■2024.04.23 CBC MAGAZINE(CBCマガジン)
投球スタイルを培った行動力 投手・土生翔太のプロ野球人生が開幕!
行動したからこそ生まれたルーティン
土生投手は、プロに入ってからもマウンド上で変えずに続けていることがある。投球第1球を投げる前のルーティンだ。
ロージンを触りながらマウンド真下を見て、視界に他の誰も入らない世界をつくる。そして、深呼吸して、打者に1球目を投げ込む。
土生投手「これをやると、すごく気持ちが落ち着くんです。調子が良かろうが悪かろうが大学時代からやっていることです。仮に、ブルペンで納得いかない投球があっても、このルーティンでそんな悪いイメージもサッと払われる感覚なんです」
「大学時代から…」というのは、そもそも土生投手は「マウンドに上がると緊張するタイプ」だったようで、そこの向き合い方を模索していた。
そんな中、大学の授業でメンタルトレーナーの方の授業を受ける機会があった。授業を聞いていて「面白い」と思った土生投手は、授業後すぐに話を個別に聞きに行った。そして、トレーナーと連絡を取るようになった。
それ以降、メンタルトレーナーと1対1でビデオ通話をし、降板後の振り返りやマウンドでのメンタル作り。それらを試行錯誤しながら、登板前のルーティンはメンタルトレーナーとのやり取りの中で全部決めた。
アップからストレッチ、試合前の投球練習にもルーティンがある。そして、いくつかあるルーティンを締めるのが『独りだけの世界を作ること』。成長する為に行動したからこそ、今に繋がっている。
投げるときは、表情変えずに淡々と投げる。
土生投手「闘志むき出しで行くと、ダメになっちゃうんです。武器のスライダーと生命線のフォークで相手をねじ伏せたいです」
冷静に淡々と投げ込む。目標に掲げた登板数は30~40試合。彼の行動力で培ってきた投球スタイルが、より多くのドラゴンズファンに応援してもらえるように…。
土生翔太のプロ野球人生が、開幕した。
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土生投手が語ります。