■2025.01.17 webスポルティーバ
野球殿堂入りの岩瀬仁紀氏について、吉見一起が明かす素顔と哲学。
— 集英社スポルティーバ (@webSportiva) January 17, 2025
「これだけの成績を継続したのはふつうでは考えられません」
驚異的な記録を残し続けた「鉄腕クローザー」は、どのようにして圧倒的な存在となったのか?https://t.co/uygdhHgXpE
■2025.01.17 webスポルティーバ
野球殿堂入りを果たした岩瀬仁紀 吉見一起が語る鉄腕クローザーの素顔「誰よりも準備し、誰よりも緊張していた」
── 岩瀬さんからアドバイスを受けたことはありましたか。
吉見 僕は投球中、喜怒哀楽など感情の起伏が表に出てしまうタイプでした。初めて最多勝のタイトルを獲得した2009年、巨人とのクライマックス・シリーズ(CS)ファイナルステージの第3戦。2対0でリードしていた6回裏、僕はアレックス・ラミレスと亀井善行さんに連続ソロアーチを浴びて同点に追いつかれたんです。悔しさのあまりマウンドの土を蹴り、思わず膝に手をつきました。
結局、僕はその回で降板し、試合にも敗れたのですが、岩瀬さんはこう諭してくれました。「(川上)憲伸のように気迫を前面に押し出して投げる投手は、感情をあらわにしてもいい。しかし、吉見のようなタイプは打たれても抑えても、冷静に淡々と投げられるようになりなさい」と。重い言葉でしたね。それ以降、マウンドで感情を出さず、闘志は胸に秘めて投げるようにしました。そのアドバイスがあったからこそ、5年連続2ケタ勝利という結果につながったのだと思います。
── 1歳下の川上憲伸さんから「(あだ名)マンちゃん」と呼ばれて親しまれキャラでしたが、いざマウンドに登ると「守護神」に変身するギャップが、岩瀬さんの魅力でした。
吉見 僕は恐れ多くて……川上さんだからこそいじれるのでしょう(笑)。ただ、岩瀬さんはお酒が飲めないのですが、遠征などに出ると、毎回違う選手を食事に誘い、おいしいものをご馳走してくれ、野球も教えてくれました。偉大すぎるゆえに、ともすれば距離をあけてしまうところ、気軽に誘ってくれる気遣いがありがたかったです。
── 最後に、岩瀬さんに祝福の言葉をお願いします。
吉見 「通算407セーブ」「1002試合登板」という前人未到の大偉業を成し遂げられました。中日をはじめ、プロ野球界の後輩たちに、岩瀬さんの”野球の引き出し”を分け伝えて上げてください。野球殿堂入り、心よりおめでとうございます。
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山田久志さんが「中継ぎ、抑えを含め、リリーフの中でNO.1だ」と評価するのが…
レジェンド・岩瀬仁紀さん「DHじゃないとおかしいですよね。どこの世界の野球もDHなのに…」
吉見一起さんが明かしました。