■2021.04.13 日刊スポーツ
巨人と中日“重症”だった貧打も広岡1発に見た決定的な「違い」/和田一浩
勝負を決めた7回の攻防を振り返ってみよう。両チームとも5番から始まる打順だったが、簡単に2アウトを取られ、中日は平田、巨人は広岡の打席を迎えた。中日は立ち上がりに不安のあった大野雄が立ち直り、巨人はノーヒットピッチングを続けているサンチェス。ただでさえ連打の期待が薄い打線で、ここは1発を狙っていい場面だった。
平田は初球の外角低めのカットボール、2球目は外角低めのスプリットを見逃して2ボール。1発を狙っていい場面で、絶好の状況だった。ところがど真ん中の真っすぐを見逃し、続いてやや高めの真っすぐまで見逃し。最後は高めに抜けたカーブを空振り三振した。
なんのためにバットを持っているのか、思わず問い掛けたくなった。変化球が2球続いてボールになった後の真っすぐは、2球続いた“ホームランボール”。もし仮に3球目の真っすぐをフルスイングで空振りしても、バッテリーには圧力をかけられる。そうなれば四球での出塁確率も増えるし、力んで失投する確率だって上がるもの。ここまで打率1割4分9厘で不振を極める平田だが、この場面でスイングできないようでは、浮上の兆しすらつかめないままだろう。
記事全文を読む
■2021.04.13 セ・リーグ公式戦「巨人vs.中日」
中|0 1 0 0 0 0 0 0 0 =1
巨|1 0 0 0 0 0 1 0 x =2
【打席結果】
):交代 ┐:イニング先頭
盗塁:福田(4回表-失敗)
(GIF)
中|0 1 0 0 0 0 0 0 0 =1
巨|1 0 0 0 0 0 1 0 x =2
【打席結果】
選手名 | 結果 | ||
---|---|---|---|
1 | (中) | 大島 | 二ゴロ┐三邪飛┐遊ゴロ┐見三振| |
2 | (遊) | 三ツ俣 | 遊ゴロ|見三振|遊ゴロ|) |
打 | 福留 | 空三振|) | |
投 | R.マルティネス | ||
3 | (三) | 高橋周 | 二ゴロ|空三振|四 球|右 飛┐ |
4 | (左) | 福田 | 死 球┐四 球┐二ゴロ|遊ゴロ| |
5 | (一) | A.マルティネス | 四 球|見三振|空三振┐中 飛| |
6 | (二) | 阿部 | 二ゴロ|右 飛|空三振| |
7 | (右) | 平田 | ニゴ①|空三振┐空三振| |
8 | (捕) | 木下拓 | 四 球|遊 飛|左 飛┐ |
9 | (投) | 大野雄 | 左邪飛|見三振|) |
打 | 井領 | 中 安|) | |
走 | 滝野 | ) | |
遊 | 京田 |
盗塁:福田(4回表-失敗)
(GIF)
和田一浩さん、聖火ランナーを務める
中日・大島洋平から平田良介へ、福留孝介から京田陽太へ 打撃アドバイスを送る
なんとか調子を上げていたい平田選手ですが…。心配です…。