
■2025.06.27 RadiChubu-ラジチューブ-
川上憲伸が明かす野村沙知代との秘話!怒りのひと言がカーブ習得の原点に
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2年秋の圧倒的成績
秋のリーグ戦では、エースの選手が肘を壊してしまったことから、川上さんがエースのような立場になりました。
この時、川上さんは5完投3完封勝利、防御率1.61という驚異的な成績を残しました。
「本当に良かったですよね。急にどんどんスピードも上がってきましたし、コントロールも良くなりましたし」と川上さんは振り返ります。
実は川上さんのこの活躍の裏には、ある人からのアドバイスがあったのです。
サッチーからの“怒りの助言”
春のリーグ戦で川上さんとバッテリーを組んでいたのは、2つ上の先輩である野村克則選手。当時ヤクルトスワローズの監督だった野村克也さんの息子です。
試合後、野村監督の奥様の沙知代さんがベンチ裏まで来て、川上さんにこう苦言を呈しました。
「あなたはどんなピッチングしてるのよ」
沙知代さんは野村監督とスタンドで試合を見ていましたが、監督は直接選手と会うことができないため、代わりに川上さんと克則選手のもとを訪れたのです。
「あなた、克則の言うこと聞いてちゃんと投げてるの」
「克則も克則よ、真っすぐのサインばっかり。もっと緩急使いなさいよ」
「カーブ投げられないの、あなた」
川上さんは克則選手と共に叱責を受けたのです。
遅いカーブ習得への挑戦
当時の川上さんは、フォークとストレート、スライダーが中心で、カーブは少し速めの球しか投げられなかったそうです。
「もっと遅いカーブを使って、低めじゃなくて高めのストレートをどんどん投げたり。頭を使いなさいよ」
沙知代さんから数多くの指導を受けた川上さんは、夏の練習で本格的な改造に取り組みます。遅いカーブの練習やストレートを高めに投げる練習を重ねました。
その効果は、秋のリーグ戦で如実に現れました。三振が増え、課題だったカーブも投げられるようになったのです。この投球が秋のリーグ戦での優勝に繋がりました。
「自分がエース格で優勝できたのは信じられないというか。うれしかったですね」と、川上さんは当時を振り返ります。
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川上憲伸さんのエピソードです。