■2021.02.20 CBCラジオ
『若狭敬一のスポ音』
若狭敬一のスポ音 | CBCラジオ | 2021/02/20/土 12:20-14:00
…
若狭アナ:
今日のお便りのテーマは「リベンジ」。
皆さん、やり返したいことをどんどんお送りください。
木下拓哉:
いや~、若狭さん、リベンジしたいですよ!
言い忘れました!
本番中に今年は清水とバッテリーを組んでリベンジしたいというのを言い忘れました。
悔しいですねぇ…!
若狭さん、コラムでもラジオでも良いのでどこかでこの事を伝えてください!
これは中日ドラゴンズ・木下拓哉選手の言葉です。
1ヶ月ほど前にCBCテレビ「サンデードラゴンズ」にゲスト出演してくれた木下拓哉選手。
本番では去年の彼がキャッチャーの仕事というものの責任の重大さを痛感した試合を紹介したんです。
これが10月18日 マツダスタジアム 広島vs.中日 20回戦でした。
この試合の先発が清水達也投手だったんですね。
1回裏、3番・鈴木誠也選手に対して逃げたようなピッチングでフォアボールを与えたんです。
そのイニングが終わって3塁側のベンチに引き上げて木下拓哉選手は清水達也投手を呼んで、
木下拓哉:
なにショボいピッチングをしているんだ!
今日のストレートは走っている!
もっと思い切って投げてこい!
と叱咤激励したんです。
すると鈴木誠也選手との第2打席、見事にインサイドのストレートで打ち取りました。
そして第3打席、ランナーを2人背負っていました。
インサイドのストレートを投げ込みました。
ところが物の見事に打ち返されて左中間スタンドに飛び込む3ランホームラン。
結局、この試合は5-0で広島が勝ちました。
清水投手は敗戦投手、そして翌日に1軍登録抹消。
次の登板の機会を首脳陣から与えられることはありませんでした。
この試合を受けて木下拓哉選手は、
木下拓哉:
実績のあるピッチャーならただの1敗で次の登板機会は与えられると思うんですけれども、
若いピッチャーは1回のミスで2軍に落とされてしまう。
ひょっとしたらこの日、僕のアドバイスやリードのせいで清水を苦しめたかも知れない。
本当に彼には申し訳ないことをした。
キャッチャーというのは勝敗もそうですが、
若いピッチャーの人生を背負っているんだと思ったんです。
これをサンドラの本番中で言ったんです。
「あ~、深いコメントだな!」、僕はMCとしてもう満足していたんですが木下拓哉選手的には冒頭の一言ですよ。
「だから今年、清水とやり返したいんだ!」ということを本番で言いたかったんですが、これを言い忘れたんです。
だから、この言い忘れのリベンジは私が代わりに今リベンジを果たしました!
後日、キャンプ直前に清水投手に話を聞くことが出来たんですね。
この試合について質問したんです。
するとちゃんと覚えていました。
しかも、
清水:
木下さんがサンドラで「自分のアドバイスやリードのせいで僕が打たれて2軍に落ちてしまった」と言ってくれたそうですね。
でも、あの第3打席で鈴木誠也さんに打たれたのは明らかに僕の実力不足です。
木下さんのアドバイスやリードではなく僕の実力不足です。
ボールカウントが1ボール2ストライクでした、追い込んでいたんです。
ここからストレートを3つ、木下さんは要求しました。
つまり僕のストレートを3回も信じてくれた、僕は嬉しかったんです。
しかし、ボール・ボールとなって3-2フルカウント、
でもまだストレートを信じてくれた最後のボールが僕が投げきれず甘い所に行って3ランホームランを打たれたんです。
明らかに僕の実力不足です。
聞いてみないと分からないですね、
バッテリーならではのお互いを思う気持ち、「深いなぁ…」と思いました。
で、よくよく私調べてみると、
清水達也投手というのはこの試合の翌日に1軍登録を抹消されて次の登板は2軍の試合だったんですが、ウエスタン・リーグのソフトバンク戦で結果出しているんです。
2軍に降格してから1週間はストレートをもう1回磨き直し、投げた試合は勝ちきることを強く意識してソフトバンク戦に臨み、
なんと2軍ではありますがプロ初の完投勝利を成し遂げているんですね。
だから聞いたんです。
若狭アナ:
清水さん、すぐにリベンジ果たせましたね。
だから今年は木下拓哉さんも言っていましたが、
1軍でカープ相手にリベンジ果たしたいですよね?
清水:
もちろんです!
「あ~!スッキリした!良い話聞けたな!」と思って会話を終わろうとしたんです。
ところが、ここから私思わずゾクゾクしましたね。
清水:
若狭さん、すみません。
ちょっと良いですか?
若狭アナ:
何でしょう?
清水:
僕の中でのリベンジは1回やり返しただけではリベンジとは言いません。
何度も何度もやり返してこそ真のリベンジだと思っています。
だから僕は今年、何度も何度もやり返すつもりでいます。
熱いですね。
清水投手というのは一見クールに見えますが、
本当はもの凄く熱い男で、燃えるハートの持ち主なんですね。
僕はその言葉を聞いて本当にゾクゾクしました。
今年、中日ドラゴンズは奇しくもマツダスタジアムで開幕3連戦を迎えます。
せっかちな私は清水・木下拓哉のバッテリーでの1回目のリベンジを早くも開幕3連戦で見たいと思っています。
…
若狭敬一のスポ音 | CBCラジオ | 2021/02/20/土 12:20-14:00
『若狭敬一のスポ音』
若狭敬一のスポ音 | CBCラジオ | 2021/02/20/土 12:20-14:00
12時20分からは「スポ音」をお聞きください。お便りのテーマは「リベンジ」です。ゲストはプロボクサー田中恒成選手。井岡一翔選手との大晦日決戦を本人に振り返ってもらいます。14時半から出演です。ドラゴンズ情報は高田寛之アナが担当。木下拓哉選手の公約ボードを1名様にプレゼント! #スポ音 pic.twitter.com/teKozoUKWV
— 若狭敬一のスポ音 (@cbcspoon1053) February 20, 2021
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若狭アナ:
今日のお便りのテーマは「リベンジ」。
皆さん、やり返したいことをどんどんお送りください。
木下拓哉:
いや~、若狭さん、リベンジしたいですよ!
言い忘れました!
本番中に今年は清水とバッテリーを組んでリベンジしたいというのを言い忘れました。
悔しいですねぇ…!
若狭さん、コラムでもラジオでも良いのでどこかでこの事を伝えてください!
これは中日ドラゴンズ・木下拓哉選手の言葉です。
1ヶ月ほど前にCBCテレビ「サンデードラゴンズ」にゲスト出演してくれた木下拓哉選手。
本番では去年の彼がキャッチャーの仕事というものの責任の重大さを痛感した試合を紹介したんです。
これが10月18日 マツダスタジアム 広島vs.中日 20回戦でした。
この試合の先発が清水達也投手だったんですね。
1回裏、3番・鈴木誠也選手に対して逃げたようなピッチングでフォアボールを与えたんです。
そのイニングが終わって3塁側のベンチに引き上げて木下拓哉選手は清水達也投手を呼んで、
木下拓哉:
なにショボいピッチングをしているんだ!
今日のストレートは走っている!
もっと思い切って投げてこい!
と叱咤激励したんです。
すると鈴木誠也選手との第2打席、見事にインサイドのストレートで打ち取りました。
そして第3打席、ランナーを2人背負っていました。
インサイドのストレートを投げ込みました。
ところが物の見事に打ち返されて左中間スタンドに飛び込む3ランホームラン。
結局、この試合は5-0で広島が勝ちました。
清水投手は敗戦投手、そして翌日に1軍登録抹消。
次の登板の機会を首脳陣から与えられることはありませんでした。
この試合を受けて木下拓哉選手は、
木下拓哉:
実績のあるピッチャーならただの1敗で次の登板機会は与えられると思うんですけれども、
若いピッチャーは1回のミスで2軍に落とされてしまう。
ひょっとしたらこの日、僕のアドバイスやリードのせいで清水を苦しめたかも知れない。
本当に彼には申し訳ないことをした。
キャッチャーというのは勝敗もそうですが、
若いピッチャーの人生を背負っているんだと思ったんです。
これをサンドラの本番中で言ったんです。
「あ~、深いコメントだな!」、僕はMCとしてもう満足していたんですが木下拓哉選手的には冒頭の一言ですよ。
「だから今年、清水とやり返したいんだ!」ということを本番で言いたかったんですが、これを言い忘れたんです。
だから、この言い忘れのリベンジは私が代わりに今リベンジを果たしました!
後日、キャンプ直前に清水投手に話を聞くことが出来たんですね。
この試合について質問したんです。
するとちゃんと覚えていました。
しかも、
清水:
木下さんがサンドラで「自分のアドバイスやリードのせいで僕が打たれて2軍に落ちてしまった」と言ってくれたそうですね。
でも、あの第3打席で鈴木誠也さんに打たれたのは明らかに僕の実力不足です。
木下さんのアドバイスやリードではなく僕の実力不足です。
ボールカウントが1ボール2ストライクでした、追い込んでいたんです。
ここからストレートを3つ、木下さんは要求しました。
つまり僕のストレートを3回も信じてくれた、僕は嬉しかったんです。
しかし、ボール・ボールとなって3-2フルカウント、
でもまだストレートを信じてくれた最後のボールが僕が投げきれず甘い所に行って3ランホームランを打たれたんです。
明らかに僕の実力不足です。
聞いてみないと分からないですね、
バッテリーならではのお互いを思う気持ち、「深いなぁ…」と思いました。
で、よくよく私調べてみると、
清水達也投手というのはこの試合の翌日に1軍登録を抹消されて次の登板は2軍の試合だったんですが、ウエスタン・リーグのソフトバンク戦で結果出しているんです。
2軍に降格してから1週間はストレートをもう1回磨き直し、投げた試合は勝ちきることを強く意識してソフトバンク戦に臨み、
なんと2軍ではありますがプロ初の完投勝利を成し遂げているんですね。
だから聞いたんです。
若狭アナ:
清水さん、すぐにリベンジ果たせましたね。
だから今年は木下拓哉さんも言っていましたが、
1軍でカープ相手にリベンジ果たしたいですよね?
清水:
もちろんです!
「あ~!スッキリした!良い話聞けたな!」と思って会話を終わろうとしたんです。
ところが、ここから私思わずゾクゾクしましたね。
清水:
若狭さん、すみません。
ちょっと良いですか?
若狭アナ:
何でしょう?
清水:
僕の中でのリベンジは1回やり返しただけではリベンジとは言いません。
何度も何度もやり返してこそ真のリベンジだと思っています。
だから僕は今年、何度も何度もやり返すつもりでいます。
熱いですね。
清水投手というのは一見クールに見えますが、
本当はもの凄く熱い男で、燃えるハートの持ち主なんですね。
僕はその言葉を聞いて本当にゾクゾクしました。
今年、中日ドラゴンズは奇しくもマツダスタジアムで開幕3連戦を迎えます。
せっかちな私は清水・木下拓哉のバッテリーでの1回目のリベンジを早くも開幕3連戦で見たいと思っています。
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若狭敬一のスポ音 | CBCラジオ | 2021/02/20/土 12:20-14:00
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中日・阿波野投手コーチ、清水達也投手は「年齢の割には研究者的な目線を持っている」
何度も何度もやり返す、清水達也投手の真のリベンジに注目です…!