中日ドラフト1位・金丸夢斗、ウイニングボールは「重たいですね。10試合分の思いが詰まっているので」

■2025.08.07 中日スポーツ

【中日】金丸夢斗、阪神撃破し10度目登板で待望のプロ初勝利！「どこまで勝てないんやろう…」からの歓喜


　我慢の時間を乗り越えた先に待っていたのは、とびっきりの笑顔。大量得点にも、味方の好守にもほとんど変わらなかった表情がぐしゃりと崩れる。金丸が勝った。「ほっとしました。うれしいです」。東京、福岡、山形など総移動距離4400キロに達し、10度目の挑戦でつかんだプロ初勝利の味をかみしめた。

　我慢の投球だった。リーグ首位の阪神打線に2、3、4回と1点ずつを奪われる。それでも「気持ちで負けない」と攻めの姿勢を貫いた。最速152キロの直球とスプリットを軸にゾーン内で勝負。2点リードの5回2死一、三塁では森下をスプリットで三ゴロ。ピンチをしのぐと、続投を志願した6回以降の3イニングは完全投球。「最後まで何が起こるか分からない。0―0のつもりで投げた」。過去9試合の教訓も胸に、最後まで集中を切らさなかった。

　8イニングを投げ、6安打、3失点。無四球。堂々の投球で手にしたウイニングボールは「重たいですね。10試合分の思いが詰まっているので」と、大事そうにユニホームの右ポケットにねじこんだ。初めて立つバンテリンドームのお立ち台から見た景色は「幸せでした」。グラウンドを一周しながら、割れんばかりの大歓声を全身で浴びた。

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嬉しい初勝利です。

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