への印象は良くなっていくんだから、そこは止められない
そして印象ってのは積みあがっていくから、そうそう簡単には覆らない
スター性だの打撃面を考慮するならベストナインと賞を分ける意味がない
データ上ではマスター阿部が5点も上なのにはちょっと驚いたが、別段不思議でもない数値なのかな、と言う印象。普通に上手いんだけど普通すぎて目立たないというw
阿部はいつもいいポジションにいて堅実だった印象ある。菊池みたいな常連をひっくり返すにはインパクトが必要なんやろな。記者投票やし
つーか、記者投票やめませんか
京田が受賞できず大島が受賞して帳尻合わせしたみたいな現象はやめてほしい
二人共どう考えても納得できん
衰えた井端から鳥谷が衰えた鳥谷から坂本が衰えた坂本から京田が賞を取れない長年おかしな状態が続いたままの賞
守備の指標は今のところUZRが一番“それっぽい”というだけであって
必ずしも信憑性があるわけじゃないのがね
サヨナラ負けのエラーとか、大事な試合で流れを変えるファインプレーとか数字に出にくいところも評価すべきだと思うので、記者の主観が入ってもいいけど、誰が投票したか名前を公表してほしいな
全球団の試合を公平に見て公平に投票というのは難しく、どうしても印象メインになってしまう部分はありますね。単年のUZR自体も絶対的なものではないため、様々な数字で見比べながら投票を決めていく必要も。う~ん…難しい…