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元中日スカウト・中田宗男さん「平田、堂上、そして2011年に1位指名した高橋周平あたりは『球界を代表する選手になってくれたら…』という期待を込めて指名した選手たちです」

ドラフト会議

■2022.08.07 スポーツナビ 野球編集部(@sn_baseball_jp)さん / Twitter

中田宗男が明かす「新人監督落合博満」
落合竜を支えたスカウトの懺悔
(写真:Timely!編集部/スポナビアプリ限定)

連載:2004年・新人監督落合博満


■2022.08.06 スポーツナビ

中田宗男が明かす「新人監督落合博満」 落合竜を支えたスカウトの懺悔


涌井秀章を狙っていた2004年
――実際に2004年のドラフト会議は大学生・社会人中心のドラフト指名になりました。当初は涌井秀章(横浜高/現・楽天)を狙っていたという話を聞きました。
 そうなんです。評価していたのは、高校生のダルビッシュ有(東北高/現・パドレス)と涌井。ダルビッシュは他球団との競合になるだろうけど、涌井は単独指名でいけると考えていました(実際には西武が涌井を単独1位指名)。ただ、落合さんが「高校生はいらないから、大学生・社会人でいってくれ」と。

――結果的に当時28歳だった樋口龍美(JR九州)を1位指名(自由獲得枠)しています。
 実は早くから中田賢一(北九州市立大)との関係性ができていて、「評価は1位だけど、2位でお願いします」と話がついていたんです。同様に3番目(順位としては4巡目)に指名する川井進(のち雄太/日本通運)、4番目(同5巡目)の鈴木義広(中部大)の指名も決めていました。高校生投手にいかなくなったため、ぽっかりと1位が浮いてしまったんです。本来であれば樋口は3~4位で狙っていた選手でしたが、選手としての格があり、他球団が狙っているという情報もありました。落合さんも「社会人の左がほしい」と言うので、「樋口が一番ふさわしいだろう」と自由枠での指名になりました。

――樋口はプロでは故障に苦しみ、3年間登板なしで引退という結果に終わりました。
 力はあっただけに、うまくいかず残念でした。

――この年、中日は11選手を指名して全員が大学生・社会人でしたね。
落合さん自身、社会人で長く経験を積んで、プロに入った選手でした。「社会人でも必ず埋もれている選手はいるはず」という考えが、根底にあったんじゃないかと思います。

――チームの将来を考える中田さんとしては、葛藤もあったと想像します。
 たとえプロの練習に耐えられる体を作るまで3~4年かかったとしても、有力な高校生を獲らないといけないという思いは強く持っていました。なので、毎年「(高校生で)こういう選手がいるんですけど」と提案はしていました。「う~ん」と言われることも多かったですけどね。

――事実、2005年からの3年間は分離ドラフト(高校生ドラフトと大学生・社会人ほかドラフトの分離開催)だったこともあり、2005年には平田良介(大阪桐蔭高)、2006年には堂上直倫(愛工大名電高)と有力な高校生を指名しています。
 そうですね。ただ平田、堂上、そして2011年に1位指名した高橋周平あたりは「球界を代表する選手になってくれたら……」という期待を込めて指名した選手たちです。彼らが残念ながらそんな選手になっていない現状が、チームの低迷に直結しているはずです。スカウトに携わる者として責任を感じますし、申し訳なく思っています。

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元中日スカウト・中田宗男さん「練習を見ていると選手自身の迷いを感じるんです。長距離砲になるのを諦めるような節を感じる。どこかのタイミングでアベレージ重視に向かう傾向があるんです。かといって球場を狭くすればいいのか、我々も…」


元中日スカウト・中田宗男さん「みなさんが思っておられるほど、(GM時代の)落合さんが中日のドラフトを何でも決めていたわけではなかったんです」


「責任を感じますし、申し訳なく思っています」とコメントです。

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