■2026.04.04 CBCラジオ
『若狭敬一のスポ音』

…
『開幕3連戦で感じた疑問を解決するため関係者に話を聞いてみた』
若狭アナ:
開幕3戦目のサノー選手のタイムリーエラーについて。
なぜ、ああいうエラーが起きたのか?
中日・高橋宏斗投手、広島・栗林投手の行き詰まる投手戦は0-0の6回の裏、
2アウト、ランナー1,2塁で、
菊地選手の放った1,2塁間のゴロを田中選手が追いついて1塁送球、
しかし、サノー選手が、この送球を取れず、
まさかのタイムリーエラーとなり1失点。
結局、この1点が響き、開幕3連敗となりました。
このプレーについて、ナゴヤ球場で荒木雅博球団本部長補佐に聞くことができました。
もうセカンドの名手ですよ。
「荒木さん、あのプレイをちょっと振り返ってもらって、何がどういう原因でああなったのかが僕にはちょっと分からなかったんですが?」
荒木球団本部長補佐:
若狭さん、
内野手にとって一番厳しいのはゴロを捕って、さぁ1塁に投げようとした瞬間に、
ファーストがまだ1塁ベースについていないことなんです。
そこでワンテンポ遅れたり、ズレたりすることで送球が乱れやすくなるんです。
また、そういうことが続くと、
最悪、内野手はイップスになる場合もあります。
ファーストに求められるのは、とにかく素早くベースに入ることなんです。
ただ、ファーストというのは、一見、簡単そうに見えるかもしれませんが、
とても難しいポジションで、
1,2塁間のゴロが特に難しい。
本能的にファーストも1,2塁間の打球は追うんです。
1回、体重が1,2塁間寄りに寄るんですね。
すると、どうしても1塁ベースは反対方向になりますから、
ベースに入るのが遅れる。
しかもサノーのような大きい体の選手は、
1,2塁間に1回、体が寄って、ファーストベースに慌てて入った時に、
かかと重心になって、ちょっとキャッチャー寄り体が傾く、
体重が乗ってしまうんです。
そうするとセカンドからの送球が逆サイド、ライト側に逸れた場合、案外反応できないことがあるんです。
僕はタイロンで経験しました。
と。
あっ、タイロン・ウッズね。
確かにデカい。
荒木球団本部長補佐:
だから当時、チームとしてウッズをファーストベースの近いところに守らせていたんです。
しかも落合監督はタイロンに「1,2塁間の打球は追わなくていい」とまで言ってたんです。
「とにかくベースに入れ。全部、荒木が捕りに行く。で、もしそれでも抜けたら、もう仕方ない」、これがチームの約束ごと」だったんです。
だから僕は、もう必死で1,2塁間を追いかけましたよ。
と(笑)
はい、そういうことだったんですね。
だからか、なるほど、
ファーストは1,2塁間に寄る、
そこからファーストベースに入る、
ちょっと遅れる、しかも体が大きい選手はかかと体重になる。
そうか、そうか、だからセカンドからのファースト送球がライト側に逸れた場合、
逆シングルになって、ああ、なるほど確かにそういう送球だったよな。
ミットに当ててポロっと落としちゃったよな。
こうなると当事者に話を聞きたくなってバンテリンに行きました。
駐車場で待っていました。
田中幹也選手に話を聞くことができました。
まず純粋に振り返ってもらいました。
荒木選手の話はちょっと私のポケットの中に閉まっておきました。
「田中さん、ちょっと思い出したくないかもしれませんが、なぜ?あの開幕3戦目、ああいうプレイが起きたんですか?」
田中幹也:
あっ、あれはですね、
僕があっちに投げちゃいけなかったんですよ。
サノーはですね、ちょっとベースに入るのが遅くて、
若干、体がキャッチャー方向と言うんですかね、
こっちです、こっち。
「ああ、はいはい、そうですね。そうですねキャッチャー方向ですね」
田中幹也:
そっちに体が傾くというか、体重が乗るんですよね。
だから僕がライト方向に逸れたボールを投げてしまったので、
あれはね、なかなか追いつけないんですよ。
と。
もう、ゾクっとしました。
荒木さんにさっき聞いてたことと全く同じ答えが田中選手から返ってきたので、
思わず荒木さんの話を伝えたんですね。
「田中さん、僕、さっきナゴヤ球場で荒木さんにあのプレイを振り返ってもらっていると、
今、まさに同じことをおっしゃっていた。当時、落合政権時は、もうウッズはもうわらなくていいっていうふうに約束事としてあって、ファーストベースに近いところを守れってしてるんですけども、今のドラゴンズにはないんですか?と聞いたんです。
するとですよ、
田中幹也:
あります。
と答えたんです。
「えっ!?そうなの?」、
田中幹也:
そうです、そうです、そうです
もう首脳陣もキャンプの時から割とサノーは1,2塁間寄りというか、
守備にも意欲的なんですよね。
でも、若干やっぱり1,2塁間のゴロって遅れるので、
どちらかというと1塁線寄りファーストベースに寄れっていうふうにも指示は出てるんです。
と。
「あっ!そうなんだ」と、
「じゃあ、なぜ?」、
田中幹也:
そうなんですよ。
サノーは1塁線に寄るんですが、
ちょっとだけ場面、場面で深めに守るんです。
と。
「ああ、なるほど!」、
田中幹也:
それはきっとまぁメジャー仕込みなのか、
サノーの自分での判断なのか、
チームの方針として1塁線には寄せてるんですが、
彼の判断で、ちょっと深めに守ることがあって、
あの場面は深めにちょっと守っていたんですよね。
だから、若干、その深い分、やや遅れて、
やや、体重が後ろにかかって、
僕のライト側に逸れた送球に間に合わなかったんです。
だから僕が悪いんですよ。
と。
そうなんだ、色々考えました。
じゃあもうサノーは深めにも守るなと言ったほうがいいのか、
いやいや深めに守っておいたほうがいいという場面もあるよな。
そこまで逐一、ファーストの守備に細かく指示を出すべきか、
いや、そこはサノーに任せるべきか、
色々と考えていたら、田中さんがポロッと言いました。
田中幹也:
だから、僕は今、あの日以降を1,2塁間のゴロを捌いた時って、
正面か、僕から見た右側、
つまりキャッチャー側にしか投げないように練習してるんです。
って。
凄い!
この話を聞いたのが開幕4戦目の前だったんですよ。
で、僕はその後、4戦目、5戦目見ていると、
田中選手セカンドゴロを捌いた時に、正面か、
ちゃんとキャッチャー寄り、逸れたとしてもキャッチャー寄りに試合で投げてるんですね。
ぜひみなさん、田中幹也選手のセカンドゴロを捌いた時の1塁送球のボールが、
どこに向かうかを試合中はもちろん、もしプレイボール前に観戦、現地観戦するようだったら、
ノックの時から見てください。
そうするとまたセカンドゴロが違った味わいで見られると思います。
『若狭敬一のスポ音』

明日の「スポ音」コラムは「開幕3連戦で感じた疑問を解決するため関係者に話を聞いてみた」と題して語ります。アブレウ投手の炎上、サノー選手のタイムリーエラーなどについて取材しました。上林選手と清水投手の現状もお伝えします。岡林選手が心配‥。
— 若狭敬一のスポ音 (@cbcspoon1053) April 3, 2026
…
『開幕3連戦で感じた疑問を解決するため関係者に話を聞いてみた』
若狭アナ:
開幕3戦目のサノー選手のタイムリーエラーについて。
なぜ、ああいうエラーが起きたのか?
中日・高橋宏斗投手、広島・栗林投手の行き詰まる投手戦は0-0の6回の裏、
2アウト、ランナー1,2塁で、
菊地選手の放った1,2塁間のゴロを田中選手が追いついて1塁送球、
しかし、サノー選手が、この送球を取れず、
まさかのタイムリーエラーとなり1失点。
結局、この1点が響き、開幕3連敗となりました。
このプレーについて、ナゴヤ球場で荒木雅博球団本部長補佐に聞くことができました。
もうセカンドの名手ですよ。
「荒木さん、あのプレイをちょっと振り返ってもらって、何がどういう原因でああなったのかが僕にはちょっと分からなかったんですが?」
荒木球団本部長補佐:
若狭さん、
内野手にとって一番厳しいのはゴロを捕って、さぁ1塁に投げようとした瞬間に、
ファーストがまだ1塁ベースについていないことなんです。
そこでワンテンポ遅れたり、ズレたりすることで送球が乱れやすくなるんです。
また、そういうことが続くと、
最悪、内野手はイップスになる場合もあります。
ファーストに求められるのは、とにかく素早くベースに入ることなんです。
ただ、ファーストというのは、一見、簡単そうに見えるかもしれませんが、
とても難しいポジションで、
1,2塁間のゴロが特に難しい。
本能的にファーストも1,2塁間の打球は追うんです。
1回、体重が1,2塁間寄りに寄るんですね。
すると、どうしても1塁ベースは反対方向になりますから、
ベースに入るのが遅れる。
しかもサノーのような大きい体の選手は、
1,2塁間に1回、体が寄って、ファーストベースに慌てて入った時に、
かかと重心になって、ちょっとキャッチャー寄り体が傾く、
体重が乗ってしまうんです。
そうするとセカンドからの送球が逆サイド、ライト側に逸れた場合、案外反応できないことがあるんです。
僕はタイロンで経験しました。
と。
あっ、タイロン・ウッズね。
確かにデカい。
荒木球団本部長補佐:
だから当時、チームとしてウッズをファーストベースの近いところに守らせていたんです。
しかも落合監督はタイロンに「1,2塁間の打球は追わなくていい」とまで言ってたんです。
「とにかくベースに入れ。全部、荒木が捕りに行く。で、もしそれでも抜けたら、もう仕方ない」、これがチームの約束ごと」だったんです。
だから僕は、もう必死で1,2塁間を追いかけましたよ。
と(笑)
はい、そういうことだったんですね。
だからか、なるほど、
ファーストは1,2塁間に寄る、
そこからファーストベースに入る、
ちょっと遅れる、しかも体が大きい選手はかかと体重になる。
そうか、そうか、だからセカンドからのファースト送球がライト側に逸れた場合、
逆シングルになって、ああ、なるほど確かにそういう送球だったよな。
ミットに当ててポロっと落としちゃったよな。
こうなると当事者に話を聞きたくなってバンテリンに行きました。
駐車場で待っていました。
田中幹也選手に話を聞くことができました。
まず純粋に振り返ってもらいました。
荒木選手の話はちょっと私のポケットの中に閉まっておきました。
「田中さん、ちょっと思い出したくないかもしれませんが、なぜ?あの開幕3戦目、ああいうプレイが起きたんですか?」
田中幹也:
あっ、あれはですね、
僕があっちに投げちゃいけなかったんですよ。
サノーはですね、ちょっとベースに入るのが遅くて、
若干、体がキャッチャー方向と言うんですかね、
こっちです、こっち。
「ああ、はいはい、そうですね。そうですねキャッチャー方向ですね」
田中幹也:
そっちに体が傾くというか、体重が乗るんですよね。
だから僕がライト方向に逸れたボールを投げてしまったので、
あれはね、なかなか追いつけないんですよ。
と。
もう、ゾクっとしました。
荒木さんにさっき聞いてたことと全く同じ答えが田中選手から返ってきたので、
思わず荒木さんの話を伝えたんですね。
「田中さん、僕、さっきナゴヤ球場で荒木さんにあのプレイを振り返ってもらっていると、
今、まさに同じことをおっしゃっていた。当時、落合政権時は、もうウッズはもうわらなくていいっていうふうに約束事としてあって、ファーストベースに近いところを守れってしてるんですけども、今のドラゴンズにはないんですか?と聞いたんです。
するとですよ、
田中幹也:
あります。
と答えたんです。
「えっ!?そうなの?」、
田中幹也:
そうです、そうです、そうです
もう首脳陣もキャンプの時から割とサノーは1,2塁間寄りというか、
守備にも意欲的なんですよね。
でも、若干やっぱり1,2塁間のゴロって遅れるので、
どちらかというと1塁線寄りファーストベースに寄れっていうふうにも指示は出てるんです。
と。
「あっ!そうなんだ」と、
「じゃあ、なぜ?」、
田中幹也:
そうなんですよ。
サノーは1塁線に寄るんですが、
ちょっとだけ場面、場面で深めに守るんです。
と。
「ああ、なるほど!」、
田中幹也:
それはきっとまぁメジャー仕込みなのか、
サノーの自分での判断なのか、
チームの方針として1塁線には寄せてるんですが、
彼の判断で、ちょっと深めに守ることがあって、
あの場面は深めにちょっと守っていたんですよね。
だから、若干、その深い分、やや遅れて、
やや、体重が後ろにかかって、
僕のライト側に逸れた送球に間に合わなかったんです。
だから僕が悪いんですよ。
と。
そうなんだ、色々考えました。
じゃあもうサノーは深めにも守るなと言ったほうがいいのか、
いやいや深めに守っておいたほうがいいという場面もあるよな。
そこまで逐一、ファーストの守備に細かく指示を出すべきか、
いや、そこはサノーに任せるべきか、
色々と考えていたら、田中さんがポロッと言いました。
田中幹也:
だから、僕は今、あの日以降を1,2塁間のゴロを捌いた時って、
正面か、僕から見た右側、
つまりキャッチャー側にしか投げないように練習してるんです。
って。
凄い!
この話を聞いたのが開幕4戦目の前だったんですよ。
で、僕はその後、4戦目、5戦目見ていると、
田中選手セカンドゴロを捌いた時に、正面か、
ちゃんとキャッチャー寄り、逸れたとしてもキャッチャー寄りに試合で投げてるんですね。
ぜひみなさん、田中幹也選手のセカンドゴロを捌いた時の1塁送球のボールが、
どこに向かうかを試合中はもちろん、もしプレイボール前に観戦、現地観戦するようだったら、
ノックの時から見てください。
そうするとまたセカンドゴロが違った味わいで見られると思います。
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