■2020.09.01 日刊スポーツ
大野雄、スケールの大きさ含め菅野に匹敵/権藤博
中日大野雄が見事な完封勝利を飾った。連続完投勝利のかかる試合だったが、序盤は早いテンポで広島九里との投げ合い。中盤に内野ゴロで1点ずつ奪い、大野雄は終盤まで余計なことを意識せず、無失点を続けることだけを考えて自身の投球に専念できたはずだ。完投勝利につなげるには理想的なゲーム展開となった。
もちろん投球内容は文句のつけようがないほど素晴らしかった。直球の威力は抜群でフォークがより生きる。広島の打者にまともにバットを振らせず、強い打球は4回、ピレラの遊ゴロと5回の会沢の三直と完璧な完封劇だった。
これで私も含めた球団記録に並んだそうだが、投手起用に関する考え方が基本的に違う。ボールやバットなどの道具の質も違うが、なにより違うのは打者のパワーだ。当時はどのチームでも1、3、4、5番打者を警戒すればよかったが今は下位も含めて息を抜けない。先発投手は6イニングを投げきることが基準となった時代に5試合続けて完投勝利できる大野雄は率直にすごいと思う。
プロ初勝利をあげた12年には投手コーチを務めた。元々よかった球持ちの長さに加え、コントロールがよくなり、打者はボールを探している印象を受ける。ただ大野雄の特長、原点はあくまで荒々しさにある。現状、セ・リーグではスケールの大きさも含め巨人菅野に匹敵する存在になりつつある。長所を忘れず、さらに上を目指して欲しい。(日刊スポーツ評論家)
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■2020.09.01 セ・リーグ公式戦「中日vs.広島」試合終了後
【コメント】
— 東スポ 中日ドラゴンズ取材班 (@tospo_dragons) September 1, 2020
1961年に5戦連続完投勝利を達成した権藤博氏
「私の時代とは投手起用に関する考え方が基本的に違う。道具の質も違うが、なにより違うのは打者のパワーだ。当時はどのチームでも1、3、4、5番打者を警戒すればよかったが今は下位も含めて息を抜けない」#中日ドラゴンズ#大野雄
続き①
— 東スポ 中日ドラゴンズ取材班 (@tospo_dragons) September 1, 2020
権藤博氏
「先発投手は6イニングを投げきることが基準となった時代に5試合続けて完投勝利できる大野雄は率直にすごいと思う。もともとよかった球持ちの長さに加え、コントロールがよくなり、打者はボールを探している印象を受ける。ただ大野雄の特徴、原点はあくまで荒々しさにある」#中日
続き②
— 東スポ 中日ドラゴンズ取材班 (@tospo_dragons) September 1, 2020
権藤博氏
「現状、セ・リーグではスケールの大きさも含め巨人菅野に匹敵する存在になりつつある。長所を忘れずさらに上を目指して欲しい」#中日ドラゴンズ#大野雄
■2020.09.02 個人投手成績
巨人・菅野智之(30歳)
11試合 9勝0敗 防御率1.57
80回1/3 奪三振77 奪三振率8.63 与四死球16
WHIP0.82 被打率.180 K/BB5.50
中日・大野雄大(31歳)
11試合 5勝3敗 防御率2.34
80回2/3 奪三振84 奪三振率9.37 与四死球15
WHIP0.93 被打率.209 K/BB5.60
巨人・菅野智之(30歳)
11試合 9勝0敗 防御率1.57
80回1/3 奪三振77 奪三振率8.63 与四死球16
WHIP0.82 被打率.180 K/BB5.50
中日・大野雄大(31歳)
11試合 5勝3敗 防御率2.34
80回2/3 奪三振84 奪三振率9.37 与四死球15
WHIP0.93 被打率.209 K/BB5.60
佐藤充さん「私はローテの谷間で、大野はチームのエースとして…」 中日・大野雄大投手の5試合連続完投勝利についてコメント
レジェンド・権藤博さん「チェンジアップは劇薬」 “落ちる系チェンジアップ”を使いすぎてはいけないと警鐘を鳴らす
権藤さんがべた褒めです。開幕から好調をキープする菅野投手、開幕時は不調もここに来て一気に存在感を増してきた大野投手。ローテーションがこのままであれば来週は2人が激突することに。果たして…?