■2022.10.08 CBCラジオ
『若狭敬一のスポ音』
…
『ドラフト指名選手が大成するためにはケガしないことが大切という話題の続き』
中田宗男:
うちが低迷した要因の1つとして、
柱になるべき選手が思った通りにレギュラーで、セ・リーグとか12球団を代表するような選手になかなかなれなかったというのが、
要因の1つじゃないのかなと思うんですよね。
お便り「Q.近年、なぜドラゴンズが弱体化したのでしょうか?編成のミスですか?現場の育成が下手なのですか?球団の中長期的方針の無さですか?お答えできる範囲でお願いします」
若狭アナ:
この答えの1つに、
やはり獲った選手の途中での故障?
中田宗男:
そうですね。
若狭アナ:
日の丸を着けるような選手が出ていないということですか?
中田宗男:
そうですね。
特に毎年、本当はそういう選手を獲れればいいんですけども、
1人そういう選手を獲ると、次の年はピッチャーとか、
彼が、堂上直倫選手もそうですね。
ああいう高校野球でもスーパースターに近い選手を獲得した場合、
その選手を一人前にするのがまず大事だと。
そういう選手が順調に育って、自チームでクリーンナップを打てるようになるとか、
そうなればチームってそんなに落ちないんですけども、
だからなかなか上手くいかなかった。
まぁ色々な要因はあると思うんですよ。
故障もそうでしょうし、
チームがやっぱり常に勝っているような状況の中では、なかなか選手を入れ替えることもできませんし。
若狭アナ:
そういうことですね。
まさに落合ドラゴンズの8年間は、そうだったのかもしれませんね。
勝ち続けているから「じゃあ井端に代わって堂上直倫なのか」と言われた時に、
そこの抜擢はなかなか難しかったっていうことなんでしょうね?
中田宗男:
そうなんですよね。
これまた低迷している時、思い切ってそういうポジションを空けて使う状況となっても、
これがまた上手く出てこないんですよね。
これね、僕は常々思っていたんですけど、誰も出ない時は本当に誰も出ないです、選手。
これは自分がやっていて、
僕はスカウトというのは見る目とか当然あれですけど、
スカウト運というのは凄く重要だと思うんですよね。
若狭アナ:
スカウト運?
中田宗男:
運ですね。
獲った選手が順調に出ている時というのは、それがずっと続くんですよ。
これが途絶えだすと、
まぁ色々な要因で期待している選手がケガするとか色々な要因はあるんですけども、
本当ね、出なくなってきたら誰も出てこないです。
で、ただ今年は6位ですけども何人か若い選手。
若狭アナ:
出てきましたね。
中田宗男:
そうなんですよ。
これが来年、再来年と1人、あと1人,2人と出てくると、
これがやっぱりチームの本当の力になってくるんですよね。
若狭アナ:
例えば落合ドラゴンズは強かったです。
でもあの時、支えていた、
例えばエース川上憲伸は97年ドラフト、
そして98年ドラフトに福留が出て、岩瀬が出て、
そして97年のちょっと前になると、実は荒木や森野も獲得していた。
つまり、あの落合ドラゴンズを支えた選手というのは、
ドラフトの当たりボンボンボンボン良い選手が毎年のようにポコポコポコポコ出ていた。
中田宗男:
はい。
若狭アナ:
でも、それが今ちょっとストップしていた?
中田宗男:
そうなんですよねぇ。
川上憲伸くんとか福留くんとか逆指名がありましたので、
本当にピンポイントでそういう選手を獲れてチーム力になったんですけども。
そのあと入れ替える時に、
高校生の素材の良いのを毎年獲り続けるというのが本当は一番5年先,10年先を考えるといいんでしょうけど、
ただね、常に勝っている状態の時は1つ穴ができたらその穴を埋めなきゃいけないと。
これが非常に難しいんですよ。
『若狭敬一のスポ音』
12時20分からは「スポ音」をお聞きください。16時15分までの生放送です。「大谷ノブ彦のキスころ濃縮版」はホームランテラス問題。「未来アスリート」は愛知学院大学剣道部3年生本多祐輔選手を特集。15時台のゲストは中日ドラゴンズ元スカウト部長の中田宗男さん。質問をお待ちしています! #スポ音 pic.twitter.com/Dmma6BiLGZ
— 若狭敬一のスポ音 (@cbcspoon1053) October 8, 2022
「スポ音」をお聞き頂き、ありがとうございました。らじお女子の水野楓奈ちゃんに久しぶりに会えて楽しかったです。15時台のゲストは中田宗男元スカウト部長でした。「最近の低迷に責任を感じています。でも、今年は若手が出てきました。これからに期待しています」と言って帰られました。 #スポ音 pic.twitter.com/Tz9ckjxhZr
— 若狭敬一のスポ音 (@cbcspoon1053) October 8, 2022
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『ドラフト指名選手が大成するためにはケガしないことが大切という話題の続き』
元中日スカウト・中田宗男さんが語った、ドラフト1位選手が大成するための「一番の条件」
中田宗男:
うちが低迷した要因の1つとして、
柱になるべき選手が思った通りにレギュラーで、セ・リーグとか12球団を代表するような選手になかなかなれなかったというのが、
要因の1つじゃないのかなと思うんですよね。
お便り「Q.近年、なぜドラゴンズが弱体化したのでしょうか?編成のミスですか?現場の育成が下手なのですか?球団の中長期的方針の無さですか?お答えできる範囲でお願いします」
若狭アナ:
この答えの1つに、
やはり獲った選手の途中での故障?
中田宗男:
そうですね。
若狭アナ:
日の丸を着けるような選手が出ていないということですか?
中田宗男:
そうですね。
特に毎年、本当はそういう選手を獲れればいいんですけども、
1人そういう選手を獲ると、次の年はピッチャーとか、
彼が、堂上直倫選手もそうですね。
ああいう高校野球でもスーパースターに近い選手を獲得した場合、
その選手を一人前にするのがまず大事だと。
そういう選手が順調に育って、自チームでクリーンナップを打てるようになるとか、
そうなればチームってそんなに落ちないんですけども、
だからなかなか上手くいかなかった。
まぁ色々な要因はあると思うんですよ。
故障もそうでしょうし、
チームがやっぱり常に勝っているような状況の中では、なかなか選手を入れ替えることもできませんし。
若狭アナ:
そういうことですね。
まさに落合ドラゴンズの8年間は、そうだったのかもしれませんね。
勝ち続けているから「じゃあ井端に代わって堂上直倫なのか」と言われた時に、
そこの抜擢はなかなか難しかったっていうことなんでしょうね?
中田宗男:
そうなんですよね。
これまた低迷している時、思い切ってそういうポジションを空けて使う状況となっても、
これがまた上手く出てこないんですよね。
これね、僕は常々思っていたんですけど、誰も出ない時は本当に誰も出ないです、選手。
これは自分がやっていて、
僕はスカウトというのは見る目とか当然あれですけど、
スカウト運というのは凄く重要だと思うんですよね。
若狭アナ:
スカウト運?
中田宗男:
運ですね。
獲った選手が順調に出ている時というのは、それがずっと続くんですよ。
これが途絶えだすと、
まぁ色々な要因で期待している選手がケガするとか色々な要因はあるんですけども、
本当ね、出なくなってきたら誰も出てこないです。
で、ただ今年は6位ですけども何人か若い選手。
若狭アナ:
出てきましたね。
中田宗男:
そうなんですよ。
これが来年、再来年と1人、あと1人,2人と出てくると、
これがやっぱりチームの本当の力になってくるんですよね。
若狭アナ:
例えば落合ドラゴンズは強かったです。
でもあの時、支えていた、
例えばエース川上憲伸は97年ドラフト、
そして98年ドラフトに福留が出て、岩瀬が出て、
そして97年のちょっと前になると、実は荒木や森野も獲得していた。
つまり、あの落合ドラゴンズを支えた選手というのは、
ドラフトの当たりボンボンボンボン良い選手が毎年のようにポコポコポコポコ出ていた。
中田宗男:
はい。
若狭アナ:
でも、それが今ちょっとストップしていた?
中田宗男:
そうなんですよねぇ。
川上憲伸くんとか福留くんとか逆指名がありましたので、
本当にピンポイントでそういう選手を獲れてチーム力になったんですけども。
そのあと入れ替える時に、
高校生の素材の良いのを毎年獲り続けるというのが本当は一番5年先,10年先を考えるといいんでしょうけど、
ただね、常に勝っている状態の時は1つ穴ができたらその穴を埋めなきゃいけないと。
これが非常に難しいんですよ。
Q.最下位からオリックスとヤクルトが連覇をしているんですが、この両球団のスカウティングはどう評価しています? 元中日スカウト・中田宗男さん「もう本音で言うと…」
元中日スカウト・中田宗男さん「練習を見ていると選手自身の迷いを感じるんです。長距離砲になるのを諦めるような節を感じる。どこかのタイミングでアベレージ重視に向かう傾向があるんです。かといって球場を狭くすればいいのか、我々も…」
中心選手候補として指名した選手の育成が「なかなか上手くいかなかった」と語ります。