トミー・ジョン手術からのリハビリを終えて支配下復帰した2008年あたりにチェン・ウェインへ“ある球団”が「うちに来ないか？」　さらに大豊泰昭さんごと…

■2025.03.16 日刊スポーツ

区切りの1球につながる過去…チェンに某球団から魔の手「生活面倒見るから裏切れ」“強奪未遂”はドラゴンズ愛から


　2012年にメジャー移籍し、20年からはロッテ、阪神でもプレーしたが、「可能ならドラゴンズに戻りたいと思っていた」と話し、今回も親しい関係者には「僕の魂はドラゴンズにある」と伝えたと聞いた。

　その熱きドラゴンズ愛は本物だと知っている。確か、彼がトミー・ジョン手術からのリハビリを終え、支配下に復帰した08年あたり。ある球団から魔の手が伸びてきた。「うちに来ないか？」との誘いである。皆さん、どこなのかはお分かりだろうが、未遂に終わったし、昔の話だ。球団名は控える。もちろん、ルール違反。だが、生き馬の目を抜くのが野球界。チェンの球を見て、手を出したくなったのだ。

　その球団が恐ろしいのは、チェンさん本人だけではなく、入団時のスカウトで後見役を務めていた大豊泰昭さんごと”強奪”しようとしたところだ。要するに、「以後の生活の面倒は見るから裏切れ」というわけだ。欲望という人間の弱みを突く手法。だが、2人ともキッパリ断った。だからこの日の1球がある。

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当時の出来事です。

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